今や欠かすことのできない存在となった寝かしつけの相棒「おそらの絵本」。そのディスクとして、選んだ絵本『びっくりばこ』は0歳から2歳半の現在まで成長と共に楽しみ方を変えながらわが家のロングヒットとなりました。 なが~く楽しめる理由を、年齢ごとに変化していった娘の反応と合わせてご紹介します。
絵本『びっくりばこ』のあらすじ
絵本『びっくりばこ』に出てくるのは楽しくて不思議なびっくりばこ。
りんごを入れて「ちちんぷいぷい」。魔法をかけると、あら不思議。おいしそうなりんごジュースが出てきたよ。次はたまごを入れてみよう。なにがでてくるかな~?
ものがたりには仕掛けが盛りだくさん。「真っ赤」な色をしたリンゴが、箱の中に「コトン」と音を立ててはいると、なんと「ジュース」に形を変えて出てくる!お空の絵本だからこそできる「色・カタチ・音」の演出で子供たちはよりリアルに絵本の世界を楽しめます。
「0・1歳が読む本を2・3歳でも楽しめる!?」長く愛読して気づいた『びっくりばこ』の魅力
1歳のころは“興味をそそる効果音”といっしょに“箱からなにかが出てくる”というワクワク感を楽しんでいた娘。
箱からものが出てくるシーンでは、毎回ぱちぱちと手をたたきながら大喜び。繰り返し描写のある「ちちんぷいぷい」というおまじないは、絵本を読み聞かせるわたしといっしょに声をそろえて唱えるのがお決まりでした。
「箱にものを入れて“ちちんぷいぷい”と唱えると楽しいことが起きる」ということを娘なりに理解し、自宅のティッシュ箱におもちゃを入れては「ちちんぷいぷい」と楽しそうにおまじないを唱えてあそんでいました。
2歳になったころから絵本の楽しみ方に変化が。「箱に入れたものがカタチを変えて出てくる」というこの絵本の仕掛けを理解しはじめ、クイズのようにこたえを教えてくれるようになりました。
「りんごを入れて ちちんぷいぷい」とわたしが読むと、満面の笑みで「りんごジュース!」とこたえる娘。何度も繰り返し読んでいるお気に入りの絵本なので、こたえはしっかり娘の頭の中に。覚えたこたえを声に出し「せいか~い!」とわたしが言うと拍手をしながら「やった~」と喜び合いました。
驚いたのはそれから少し経ったころ。いつものように「りんごをいれて ちちんぷいぷい」とわたしが読むと、「りんごジュースかな~?それともりんごのケーキかな~?」とこたえる娘。いつもの「りんごジュース!」ではないこたえにわたしは感動し思わず拍手をしてしまいました。
まさに「箱に入れたものがカタチを変えて出てくる」というこの絵本の仕掛けを娘が完全に理解できた瞬間でした。日常の読み聞かせで感じたわが子の成長。「大きくなったね」と、嬉しく、頼もしく感じました。
年齢ごとに違った視点で楽しめる!変化していくわが子の反応も楽しみな『びっくりばこ』
0~1歳のころお気に入りだった絵本も、ストーリーを楽しめるようになる2~3歳になると、興味がなくなってしまうことも少なくありません。
しかし、絵本「びっくりばこ」は0歳からまもなく2歳半を迎えるわが娘まで、なが~く楽しめる絵本です。一見シンプルな内容ですが、月年齢ごとにそれぞれ違った視点で楽しめるから、読み手のママも変化していくわが子の反応が楽しみに。 年齢の異なる兄弟姉妹がいっしょに夢中になれる1冊としてもぜひおすすめです。