子育てサークルや子育て講演会のお誘いに少し要注意

妊娠中や小さな子どもを連れて歩いていると、見知らぬ人に「子育てについて良いお話がありますよ。」、「子育てサークルをやっていますので、今度1度来てみませんか」など声をかけられたことがありますか。
そんな時、あなたはどうしますか?

サークルと思って参加したら、宗教の勧誘だった、政治団体の勧誘だったことはよくある話です。
実際、私も引っ掛かりましたのでその時の体験談をお話したいと思います。

勧誘の手口

町中で声をかける。

妊婦中や小さな子どもを連れて町中を歩いていると、同じく子ども連れのママに「子育てサークルをやっていますので」などとよく声をかけられます。

児童館、市の子育てイベントで声をかける。

児童館や市役所などの子育てイベント、乳児健診がある日に、政治団体や宗教団体の人が児童館や市役所の入り口の前に待機して、「子育てサークルに参加してみませんか」などと勧誘をします。

PTAや子どもの習い事などで声をかける。

PTAや子どもの習い事で知り合ったママが、政治や宗教団体の人で、ある程度親しくなってくると、「子育ての事でとても良いお話を聞ける勉強会があるので、参加してみませんか」と声をかけてくることがあります。

家のインターフォンを鳴らす。

直接家のインターフォンを鳴らして、「子育てサークルをやっています。子育て世代の人が多いので良いお話を聞けますよ」と声をかけられます。

私がに声をかけられて参加した子育てサークル、講演会

親子リズム体操(政治団体)

長女出産後にはじめてできた近所に住むママ友に、「親子リズム体操に一緒に参加しませんか」と誘われて参加しました。
近所のママ友は、2歳の女の子と、3カ月の次女を連れた人でした。長女もまだ生まれて2カ月、里帰り出産から戻ってきたばかりだったので私自身寂しい思いをしていました。だから、そのママ友に近所で声をかけられたときはとても嬉しく、「親子リズム体操」も何の疑いもなく参加しました。

しかし、その親子リズム体操の運営団体は政治にかかわる団体でした。近所のママ友は政治団体で働くママでした。近所のママは私がリズム体操に参加するとすぐ仕事復帰してしまい、署名などの政治活動に参加させられる、政治団体に入会させられそうになりました。
次女を妊娠したことをきっかけにやんわりと逃げて縁を切りました。

子育ての講演会(宗教団体)

幼稚園のPTAを一緒にやっていたママから、「子育ての事でとても良いお話を聞ける勉強会があるので、参加してみませんか」と声をかけられました。

1度は断りましたが、役員で何度もお世話になっている、そのまま何度も誘ってくるので断りづらくなり講演会に参加しました。参加した講演会、表向きは子育ての講演会だったのですが中身は「子どもに手を妬いてしまうのは、夫婦が仲良くないから」、「どんな旦那さんであっても自分が折れるべき」というような内容で、「夫に感謝をして夫を立てなさい。そうすることで、子どもの病気が治った、子どもの就職が決まって人生が成功した、というような実際のエピソードを紹介していました。
それ自体はすごいことだし、話し方もすごくうまかったので夫婦関係に関しては興味があったので聞き入っていました。

次の講演会もどうですかと声をかけられ、用事があるからいけないとやんわり断ると、少しだけでも時間が取れないかとか、用事なんて別にどうでもいいことでしょなどと言われ講演会の参加に強制を促されました。

違和感があったので、「子育ての事でとても良いお話の講演会」とネットで検索してみると宗教でした。ネットには同じようなセミナーが他の地域でも行われておりセミナー自体は子育てに関することなのでなんども通っているうちに、子どもに問題があるのは、自分に問題があり、夫を大切にしないせいだと言われ続け、このままでは子どもがおかしくなると脅されて宗教の集まりに勧誘されるという内容のものが書かれていました。

子育てサークル(宗教団体)

幼稚園のPTAを一緒にやっていたママは、赤ちゃんと母親を対象にした表向き、子育てのサークルの運営もしていました。はじめの30分は赤ちゃんを遊ばせ、その後赤ちゃんは預けママは、子育て講演会です。上記で書いた子育ての講演会と同じ様子です。

参加したサークルや講演会が政治・宗教団体か見分けのポイント

次の3つの点で不快、負担を感じたら、明らかに政治・宗教の勧誘なのですぐ縁を切るようにしましょう。

しつこい誘い

「子どもも小さく、まだ出かける余裕がないので」といつもやんわりと断ると、「送迎しますので」、「近くでしているので」、「託児所もありますから」などと言って誘ってきます。サークル、講演会などのイベントがあるたびにしつこく連絡をしてきます。

サークル、講演会の参加を強制

「子どもの病院があるから」とサークルや講演会を断ると、少しだけでもサークルや講演会に顔を出せないと言われ、さらに断ると「子どもの病院にいかせることは大切なこと、私の子どもはその病気を病院なしで直ったよ」とわけのわからないことを言って、サークルや講演会の参加を強制させようとしてきます。

寄付金などのお金支払いの要求

送迎などにかかったお金を余分に請求されることがある、署名活動や抗議パレードなどを行い、断りにくい雰囲気で不本意に参加させられます。

政治団体、宗教団体は子育て中の女性をねらう。

子どもと1日中、家にいて育児をしていると、上手に育児をできない、家事ができない社会から孤立しているなどでママは孤独を感じやすいのです。夫に家事の大変さを理解してもらえないとなおさらです。
孤独だと人に伝えると、相手が「自分のせいでつらい思いをさせている」と、誤解をすると考えてしまう、会話の流れで「孤独を感じる」という話をしても「みんな、同じだよ」と軽く言われて、みんなは自分ほど悩んでいないと考えてしまうのです。
だから、そんな孤独を感じているときにやさしい言葉をかけていただくと孤独を感じているママは、つい嬉しくなってしまいます。

そんな、心理を狙って政治団体、宗教団体は、表向きは「子育てサークル、講演会と言って子育て一緒に頑張りましょう」などと元気づけ、裏で人の弱みをにぎり政治、宗教勧誘を行うのです。

自分たちの身を守るために気をつけること

「子育て勉強会に参加する」、「子育てサークル参加する」これらのこと事態は、なんの問題もないですし、参加不参加も個人の自由です。しかし断りにくい雰囲気の中で不本意に参加を決めてしまうママもいると聞きます。最初の段階でどういう団体なのかを完全に把握することは難しいのです。

初対面の人や今まで親しくしてもらっている人にすべてに疑いの目を向けるのは非常に心苦しいことですが、自分や子どもを守るためには、自衛が大切です。

自衛対策として、誘われても、すぐに参加を決めないで、有料か無料か、運営団体を確認しましょう。パンフレットがあればいただき、運営団体について、口コミや評判をできる限り調べましょう。そして必ず参加する前に、家族に相談しましょう。

子育てサークルだけでなく、料理教室やヨガ教室がよくわからない政治や宗教団体の入り口になっていることもあります。雰囲気にのまれるとNOと言えない性格のママは1人で参加を決めず、まず家族やママ友に相談しましょう。

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