身近な「色」から子どもの「知っている!」をぐんと増やす。絵本『いろいろばあ』

2歳の娘の1日は、洋服選びから始まります。トップス、ボトムス、靴下まで、「自分」の好きな柄や色を「自分」でチョイス。お気に入りの服に着替え終えると次はヘアアレンジ。ヘアゴムもパッチンドメも「自分」で選び、ご満悦な状態で準備完了といったところ。

自我が芽生え始めるこの時期は、一日中「自分で!」「自分で!」のオンパレード。パワー全開の娘に、ほほえましさと大変さを感じながら過ごす今日このごろです。

今でこそおしゃべり上手、「自分」全開な娘ですが、初めて自分の好みを言葉で伝えてくれたのは「色」についてでした。

今回ご紹介する絵本『いろいろばあ』は、「どんな いろ〜 が すき?」で始まる「色の歌」が大好きだったむすめに選んだ1冊です。色の名前、混ぜたらどんな色?英語では何ていうの?むすめの世界を広げてくれた絵本『いろいろばあ』の魅力をお伝えします。

「色の名前」「混ぜると?」「英語では?」子どもの世界を広げてくれる『いろいろばあ』

絵本『いろいろばあ』に出てくるのは赤・青・黄の絵の具たち。自己紹介をした色たちが、チューブからにゅう〜っと出てくるよ。次は絵の具を2つ選んで混ぜてみよう!赤と青を混ぜると・・・?黄と青を混ぜると・・・?どんな色ができる

色の名前を覚えるだけでなく、「混ぜたらどんな色?」の語りかけが子どもたちをぐっと引きつけます。読み聞かせる言語が日本語・英語から選べるのも嬉しいポイント。「英語をあそびの中に取り入れたいけどどうしたら・・・。」と迷うママには特におすすめ。「絵本を使った英語あそび」でぐんぐん吸収!「色」をきっかけに子どもたちの世界を広げてくれる1冊です。

1歳はワクワクを、2歳は発見を、年齢と共に楽しみ方も成長中!

1歳のころは「いろいろ・・・ばぁ!」の掛け声に合わせて絵の具が飛び出してくるワクワク感を楽しんでいた娘。「いないいないばぁあそび」をするようにテンポよく、視覚を引き付ける鮮やかなカラーは絵本の導入期にぴったり。親子で楽しみながら読み聞かせることができました。

2歳になると、「Red」「Blue」の英単語を日常の会話で使うようになり驚きました。

「混ぜるとほかの色になる」ということも理解できるようになりました。実際に、赤と青の絵の具をパレットに出し、わたしが混ぜて見せると「むらさきのできあがり!『いろいろばあ』とおんなじ~!」と楽しむ娘の姿が見られます。

とは言っても今の娘が作れる色は3色以上を混ぜて作る「茶色(=通称:チョコレート)」。「茶色のチョコレートを作るよ~!」と言って元気に絵の具を混ぜ合わせるむすめ。「混ぜると新しい色が作れる」というところまではOKかな・・・?茶色以外の色も作れるようになる日が楽しみです。

子どもたちは「色」で「自分の好き・知っている」を表現することができる

「自分の意思を持ち、伝えること」・・それは自我の芽生えだと言われます。言葉で自分の意思を伝えようと頑張るこの時期は、子どもたちにとってもストレスフル。上手く表現できない・伝わらないもどかしさから怒りっぽくなるため、「イヤイヤ期」とも呼ばれています。

わたしたちの日常に溢れる「色」は、子どもたちが「自分の好き・知っている」を表現することを助けるツールの1つなのかもしれません。

「ど~んな いろ~ が すき?」で始まる娘の大好きな色の歌。いつも、歌詞通りに「あか!」と歌うのに・・・、ある日「きいろ と あお~!」と満面の笑みで答えてくれました。これが、初めて娘が「自分の好き」を言葉で伝えてくれた記念日となりました。

そして、今日も娘は、黄色の服を着て、青い靴を履き、青い自転車に乗って出かけます。お気に入りの「色」に囲まれたその表情はまさにご満悦。「自分」を表現し自信に満ち溢れる姿は2歳児ながらたくましい限りです。

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