公文と学研の違い分析
「公文と学研どっちがいいの?」幼児や小学校低学年の子どもを持つ母親は、よく聞く会話です。「うちは家の近くに公文があるから公文にした」、「○○ちゃんのところが学研を紹介してくれたので学研にした」など公文を選んだ理由、学研を選んだ理由はいろいろとあるでしょう。
さて、どちらも勉強するところであるのは変わらないのですが、はっきりした違いが曖昧の人が多いでしょう?公文と学研の違いを私の体験談や口コミをもとに説明していきたいと思います。
公文の特徴
公文式学習とは
公文式学習とは、解き方を教わるのではなく、自分の力で教材の問題を解く学習法で、「やればできる」という自己肯定感を育み、未知の領域にも、自分から挑戦する力を培います。公文式は、1人1人の「可能性の追求」を目指す教育です。
公文の気になるところ
1.教材
算数・数学、国語、英語です。
2.通う日数
教室での学習は週2回(教室で定められた曜日)です。
3.学習時間
学習時間は当日の学習内容によって異なりますが、初めのうちは長くて1教科30分程度です。
教室が15時から21時まで空いていたら、その時間の間であれば好きな時間に通うことができます。
4.月謝
幼児・小学生…7,150円から7,700円ぐらい
中学生…8,250円から8,800円
高校生…9,350円から9,900円
1人ひとりにあわせて
公文式は、現在の年齢や学年に関係なく、1人1人の能力に応じた、らくにできるところから学習を始めます。公文式は、人に解き方を教わるのではなく、自分の力で教材の問題を解く学習法です。まず年齢や学年にとらわれずらくにできるところから始め、子ども達に、「自分でできた!」「100点が取れた!」「学習が楽しい!」「次に進みたい!」という喜びを通して学ぶ楽しさを育み、自分の力で学力を高めていく基礎を作るためです。
例えば同じ3年生であってもAさんは、中学校の問題、Bさんは小学校3年生の問題、Cさんは小学校1年生の問題をやっていることがあります。
家庭学習(宿題)
自学自習力をつける学習の習慣を作るため、公文では宿題がでます。宿題の量は、学年や学習教材の難易度にも関係してますが、おおむね1教科あたり20分~30分程度でできる分量とお考えください。子どもが自分の力で分かる内容と枚数を、学習習慣や学力の定着とのバランスを考えて渡せれます。スイスイ問題が分かる子どもには10枚、つまずいている子には1枚など個人差が大きいです。
宿題をきちんとやるのと、やらないのとでは学習の進み方に影響してくるのでしっかり取り組むようにしましょう。
公文の指導法
1.通いはじめ
出発点を決める、学習の進め方の見通しを立てるために学力診断テストをします。入会時に行う学力診断テストの結果を参考に、その子どもが学習する「楽しさ」を実感できるよう、確実に100点を取れる段階の教材を学習の出発点に定めます。そしてその出発点から、その子どもをいつまでに、どこまで伸ばすかを考えます。
2.学習を始める前の指導
成績表の記録・解答済みの教材・学習中の観察をもとに、当日の学習時の状態を予測し、その子が自分の力で進んでいけると判断した教材をセットして渡します。
教材の新しいステップに進んだ子や最近学習のペースが落ちている子などには、学習前に声をかけて、その日の学習の仕方や課題についてアドバイスします。
3.学習中の指導
用意されたプリントを個人のペースで進め、わからないところが出てきたら先生がアドバイスします。また、教材を解き終わった子ども達の答案を採点します。間違いは、すぐに解き方や答えを教えるのではなく、ヒントを与えて、間違えたカ所や理由を、その子ども自身が発見できるようにします。
4.学習を終えた後の指導
学習者の学習状況を成績表に記録し、その子どもが次にどのような進め方をするのがよいか検討し、学習計画を最適化します。入会時に立てた見通しについても、定期的に見通しの点検を行い、必要に応じて見通しを修正したり、指導の仕方を改善したりしていきます。
学習は学年関係がなく個人のペースを重視し、先生はつまずきをなくすまで指導します。わからないところはわからないままという取り残しはありませんが、同じ学年で見ると個人差が激しく、学力の差がつきやすいです。
学研の特徴
学研とは
知識をもとに試行錯誤しながら、「自ら考える力」を身につけることを目的とする教室です。自分の力で考えるからこそ、どんな難しい問題にも対応できる本物の学力になるのです。自学自習によって、自ら考え、問題を解決する力を養います。
先生が問題の解き方を教えます。
学研の教室は自ら学ぶのではなく、先生が問題の解き方や考え方を教えます。先取学習をメインにしていて復習の時間が少ないそうです。わからないところがあるとそのままにされる可能性が高いです。
学研の気になるところ
1.教材
算数・数学、国語、英語、社会、理科です。
算数・国語コースや読解・作文コースなど公文にくらべて選択が多種多様です。
2.通う日数
幼児の教室での学習回数は週1回から週2回(教室で定められた曜日)で、小学生は教室での学習回数は週2回(教室で定められた曜日)です。
3.学習時間
1回の教室で子どもの学習時間が1時間ぐらいで、国語2枚・算数2枚という学習量です。
4.月謝
小学生
算数と国語コース…8,800円、算数・国語・英語コース…13,200円
中学生
1教科あたり1,210円
家庭学習(宿題)
宿題も、国語1枚・算数1枚で、家庭学習には適切な量と感じます。
学研の指導法
1.先生の掛け声で学習がはじまります。
学習が始まる前に、今日は~をやりますなどの掛け声があります。
2.先生に質問があるときなどは手をあげる。
わからない問題がある、プリントが終わったことを先生に伝える時は手をあげて教えます。わからない時は、考え方を示し、ヒントを与え、子どもが自分で考えてわかるように導きます。
考える力を身に着ける分、公文より問題が難しめであるように思えますが、公文と違い学校みたいに学習がおこなわれています。2つの違いは自ら学習するところと、先生が積極的に学習を進めてくれるところに違いがあるのではないでしょうか。
子どもの時公文に行っていた体験談
私は小学校3年生の時から中学校2年生の時まで公文に通っていました。感想は行き始めたときは問題がさほど難しくなかったのでどんどん進み面白みを感じましたが、だんだん問題が難しくなっていくにつれ宿題すらやっていかなくなりました。学校の授業に沿っているわけではなく、自分のペースで勉強するので同じ学年でも学習の差が大きく出ていたような気がします。
入った時期もありますが、公文に行って成績が良かったわけでもなかったです。中学生になって個人塾に行くようになってからのほうが私は成績があがりました。
計算問題をひたすらする、思考力を必要としないので小学校低学年と時の学習には適しているのではないでしょうか。幼児の時から始めていれば公文の見方が変わったのではないかと私は思います。
じっくり話し合って決めよう
公文と学研の違いは皆さんおわかりいただけたでしょうか?どちらに行かせるか迷いましたら実際公文や学研に通ってみて体験授業を受けてみてください。どちらも体験授業をやっています。子どもの意見、親の意見でどちらがよいか話し合いが必要になってくる場合があります。もし、公文と学研に行かせたいと考えているならば、このコラムの情報を参考にしてみてください。
公文と学研はやめて、子どもが高学年になって進学塾に通わせる洗濯もありますので、無理に公文か学研か決める必要はありません。