【11ぴきのねこ積み木 誕生秘話】後編:こんなところもこだわりが!?「11ぴきのねことへんなねこ」制作秘話

11ぴきのふねの積み木

11ぴきのねこと魚、星がいっぱいのイラスト、花火を持つねこ、へんなねことふね・・・。11ぴきのねこの世界そのままに、『11ぴきのねことへんなねこ』『花火セット』『へんなねこのふね』の絵本のつみきが完成しました。

この積み木の発売を記念してのインタビュー、今回は後編。制作担当の山崎さんにお話をうかがいました。この絵本のつみき、実は小さなこだわりがいっぱいなんですよ。

絵本の世界から飛び出してきたようなねこたち

— 積み木をつくる上で大切にしたことはなんですか?

山崎さん
『11ぴきのねこシリーズ』を出版しているこぐま社さんのモノづくりの土台にあるのは、「絵本を大切にしたモノづくり」です。(前回のコラム:「【11ぴきのねこ積み木 誕生秘話】前編:こぐま社さんとつくり手のこだわりとは?」参照)

なので、積み木に携わっているメンバーもこぐま社さんの気持ちを理解してつくる必要がありました。また、作者である馬場のぼる先生(以下馬場先生)の世界観も大切にしなければいけないということもありました。」

— なるほど。11ぴきのねこの世界観ってどう捉えていますか?

山崎さん
「11ぴきのねこたちは、食いしん坊でちょっと悪がしこくって自由で、でもみんなで力を合わせるとなんでもできる・・・という魅力があります。そして、このシリーズのラストは、いつも想像している以上のことが起こりますね。

『11ぴきのねことへんなねこ』もまさにそうです。まだ、絵本を読んでいないかもしれない方たちのためにラストはお話ししませんが、星の花火や変わったふねも出てくる。読み進めるうちに驚きがたくさんあります。

なので今回は、馬場先生の絵そのままの世界を忠実に再現できることを心がけました。」

積み木のサンプルはスチレンで作ります
▲左は生産品の積み木。右はスチレンで作ったサンプルたち。

それでこの星と花火を持つねこたち・・・。ふねも絵本そのままですね。山崎さんたちが行った工夫を教えてください。

山崎さん
「この『11 ぴきのねことへんなねこ』 と『花火セット』のねこたちは、横を向いているんです。すると、どうしてもしっぽと頭がある右側が重くなってしまいます。普通に作って置くと、パタンと右に倒れてしまう。

それで、バランスにはずいぶん気を使いました。手と花火は絵本の絵そのままに、しっぽでバランスを取ったんです。何回か作ってみて、倒れない積み木になりました。

また、絵本には描かれていない裏面をつくることは積み木ならではの工程で。裏から見てもちゃんとねこになっているんですよ。あと、ふねに描いた葉っぱなども、馬場先生の微妙な線や色合いが出るように工夫しました。」

11ぴきのふねの積み木
▲絵本の絵を元に描きおこしたふねの積み木

安全性にも気をつけているそうですね。

山崎さん
「はい。11ぴきのねこの積み木だけでなく、『絵本のつみき』シリーズは、おもにブナの木を使っています。天然の一枚木から作ったものなので、ケミカルなものの使用は少なくなっています。

また、塗料もお子さまが安全に遊べるように、口にしても大丈夫なものをえらびました。1歳半の子どもさんが安心して遊べるようにヨーロッパの安全基準(CE)に添った塗料を使用していまして、食品衛生法の試験でも安全と確認されています。

小さい子どもさんはどうしても積み木を口にくわえてあそぶので、大切なところだと思っています。」

 

「11ぴきのねこ どろんこ」から「11ぴきのねことへんなねこ」へ

確かにこの積み木のシリーズは、安全性が高くて、かわいいところが魅力ですね。前回の『11ぴきのねこ どろんこ』の『絵本のつみき』の人気はどうでしたか?

山崎さん
「前回作った『11ぴきのねこ どろんこ』の積み木は、青森・三戸町のふるさと納税にもなっていまして。これが好評だったことから、三戸町の担当の方から第2弾のお話しもいただき、今回の『11ぴきのねことへんなねこ』の積み木も、ふるさと納税返礼品になることになりました。」

青森県三戸町は馬場先生の故郷ですね。

山崎さん
「はい、三戸町は馬場先生の出身地なんです。町のなかにも11ぴきのねこ全部の石像が置いてあって、11ぴきのねこの町といった感じです。実際、11ぴきのねこで町おこしも考えていらっしゃるそうですよ。(三戸町のコラム参照)」

そういったこともあって、今回の『11ぴきのねことへんなねこ』の積み木制作にもつながったんですね。

山崎さん
「そうですね。大変好評だったと聞き、嬉しく思っています。実は私、11ぴきのねこはキャラクターとしては知っていても、絵本としてきちんと読んだことがなかったんです。でも今は大好きな絵本の一つです!!」

制作担当 山崎さん
▲絵本のつみきの制作を担当している山崎さん

そうなんですか。それでは最後に、その『11ぴきのねことへんなねこ』の絵本の魅力と、この「絵本のつみき」の魅力、両方を教えてください。

山崎さん
「絵本の魅力は、なんといっても11ぴきのねこたちととらねこ大将の自由なところ、へんなねこの不思議さではないでしょうか。ねこたちは、自由でいたずら、それぞれ個性も違う。いつもにゃごにゃご鳴いて、とてもかわいいです。

絵本のつみき『11ぴきのねことへんなねこ』の魅力は、自分でいうのも変ですが、絵本の世界そのままなことだと思っています。夜空の美しさや、ねこたちのかわいさが伝わる『絵本のつみき』です。私も親戚の子や友人にプレゼントしたんですけど、かわいい!と好評でした。小さな子どもさんには絵本と一緒にプレゼントすると喜ばれると思います。」

 

11ぴきのねこの町、三戸町ふるさと納税品とコラボ!キャンペーン開催中

 

 

 

 

 

 

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