「さっちゃんのまほうのて」ハンディキャップを乗り越える心の強さ
【さっちゃんのまほうのて】
たばたせいいち/作・絵
偕成社/出版
さっちゃんの頑張りに感動する絵本
たばたせいいちさん原作の「さっちゃんのまほうのて」をご存知ですか?
ハンディキャップを抱えたさっちゃんという女の子が、壁にぶつかりながらも
お父さんとお母さんの愛情に包まれて、それを乗り越えていくストーリーです。
周りからの理解や、人と違うことに悩み苦しむ姿に胸が痛くなりますが、
自分の困難を乗り越えようとする幼いさっちゃんの頑張りにとても感動します。
「さっちゃんのまほうのて」から学ぶこと
ハンディキャップを抱えたさっちゃんが壁にぶつかりながらも成長していく姿に
感動し、この絵本からは教えられたことが沢山ありました。
ハンディキャップを持っていることを、
例えばほくろの位置の違いや、背の高さの違い、目の位置の違いのように
さっちゃんのお父さんとお母さんは受け止め、
そしてありのままのさっちゃんを愛しているんだなと思いました。
我が子が人と違うことにショックを受け、悩んだ時、
それと同じくらい大きなショックを受けるのではなく、大らかに事実を受け止めているご両親の姿が印象的でした。
わかってくれない人がいるけど、中にはわかってくれる人もいる。
何があってもお母さんとお父さんは自分の味方でいてくれる。
そんな思いが、さっちゃんを動かしていく様子、
そして心の葛藤を抱えながら成長していく幼い女の子の姿に心打たれました。
”母親”という強い存在であること
子どもたちが社会に出た時、必ず困難なことに出逢うかと思います。
人から言われる言葉に傷ついたり、コンプレックスに悩むことも出てくるかもしれません。
そんな時、母親としてどういう風に手を差し伸べてあげるべきなのか、ということを考えさせられる絵本です。
落ち込むことも、自分で吹き飛ばせるような強い心はどうやって育めばよいのか、ということも。
今目の前にいる我が子に、私たち母親なりの愛情をいっぱい注いで、いっぱい愛してあげましょう。
そしていつでも何があっても、味方でいるという強い存在であることを子どもたちにきちんと伝えられるといいですね。
私も、答えを探しながら日々子どもたちを愛していけたらと思います。