前回の定期検診から半年、再び矯正のチェックの日がやってきました。
見た目には、あまり変化がないようなので、ドキドキしながらレントゲンの撮影を待ちます。

治療と年齢

レントゲンを見ながら先生が説明をして下さいます。
「うん。前回よりはだいぶ進んだね。顎の広さが全然違うでしょ。ただね…もう少しスペースが欲しいんたよね。ん~んだけどね…年齢的に、反対交互の治療に移りたいんだよね。」
と先生は、おっしゃいました。

まず素人目には、レントゲンの違いも良く分かりません。年齢的とはどういうことか詳しく伺ってみました。
「永久歯が生え揃う前、つまり一般的には6~10才の時期は正しい歯並びにとても重要な時期です。
小児歯科矯正には、第一治療期と第二治療期があるのですが、この6~10才の第一治療期には、人間の一生の中で唯一成長を利用した正しい歯並び・噛み合わせが誘導できる時期になります。
成長途中の顎に適切な刺激を与えてあげることで、永久歯が適切に生えてくる土台つまり十分な広さの顎を作ることにつながります。

第二治療期の治療になると骨が成長してしまっているので、顎の拡大はできなくなります。そのため健康な歯を抜歯したり無理に動かさなくてはいけなくなったりするのです。
ただし、第一治療期に治療を施し顎が、ある程度正しい刺激を受けていた場合には、第二治療期でも治療が容易であることが多いのです。」
との事です。

9才

次男はこの時もうすぐ9才。上顎の治療をもう少し続けたいところだけれど、年齢的に顎が動きづらくなってくるため、反対交互の治療ができなくなってしまうということです。

トレーナーからマウスピースへの交換の時期がやってきたようでした。

マウスピースへの移行

治療が少しずつ進んでいるようで、嬉しい!と一瞬は喜びましたが、先生のお話には続きがありました。
「前述したように、次男くんの上顎はもう少しスペースが欲しい。もしかしたら…マウスピースに移行したあと、もう一度上顎の治療に戻るかも知れません。そうすると前の器具は合わなくなるかもしれないので、もう一度買いなおすことになるかもしれません。上顎の治療を進めるのか、反対交互の治療に移行して良いのか、この子の場合見極めがものすごく難しいです。実は私も悩んでいるのです。」
とおっしゃいました。

治療に掛かる費用

治療を進める上で重要なのが、保険が一切効かない治療費です。
今までの上顎の治療に掛かっている金額は…(以前の記事にも書かせて頂いているのですが、消費税増でもれなく治療費も値上がりしています!)
トレーナー代金約21万円+(毎月の調整代金1万3千円×12ヵ月)+半年ごとのレントゲン代金となります。
これに加え新しいマウスピースが反対交互用で約12万円掛かります。
実は、私は歯科矯正自体マウスピースに移行したらそこで終わりだと思っていたのです。
ところが先生がおっしゃっているのは、反対交互のマウスピース後に上記の今までの治療をもう一度繰り返す可能性があるということです。
しかもトレーナーは“顎を広げる役目のみ”だそうで、歯並びを最後に整えるのはマウスピースになるのだそうです。
ということは…再び+10万円です。
治療費に加え治療に掛かる年月…ゴールが全く分からない状態です。
先生と同様にこちらも悩みます。
ですが治療を止めるということは確実に歯並びは悪いままです。とりあえず2~3ヶ月様子を見てマウスピースに移行できるかどうか決断しましょうということになりました。

経過観察

なるべく長い時間のトレーナーの装着・下顎を出すような仕草の禁止・アタリメを噛んで顎のトレーニング…等を続けて祈るような気持ちの経過観察です。

次男の歯科矯正トレーナー治療を開始してから、毎日毎日、寝る前にトレーナーを着けて朝起きたら外して洗浄をするという生活を続けて半年が経ちます。治療の経過を書いていこうと思います。

6ヶ月ごとのレントゲン

半年間の治療の成果はどうかな?

F歯科では6ヶ月ごとにレントゲンを撮って、顎の骨がどのように動いているかチェックします。治療が始まる時に撮影したものと見比べて治療をどのように進めるか先生がお話して下さいます。

ゼロではないけど…

次男のレントゲン写真をじっくり覗いて先生は
【うーん…治療の成果はゼロではないね。ゼロではないけど、思ったより進んでないね。
やっぱり口がしっかり閉まっていないことが大きな原因だろうね。】とおっしゃいました。

週に1回のペースを目指してせっせと歯科に通って、毎日トレーナーをつけて頑張っているのに…進んでいないのか…と思うと「がっかり」という言葉がぴったりの心境でした。

通院のこと

レントゲン写真のチェックの次に先生がチェックしたのは通院の記録でした。
【お母さんあのね。毎週来て下さいって言ってあるよね、月に3回しか来られてない月があるよね。こういう細かいことで治療の差が出て来るんだから、気合い入れて真剣に通ってもらわないと治療は進んで行かないよ。】

確かに毎週行こうと頑張ってはいたのですが、どうしても通院出来ない週もありました。そのため通院が2週開いてしまうこともあったのです。言いたいことは色々ありましたが「はい」としか言えませんでした。

口を閉めるということ

リップのトレーニング

開口癖が治療の遅れの原因と聞いて、注意しても注意しても、どうしても口が開いてしまうことを先生に相談しました。

【口を閉めることは本当にきれいな歯並びのために重要なのです。
とにかく顎を鍛えなくてはいけない。でも中にはどうしても口が開いてしまうお子さんもいらっしゃいます。そういう方にはリップのトレーニングをするように進めています。】
とおっしゃいました。

リップの筋肉

【リップの筋肉が上手に使われていない場合、スプーンを使って物を食べた時に、口で食べ物をスプーンから上手にすくうことが出来ない。
上唇が機能しないので食べ物がスプーンに残るのです。まずはじめはそれが上手に出来るようにトレーニングをしましょう。】

そういわれて見れば…確かに次男がスプーンを使って食べた時には、食べ物がスプーンに残っていることがあります。急いでちゃかちゃかして食べているから…と思っていたのですが違ったのですね。

リップですか…唇も歯並びに影響しているなんて驚きでした。

【最近リップのトレーニング専用の器具が発売されましたが、ただではないので取り敢えずは、何かをくわえるという遊びを取り入れるなり、なんなりを生活に取り入れてみてどうしてもダメならトレーニング器具を考えましょうか?】と先生はおっしゃいました。

また次の半年を目指して

6ヶ月の健診を終え“思ったより進んでいない”ことと、やっぱりまだ“口が開いてしまう”という事実に絶望感が…以前に先生がおっしゃっていた【顎の矯正をしてもズルズルと“歯の矯正”に移行してしまうことがある。】という言葉が頭を過ります。

ただ絶望していても歯並びは変わらないので、毎週の通院を頑張ること“口を閉める!”こと、教えて頂いた“リップのトレーニング”を徹底して行おう。と次男と気持ちを引き締めました。

帰り道薬局で、何かをくわえるトレーニングに使えるかなと赤ちゃん用の歯固めを購入してみました。
次の6ヶ月健診では“随分変わりましたね!”と言って頂けるように。

今回の子育ての本は“お母さんと呼ばれる女性達”へ本を通してたくさんのメッセージを送って下さっている“センパイお母さん”のような浜文子さんの一冊です。

祝!育児

「祝!育児」
著者… 浜文子
出版社…小学館

主な著書
「育母書」「子どもの隣で母になる」「お母さんと呼ばれるあなたへ」「子どもの心を開く大切な言葉」…等
教育雑誌等にも執筆されています。

著書である浜文子さんの最初の言葉は、育児や教育、老いをテーマにした仕事に永く関わってきて、つくづく思うことは“親子の間に大切なもの忘れてはならないことは、昔も今も変わらないとの実感”とあります。
子どもを取り巻く環境や、親が子どもに求めるものの内容は、時代と共に変質し、求めることの「要求水準」とでも言うべきものがどんどん上がって行ったという気がする。しかしその一方で子どもの側からすると、子どもが親に求めるものは、時代がどんなに変わっても全く変わらないと著者は言い切ります。

子どもとは

子どもとは、論じ説く対象ではなく、愛で味わい面白がる存在であるべき。と書いてあります。
4章「思い出を語れる者として」では、どんな出来事もやがては“思い出”という大きなストーリーの中の一つのエピソードに変質していく。
子育て中のお母さんは、例えば我が子に手こずった時“これはエピソードのひとつ”“これは大きな思い出の日々のひとかけら”と自分に言い聞かせる習慣を是非とも持ってほしい。
その習慣がほんの少しでも身に付いているのと、全くないのとでは育児の日々は違ってくる。目の前の子どもを、ほんの少しでも大きく広い所からとらえて話し掛けることが、可能になり自分の暮らしをいとおしく感じる心が育つのです。
今、目の前にある“この日”“この光景”“この子”“この私”と、ありようが全ていつか過去のものとなり、思い出になるとしたら、どの一瞬もいとおしく、切なくかけがえのないものになるはず。とありました。

記念日

お誕生日や入学式、卒業式等の記念日はやはり特別な一日で、色々準備をしたりよそゆきの服を着せたりと、気合いが入りこの一日のために!さぁ写真も!となりますね。
実は何気ない日常もこの日、この時この一瞬しか訪れないのだと思うと、もしかして何気ない日常の方が大切なものがたくさんあるのではないだろうか?と思えてきます。
何気ない日常を切り取る写真ひとつにしても、baby~小学校に上がるくらいまでは、手がかかって大変な時期ではありますが、どの瞬間も可愛らしくこのまま時が止まれば良いのに…と思うほどですね。
シャッターチャンスも無数にあるように感じました。ところが、喜んでカメラに収まってくれるのは九つくらいまで。
ある時期が来ると、いつから写真を撮っていないだろうか…と思うほどシャッターチャンスもなくなり、本人からは“写真NG”が出てくるものです。
しんどいとき、物事が上手く回らない時には“今”を永遠に感じてしまうものですが、過ぎてしまえばあっという間。本当にどの一瞬もいとおしく思えてきます。
ただ…そのように頭の片隅で思いつつも…イライラやモヤモヤがふつふつと沸いている時には、忘れてしまうのもまた現実。子育ては心の修行ですね。

浜文子さんの、結びの言葉は“ひとつでもお子さんとのより良い関係を育てていくためのプロセスを、味わうヒントを見つけて下さると幸いです”とあります。子育てのヒント!素敵ですね。本の中から探して見るのはいかがでしょうか?

元気の出る絵本のご紹介!

「さくらもちのもちこさん」
作…岡田よしたか
発行所…ブロンズ新社

主人公はさくらもちのさくらこさんです。ごきげんななめです…からはじまります。
このごきげんななめのさくらこさん最初に出会ったときは衝撃的でした。絵本を読みながら思わず“なにこの子?ひどすぎる!”と思わず声に出てしまいました(笑)。
そんな戸惑う母とは対照的に子どもたちには大ウケ!すぐさま“さくらこさんごっご”が始まりました。
ひどすぎるけど、にくめないさくらもち。どこかの誰かさんと同じだ~♪と共感できるかもしれません。
もしも、さくらこさんとぴったり同じ心情だった時、気持ちを乗せて声を大にして読んだら…なんかスッキリ!密かな母のストレス解消です♪

絵本は淡々と読むとか、あまり抑揚をつけずに読む方が子どもの想像力を刺激する。とか“読み聞かせのコツ”等に書いてあることもありますね。その方が心に響く本はその様に。ですが読む絵本によっては、思い切り感情に乗せて読んでしまったり、楽しく歌いながら読んでしまっても大丈夫!むしろその方が親子で楽しめるのではないかしら?と思っています。絵本は親子で味わい楽しむものです♪

“さくらもちのさくらこさん”も親子で楽しめる一冊です!

“石”が大好きな子ども達

我が家の子ども達は、手の中に握れる大きさの物や、ポケットにポロポロと入れられる小さなものが大好きです。
ビー玉・ビーズ・小石・小さなフィギャアのお人形…中でも美しい色の小石やキラキラ光る小石、ツルツルする小石は宝物の様です。
公園で拾ったり、海で拾ったり、ちょっと時間がある時の小石探しは子ども達の好きな遊びのひとつです。そうして見つけた小石は、いくつも並べて眺めたり、お出掛けのお伴にしたり、時にはおままごとの野菜に変身したりと万能選手です。

博物館へ。

足寄博物館
TEL…0156-25-9100
北海道足寄郡足寄町郊南1丁目29-25

石好きの子ども達が大好きな場所のひとつに、我が家から2時間弱の場所にある博物館があります。化石動物の標本や、2500万年前の土地の様子を知ることができる施設です。その中で化石体験として、化石やクリスタルを発掘できるというコーナがあります。

①…“クリスタル”や“化石”等の中から好きな券を買う。
(中に何が入っているかは…お楽しみ。)

②…7㎝四方くらいの土のような物で固めてある塊が、何個も並べてある中から自分好みのクリスタルが入っていそうなものを直感で選ぶ。

③…棒やハケ等で削って行く。

④…中からクリスタルが出て来る。

⑤…土を洗い流して、どのクリスタルが出て来たのか確認する。

この一連の流れがたまらない様で、3歳・5歳・8歳・12歳の男子達は「うわ!これ欲しかったやつ!」「次は絶対これ出て欲しい!」と歓喜しながら、延々に発掘作業を続けます!

“世界の鉱物”の本が届いた!

そんな子ども達の元に嬉しいプレゼントが♪
以前に“親子の時間研究所”さんのアンケートに回答していたところ、今回“世界の鉱物”を送って頂きました!
(ありがとうございます!)
子ども達一目見て「なにこれ!なにこれ!すごい!めっちゃ“石”!」と大興奮していました!

3歳と5歳の反応。

さっそく開けて本体をセット。ポスターも広げてじーっくり見ていました。そのうちに…あ!この石…家にもある!と自前の石を集めて石の品評会が始まりました。これ似合うね!これはこっちじゃない?と頭をくっつけて相談する二人でした。ひとしきり石の確認が終わると今度は…あ!おんぶできた!と石のつみき遊びを始めました。ツルツル滑る石はなかなか難しい様です。

確かに!おんぶしてます。

8歳の反応。

「なにこれ?え?なに?石?スゲ~!」ここまでは、3歳・5歳とあまり変わりません。これ全部あるの?とじーっくり見始めると、さすが小学生。日本で採れる石ばかりじゃないんだね。へぇ~世界中で採れるんだ!今度さ、この石の図鑑持って、石探しの旅に出ない?こーんな綺麗な石が見つかったら最高!とわくわく♪していました。

気が付いたら、自分の机の上にセッティング。すっかり自分の物にしているので笑ってしまいました。

我が家の“石好き男子”に大好評だった“世界の鉱物”。箱から石を出して遊ぶ際には、まだ小さな物を口に運んでしまう赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では、少し注意が必要かもしれません。

小さな石たちから世界中に目が向いたり、海や川…大地のことを想像したりと、ロマン溢れる世界が開ける素敵なコレクションでした。

著者  高濱 正伸
出版社 かんき出版

花まる学習会

著者の高濱正伸先生は“花まる学習会”という学習教室の代表をされていらっしゃる方で「夫は犬だと思えば良い」「わが子をメシが食える大人に育てる」「13歳の君へ」等。著書を多数出されています。

何年か前に、TVに出演されているのを拝見して、面白い先生だなぁと思ったのをきっかけに本を読ませて頂きました。
本を読んで「そっか。そう考えたら良いんだ!」と自分の中にストンと落ちた言葉達が、たくさんありました。

赤いハコと青いハコ

『幼児期の特徴と基本的態度を知ることが大切』というお話の中で、子ども時代には、大きく二つのハコがあると仰っています。幼児期と思春期にある子どもたちの特徴を赤いハコと青いハコになぞらえて説明して下さいます。(↑の画像です。)

⬜幼児期(4歳~9歳)の子ども達は、常にちょこまかと動き回るオタマジャクシの様なものです。それにも関わらず多くのお母さんは、わが子を落ち着きがないとか、やかましい、何度言ってもわからない等と感じてイライラしてしまっているのが現状です。
この事を受け入れない限り、大人はいつまでもたってもイライラしてしまう。大人の考えを当てはめようとするから「何回言ったら分かるの!?」とキレてしまうお母さんがあとを絶たない訳です。

確かに!特に男の子の場合常に動いています。動きが止まっているのは、TVを見ている時か寝ている時のみ!と言っても過言ではないと思います。こちらの体調等によっては、動き回るそれだけのことにイライラしてしまうのですが、高濱先生の著書のなかには「男の子はカブトムシだと思いなさい。カブトムシにどうしてそんなに動き回るの?とは聞かないでしょ?そういうものなのです。」と書いてある本もありました。まさに!そうだと思いました。”動き回るものなんだ。”
と思ったら、少し気が楽になるから不思議です。

さらに子ども達の特徴を書いて下さっています。

⬜幼児期の彼らは、決して劣っている訳ではありません。むしろ「つ」の付くうちは、神の子という言葉があります。ひとつ・ふたつと言うように、年齢に“つ”のつくうち、つまり“ここのつ”までは別の生き物であり、神様が育ててくれるのだから大人があまり介入するなという意味です。

とあります。“ここのつ”という年齢については、色々な本に書かれている情報です。九つまでは想像力が発達する次期だから、ゲームよりは実体験を!とか、九つまでは冗談が通じない年齢。サンタクロースの存在を疑いはじめるのが九つという本もありました。“ここのつ”は成長する子ども達にとって、大きな区切りの年なのだと感じます。

思春期の子どもとのこと

⬜思春期の子どもは違う生き物。11歳~18歳の思春期の男の子とは適度な距離をとること。息子の子育ては思春期以降はお父さんの出番です。青いハコの時代に入ったらお母さんは、聞き出したい気持ちを抑えて余計な詮索はやめてほしい。というのが子どもの本音なのだそうです。(本にはもちろん女の子との関わり方も書いてあります!)

高濱先生の「子どもをメシが食える大人に育てる」という教育信条に深く共感します。“自分の進みたい道で仕事をして、自分でごはんを食べて生活して行けること”を目指して、幼児期を過ごし、希望する学校を目指して、勉強したり学生時代を過ごしてもらいたいものだと、強く思います。私の住んでいる地域に「花丸学習会」がないのが残念です。勉強のことも書いてありますが、親子関係のことや、少し先の未来を考えさせてもらえるそんな一冊です!

本との出会い

人は、子どもの頃に体験・経験した事柄にしか、大人になってからも興味がわかないと聞いたことがあります。
逆に言うと、子どもの頃に経験したことは、例え一時興味をなくしたとしても、大人になってから再び楽めるということだと思うのです。

私の本との出会いは、まさにそれだ!と思います。

私の母は、私が小さい頃、時間をつくっては、図書コーナーに連れて行ってくれました。
”おさるのジョージ”とか“てぶくろかいに”等、読んでもらった本を今でも鮮明に思い出します。家にも、絵本の他、世界名作の本等もたくさん並んでいました。

そんな環境でしたので、絵本が大好きでした。ですが、中学・高校は全く本を読まなくなり、本から離れてしまいました。

再び絵本と出会う

短大卒業後、幼稚園で働くようになってから、自分が小さな頃に読んだ懐かしい本と再会。
幼稚園の子ども達と毎日絵本を楽しむ日々を過ごします。勤めていた幼稚園は、色々勉強することを応援して下さる主任の先生がいらっしゃいました。絵本の勉強会にもたくさん参加させて頂きました。
実際に作家さんにお会いできる勉強会もあり、ご本人のお話を伺うと、お話への隠れた思いや本の秘密等も伺うことができ、絵本の奥深さや面白さが倍増しますます絵本が大好きになりました。

今現在も近くで講演会があると、子ども達を連れて参加しています。自分の知ってる本を書いてるのが、この人なんだぁと、毎回子ども達にもなにか響くものがあるようです。

もし、お近くで機会があれば、絵本の講演会、本当にオススメです。

そして、もうひとつオススメなのが、育児書や、子育てに関する本を読む。ということです。

子育ての本は読んじゃダメ?

子育てを始めた時、「躾とか、成長とか子育ての本は読んじゃダメよ」とセンパイママに言われたことがあります。

子どもの成長の度合いを本と比べてしまったり、本に書いてあることに捕らわれ過ぎて苦しくなったりすることを心配して、かけて下さった言葉だと思います。なので、いわゆる“育児書”“子育て本”を避けていた時期がありました。

ですが、私は活字を読むのは好きで、図書館の雰囲気も大好きだったので、雑誌や絵本を借りては読むというのを続けていました。
子ども達にも、図書館を好きになってもらいたかったので、小さい頃から図書館へ連れて行きました。そのうちに、子育ての本にも目がいくようになり読んでしまったのです。「子育て本」を。

おっ!面白いじゃないですか。
避けていた時間が、もったいなく感じました。

それから私の狙い通りに、図書館が大好きになった子ども達と一緒に頻繁に通い続けて、気が付けば10年以上になります。
その間に図書館の子育てのコーナーにある本は、ほとんど読み尽くしてしまいました。今では、雑誌や子育ての本の中で紹介されている本をリクエストして、取り寄せて頂いて読んでいます。

たくさんの本を読んで気が付いたのは、確かに読んでいて苦しくなる本があるということと、反対に読んでいてとても楽しく、ためになる本もあるということです。
育児書を読んで“こうしなくちゃいけない!”という思いが強くなりすぎたり、完璧な親を目指そう!とか思うと、しんどいのかと思いますが私の場合、良くも悪くも自分に必要な事だけチョイスして、後は受け流すという素晴らしい能力のお陰で(笑)しんどくならずに読み続けることが出来ています。

私の読みたくなるアンテナに引っ掛かる本は、物凄く片寄っています。フィクションはまるっきりダメなのです。読みはじめても続かず途中で断念します。ノンフィクションで、子どもに関わったことを書いている本や、子どもたちが興味を持っていることが書いてある本にしか興味が湧きません。
自分が今1番求めていること、必要のこと、だからだと考えています。

世界中で数えきれないほど本が出版されている中で、私が読んだ本の冊数などほんの少しですが、子育てが楽しくなったり、ためになる本の情報が発信できたら良いなと思っています。

前書きが長くなってしまいました。

私のおすすめの子育ての本ですが、紹介させて頂きます。

育つ心 お母さんの目

作  今井 美沙子
出版 女子パウロ会

今井美沙子さんは1946年、長崎県の五島に生まれた方です。
この本は1988年に出版された古い本で、母が面白いから読んでごらんと送ってくれた本です。この本を読むと、今も昔も時代は変わっても子育ての本質は同じ、母の思いは変わらないんだなぁと感じます。
内容は、息子さんのことや御主人と共に主宰している、アトリエで過ごす子どもたちとのエピソードトークが主で、読んでいて吹き出してしまう場面がたくさんあります。
見習いたい!と思うところもたくさんあり、我が家で真似させて頂いていることもあります。

例えば、“叱られてありがとう”では、息子さんが幼少期に先生に怒られてばかりだった時「先生は、あんたのことを思うから怒ってるんよ。あんたがどうなってもいいと思ってるんやったら、怒れへんよ。あんたが賢こうなって欲しいから怒ってるんよ。」と、息子さんを諭す1節があります。息子さんと接してくれるご近所の方や先生にも、息子が悪いことをしたら叱ってやって下さいと頼んでいたと書いてありました。

我が家の4兄弟も、元々が元気いっぱいなことと、出来るだけ地域の行事に参加させたり、あえて一人で地域主催のキャンプに行かせたりしているので、まわりの大人や先生方に叱って頂く場面がたくさんあります。
理不尽で本人が悪くないときには論外ですが、明らかに本人に否がある時には、今井美沙子さんの言葉をお借りて、「○○のことを大事だと思うから、話してくれたんだね。」と伝えています。叱られているのに、自分のことを考えてくれてるんだと、まんざらでもない顔になるのが不思議です。

言葉の力って凄いですね。

ただ、自宅にいるときも元気が有り余る4兄弟を「もー、いい加減にしなさい‼」と幾度も怒ってしまう時があります。
そんな時、今怒ったはずの3男が私にピタッとくっつき「母さん、俺たちのこと大好きだからたくさん怒ってくれるんだよね。いつも怒ってくれてありがとう。」と言われます。

うん。そうだけど…。
言葉につまってしまいます。

本の言葉で自分の気持ちもリセット!

素敵な本です。是非読んでみて下さい。

本には不思議な力がいっぱいあります。
感じ方は人それぞれですが、必ず一つは役に立つことがあると思います!

あなたに合った素敵な一冊を探してみてくださいね。

 

2018年6月。次男8歳のトレーナーが完成!

次男のトレーナー

先日型どりをして、完成を待っていたトレーナー。
「出来上がりました。」とTELを頂いてどんなものなのかとドキドキしながら、F歯科へ向かいます。

写真がトレーナーです。これを上顎にカチッとはめる感じに装着します。
先生が使い方を説明して下さいます。

【上顎にはめてしっかり密着させる、それだけです。トレーナーの真ん中にネジが付いています。トレーナーを装着したときに、歯肉がピンク色だったら、ネジを1回巻きます。
歯肉が白っぽく圧迫されているようなら、そのまま装着して下さい。】

う~ん。まずピンクなのか白なのか、判別が難しいです。
そこで「どう?どんな感じ?」と次男に聞いてみました。

すると、すかさず先生が「お母さんねそういうことは、聞かなくていいの!どう?って聞いて、嫌だって言ったら止めるんですか?やめないでしょ?遊びじゃないんだから。治療だから!」

あ…すみません(苦笑)遊んでるつもりは全くないのですが。
やっぱり気が重い通院です。

【トレーナーの隙間を少しずつ広げていって、ネジがそれ以上回らない所まで、巻き終えたら上顎のトレーナーは卒業です。
上顎がそれだけ広がって歯がきちんと並ぶだけのスペースが出来たと言うことですから。】

【トレーナーはどうしても汚れてきます。入れ歯用の洗浄剤を使うことをオススメします。】

【あとトレーナーの取り扱いは必ずお母さんがして下さい。付ける時も外す時もいつもです。
あるご家庭で、子どもがトレーナーを扱っていた親子がいました。慣れて来たときに、お友達のうちまでトレーナーを付けて行ってしまって、途中で気がついて、外してティッシュにくるんで、そのまま忘れて来てしまったことがあります。
どうなると思いますか?】

【お友達のお母さんは、それと知らずにくるんでいたティッシュごとトレーナーを捨ててしまいました。もう戻って来ません。実際にあったお話です。取り扱いは必ずお母さんがして下さい。】

上顎のトレーナーは、約20万円ですからある意味、背筋がゾワッと寒くなる怖い話ですね。

この日から毎日夜、歯を磨いてからトレーナーを付けることになりました。先生に教えて頂いたように装着。
時間にして1分くらいでしょうか?本人に痛みは全くないようです。
難しいのは、装着した際の歯肉がピンクか白かです。自宅でよくよく見てみましたが、やっぱり全く分かりません。仕方がないので“感”で勝負です。

私は感ですが、先生は診察に行くと「はーい。今日は1つ上がってます。」とか「はーい。今日はそのままです。」とか「はーい。今日は2つ上がってます。」と言うように、ネジの調節をして下さいます。
週1で通わなくてはいけない理由が分かる気がしました。

週1の通院がしんどい。

週1で通うと、治療がスムーズに進むことは重々承知しております。
ですが、自宅のすぐそばの歯科ならまだ良かったのですが、片道50分もかかる場所まで行く週1って、実際に通い始めると、かなり覚悟して決断したにも関わらず、想像していたよりも負担が大きく、もの凄い重荷になってきます。
母もかなりしんどいですが、本人も。
学校が終わった後に習い事もしている中で、習い事をお休みしたり、学校を早退させて頂いたりして通います。ただ他の子の体調が悪くなったり、行事でどうしても出られなくなったりして月に4回は、なかなか通えません。

そんな中、2週間通院の間が開いてしまったことがあり、「今回は2つ下がっています。」と言う日がありました。毎日トレーナーはきちんと付けていたはずだったのに…です。

え!?ショック過ぎて、ますます歯科への足が重くなりました。

それでも歯並びを改善するためには、通わなくてはなりません。
私は、歯科への通院を“これは修業なんだ”と自分の中で、位置付けることにしました。

我が家の矯正生活、第3話目です。

前回セカンドオピニオンを受診して、怖い先生がいるF歯科での歯科矯正を決意して、かなり気合いを入れて、診察に挑無ことにしました。

トレーナー作り

前回の診察時にレントゲンは撮っているので、型取りをして、トレーナーを作る準備をします。

先生から次男に、治療に使われるトレーナーについてお話しがありました。

従来の矯正治療では、歯の表面に銀色のワイヤーを装着して、歯を本来の位置に導きます。その際、顎の大きさによっては、歯を抜歯して、でこぼこの歯がきちんと並ぶようにスペースを確保する必要があります。健康な歯を抜かなくてはいけないのは非常にもったいないですね。口の中に異物が常にあるわけですから、痛みと違和感がかなりあるわけです。
その点、トレーナーを用いた治療は、まだ顎の発達が著しく、骨が柔らかい子どものうちに、トレーナーを装着して、少しずつ顎を広げていきます。そうすることで、歯を抜かずに、歯が生え揃うだけのスペースを確保することが出来、大人の歯を正しい位置に導くことを目指す治療です。
トレーナーは夜、寝ている時と、昼間家にいて付けられる時間1時間ほど、装着して頂きます。上顎については、痛みもほとんどないはずです。またワイヤーと違って、着け外しができるので、歯ブラシが普通に出来ます。虫歯の心配も少なくなりますね。

治療の適齢期

前回、もっと早くに、次男の治療に取りかかっていたら…と後悔をした私ですが、顎の矯正には、適齢期があることを教えて頂きました。

4歳は、顎の矯正の適齢期とも言えます。早い子は、2ヵ月で結果が出ます。反対交互が治るのです。
歯は癖などで戻ろうとするので、定着するまで半年位は様子をみますが、すぐに効果の出る治療です。
また4歳を過ぎてしまったとしても、6歳以降の生え替わりを上手く利用して顎の発達の遅れを取り戻す治療も出来ます。
息子さんは、もう前歯が6本生え替わっていますから、ギリギリのところですね。トレーナー、マウスピースで矯正をして、7割は、ちゃんと治りますが、3割は、ダメですね。
ズルズルと大人の矯正になってしまうパターンもあります。
やっぱり開口癖が一番悪いですね。

生えかわってからの治療

歯が生えかわってからの治療は、高級車1台、家一軒建つくらいのお金が平気でかかりますよ。
はっきりした金額が出ないのは、その子その子によって、矯正にかかる期間がまちまちだからです。矯正治療は保健が使えませんので、すべて実費です。あまりに高額な治療は、受けられる子どもと、そうじゃない子が出てきてしまうのも問題ですね。

確かに。知り合いに聞いた話だと、小2~高1とか、小3~中3とかずっと矯正で歯科に通い続けたと言います。
なんとか顎の矯正で終了する7割の中に入れるように頑張りたい!綺麗な歯並びはもちろんですが、歯並びが悪いことで起こる、健康上の問題や、滑舌の悪さ、コンプレックスになりうる要素は出来る限り取り除いてあげたい。そう思いました。

矯正をはじめて思うこと

F歯科の先生は、地域の学校の校医もされていらっしゃいます。
今は歯並びに問題がある子どもが、9割と仰っていたのですが、これが本当だと思うのです。矯正をはじめてから子ども達の歯並びが気になって仕方なくなってしまい、つい見てしまうのですが、息子達の同級生のほとんどが、歯並びが悪いのです。もれなく開口癖です。
乳歯の時期はまだ目立ちません。学童期になって生えかわりが始まると、どんどん崩れていくようです。
小学校が終了する頃、生え替わりが終わる頃から、本格的な矯正を始める子どもが出て来ます。
12歳長男の同級生で、矯正のために抜歯をした子どももいます。

子どもが小さいうちに、家庭でできること

原始時代の化石から歯並びが悪いものが出たことはないそうです。
今の子ども達の歯並びが悪いのは、固いものを噛むという習慣が乏しくなっているせいではないかということです。
加えて開口癖も多い。F歯科では、歯の生え始める1歳からの定期な顎と歯の検診を奨めていました。本当に小さな頃から努めて固いものを噛む習慣、口を開ける習慣をなくし、鼻呼吸を確立することが大事だと教えて頂きました。

今までの私は、食事の時などは「お行儀が悪いから口を閉めなさい」と伝えてきました。
固いものを噛むのも「頭が良くなるし、消化に良いから良く噛みなさい」と伝えてきましたが、顎の発達までは思いが及ばなかったのです。

治療を始めてから我が家では、素焼きのあたりめがおやつに加わりました!出来るだけ噛む習慣のために。
今の悩みは、開口癖が本当に治らないことです。気が付くと開いています。ポカーンではなく、うっすらですが、開いているものは開いているので「口閉めて!開いてるよ!」日に何度も注意しますが、またすぐに開いてしまうのです。
矯正生活の敵、開口癖は強敵です。

強敵に打ち勝ち、健康的な歯並びを目指す矯正生活は、今まで以上に子ども達の言動をじっくり見る時となっています。

次回から、トレーナーの完成を待って本格的な治療が始まります。

我が家の歯科矯正生活の奮闘記です。
前回、かなりインパクトの強いF歯科での体験を書かせて頂きました。

今回はその続きです。

 

セカンドオピニオン受診へ

セカンドオピニオンで行こうと決めていたY歯科は、友人が今現在、学童期の3人のお子さんを通わせている所で「オススメだよ!」と教えてもらいました。お話を聞いて良かったら、こっちにしようかな?と思っていました。

実際に行ってみると、綺麗な待ち合い室です。赤いソファーに、ごみ箱はピンクのドーナッツ!可愛い♪
「良いかも!」と思い始めます。

レントゲンは撮らず、診察時間は30分程度でした。
優しそうな先生は、次男の歯並びを見て「かなりズレていますね。全然噛み合っていない状態です。すぐに治療を始めた方が良いでしょう。」と仰いました。

やっぱりか…F歯科と同じ診断です。

続けて、先生は仰いました。まずは上顎の矯正を、専用の器具を使って1年半ほど行います。夜寝ている時に、装着して、朝には外して普通に生活することができます。受診は月に一度になりますね。
費用は、約40万円ほど掛かります。その他に、月に一度の診察の際にも診察料がかかります。

F歯科とほぼ同じ治療です。費用も矯正期間中のトータルで計算するとほぼ同じです。違うのは、受診の頻度がF歯科は週に一度です。

 

下顎の治療方法に愕然

Y歯科の優しそうな先生は、にこやかにお話を続けます。上顎の矯正の後は、矯正をお休みします。下顎の矯正はしません。一般的に19歳~20歳くらいまで、体は成長を続けますね。顎の骨も同じように成長を続けます。そこで骨の成長が止まるのを待ってから、手術することになります。

え!?手術ですか!?

はい。手術の方法としては、口の中からメスを入れて、下顎を切り、上顎とバランスが取れるまで骨を削って、くっ付ける感じになると思います。

けっ…削る!?

そうですね。入院の期間は、2週間程度。費用は外科的な手術になるため、保険適用です。手術自体はここでは行わず、提携している大きな病院と連携をとって行いますから、安心して下さいね。

は…はい。

ピンクのドーナッツのごみ箱でほっこりしていた自分は、もういませんでした。

 

セカンドオピニオンを終えて、車で待機していた旦那さんにも報告です。

「手術だって!顎切らなくちゃ治らないんだって!」

私の動揺した報告に、旦那さんもビックリです。

でも、彼は冷静に、「あ~そ~。ん~。じゃあF歯科に懸けてみるしかないね。やってみてダメだったら、手術かも知れないけど、とりあえずは治るよって言ってくれてるところがある訳だから。何もしないで、大人になって、はい手術!は、ちょっとしんどいよね。」

確かに。その通りです。しかも、F歯科の先生は、反対交互は比較的簡単に治るよ。と仰っていたのです。

F歯科Y歯科とで診察を受けて、決定的に違ったのは、治療の方針だけではありませんでした。

 

歯並びが悪いのも親の責任

Y歯科では、治療のお話のみでした。
F歯科で聞いた、開口癖(口が開いているのが癖になってしまっていることを言うそうです)や、肘をついたり下顎を出す仕草が、噛み合わせに影響していること等は一切お話に出て来ませんでした。噛み合わせ、歯並びを綺麗にするためには、固いものを噛む習慣が大切なことも。

考えているうちに、歯科衛生士さんの言葉も浮かんできました。
歯並びの相談をした時、決まって「歯並びはね~小さいうちは何も出来ないから。生えかわってからだよね~」「反対交互は犬歯までだけだったら、戻る可能性が高いって言うからね~」と教えてもらっていたのです。

無知で鵜呑みにしていた自分。もっと早くに顎の治療を始めていたら。もっと早くに開口癖に気が付いていたら。次男8歳の治療も違うものになっていたと思います。
このことは物凄く悔やまれました。

子ども達の顎は今、現在ももちろん成長を続けています。体作りや、お勉強等と同じように顎も毎日の少しづつの積み重ねで健全な成長をしていくこと。それは、親の意識も大切なんだということ。

頭のどこかでは、分かっていたはずの情報を引き出してくれて、親として今しっかり向き合わなくては行けない課題に、F歯科でのお話により気付かされた気持ちになりました。

 

病院を決める

これは、F歯科に懸けてみるしかない。という結論に至りました。

ですが、F歯科の先生…とにかく怖いのです。私が話すこと、ほぼ全て否定されますし、行く度に何かしら注意を受けるので本当に気が重い通院です。
しかも、週に1回も!
週に1回顔を合わせなくてはならず、毎週憂鬱です。それが何年も…おまけに私は、緑が豊か&海が近いという、小さな町に住んでいるので、夏場でも病院まで片道50分はかかります。北海道は冬は雪が積もるので、吹雪くと車移動すら困難です。

更に、平日しか診療していないので、仕事を途中で切り上げ、2歳の4男も一緒に移動します。もう、しんどいこと、この上ない状況です。

通院を渋る私の背中を押してくれたのは、旦那さんと孫にはとことんあまい義父。子ども達のじぃちゃんでした。

「歯医者だって?なんぼでも出してやるから、ちんこい子どもの内に治せるものなら週1回でもなんでも通ってやらんきゃダメだ!早いうちにパッパと行ってこい!」

この言葉で、じぃちゃんに一部、費用の援助も頂きながら本格的な歯科矯正生活が始まりました。

 

詳しい歯科矯正生活は次回に

はじめまして。私は、北海道在住のしずです。
小学校教諭と幼稚園教諭と保育士の資格を持っています。
7年間幼稚園で働いた後、結婚を機に退職。今は、12歳・8歳・5歳・2歳の4兄弟の母をしながら家業を手伝うバタバタとした毎日を過ごしています。

子どもたちと過ごす中で、気がついたこと、どうしてもお知らせしたいことを発信できたらいいなと思ってコラムを始めました。よろしくお願いいたします。

こどもの虫歯は100%親の責任です!

我が家は、食事の後の歯みがきはもちろん、虫歯予防のジェル、定期的にフッ素の塗布も行っているので、4人とも今のところ虫歯はゼロ!
ただ、次に気になるのは、歯並びのことです。

12歳⇒幼児期に反対交互でしたが、生え代わりで正常に。
大人の歯もキレイに並んでいます。

8歳⇒一番気になる子です。反対交互で噛み合わせもNGで前歯に隙間があります。

5歳⇒反対交互です。今のところ歯並びは、キレイですが、顎の発達の遅れを指摘されています。

2歳⇒今のところキレイに並んでいて問題ないようです。

定期的なフッ素塗布の時にはいつも、特に8歳と5歳の反対交互についてこのままで大丈夫でしょうか?と歯科衛生士さんに伺っていました。
答えは、「小さいうちは、何も出来ないから様子見ね。」と言うものでした。
そうかぁ。じゃあまだ何も出来ないんだと思っていたのですが、8歳の子の歯並びは生え代わりでますます気になるガタガタになっていきました。

離れた所に住む母に、8歳の子の写真をLINEで送った時「あれ、反対交互じゃない?早いうちにできることした方がいいんじゃない?」と言われました。

私は、急に心配になり、歯科矯正を調べてみることにしたのです。
当時スマホに変えたばかりの私は、少し調べただけで「えー?」とかなりびっくりしました。

そこには、低年齢での、顎の矯正の重要性がたくさん書かれていたのです。

「え!そうでしょうか?」衝撃的だった小児矯正歯科での相談

初めての相談。多少緊張ながら、検索した中で、一番顎の矯正を勧めているF歯科に行くことにしました。

レントゲンを撮って、すぐに診察室へ。

先生の第一声は…

「えー。悪いですね。あなたの子育てが悪く間違っているから、この子の歯並びはこうなっているのです!今の親の子育ては9割が間違っています!」

えっ…

私、自分で言うのもなんですが、結構、真面目なんです。
頑張ってるね!とか言われることはあっても、この言葉は初めてでした。何が始まるのか。歯医者さんの診察室で変な汗が出てきました。

以下、先生の言葉です。私の答えは、ほぼ「いいえ」です。
たくさん反論したいことはありましたが出来ませんでした。

あなたは英語は出来ますか?英語が出来ないから、間違った子育てを続けてしまうのです。
英語ができたら、日本の子育てがいかに間違っているか気が付くことができたはずです。

あなたは赤ちゃんの時にうつぶせ寝をさせましたか?
うつぶせ寝は、寝ている赤ちゃんの背骨に成長する刺激を与えるために必要なのです。

あなたはおしゃぶりをさせましたか?
指しゃぶりは歯並びが悪くなりますが、おしゃぶりは欧米では3~4歳までさせるのが常識です。
おしゃぶり売り場を見たことはありますか?月齢別に何十種類も発売されていますよ。
鼻呼吸の確立のため使わなくてわならないのです!

え~、本当でしょうか?

先生のお話は続きます。

人間の成長は、正しく刺激を与えれば正しく自然に成長していきます。ただし、正しくです。
間違った刺激はそれをそのまま成長させるのです。
中国のテンソク然り、もしもドラえもんが好きだからと子どもの手をぐるぐる巻きにして何年間も過ごしたとします。どうなりますか?
手は使えなくなりますね。

反対交互は同じ理由で起こります。親が極端な反対交互というなら遺伝も考えられますが、見たところお母さんの歯並びは正常です。
お父さんも正常ということであれば、この子は自分で反対交互を作りだしているのです。
頬杖をつく。テレビを見るときに顎に手をついて見る。
ちょっと嫌なことがあったら、顎を付きだす仕草などしているはずです。
漫然と子どもを見ていてはいけないのです!
あなたはそれを止めなさい!と注意しなくてはいけなかったのです。
それを注意して来なかった。

それと。上顎の発達は全く追い付いていません。

あなたのお子さんは、口が開いていますね。これが非常に悪い!
それにあなたも口が開いています!

あっ、これは…先生のお話しに色々とびっくりして、不覚にも口が開いてしまっていました。
私は慌てて口を閉めました(苦笑)。

なおも先生は、

口は、唇と歯とベロの3重のロックで体に細菌が入らないようにしているのです。それを自らロックを外して、細菌が入りたい放題!

昔の親は、口が開いてる状態が悪いのを本能的に知っていたので、とにかく口を閉めなさいと言い続けていたのです。
今の親は、ほとんど言いません!

ちょっとツバを飲み込んでみて下さい。

今、口の中のベロはどこにありますか?
上顎についているはずです。

ベロは柔らかいですが、1分間に5回ツバを飲み込むとしたら一日に7000回以上、上顎を押し続けます。その刺激を受けて上顎は正常に発達して行くのです。
それが、口が開いてるとベロは上顎を、一日70回も押さないと言われています。その差は歴然ですね!
まずは口は閉めさせること。簡単には行かないと思いますが。

もう少し早くに来て頂いていたらもう少し違う歯並びだったでしょうね。

ここまで言われてしまい私もつい、歯科衛生士さんに相談していたのですがと思わず言ってしまいました。

すると先生は、
あなたは、もしもガンになったとき、看護婦さんに相談しますか?
同じことです。歯科衛生士さんにここまでの知識を持った人はいませんと。

 

さて…治療はどうしようか…???

ここまで先生に言われて言われていまうと「悪い子育て」も、歯並びに関してはそうかもという気がしてしまいます。

先生は、
では、治療ですが、上顎用にマウスピースを作り夜と家にいる間、装着すると言うもので期間としては、1年から~2年くらいです。

更に費用が、
マウスピース代が約20万円します。
その他に、月に4回通院、1回3240円がかかり全て実費です。

反対交互の治療は上顎の治療後、反対交互専用のマウスピースを使用します。
こちらも約10万円します。期間としては、1年~2年。通院は、月に1度です。

反対交互は正しく治療出来れば、比較的簡単に治ります。
御家族で良く相談なさってから、ご縁がありましたらお越しください。
と先生は仰いました。

 

お金も、年月も…大きな決断です。

実は…最初から、もう一件行きたい歯科がありました。
そこで私は、セカンドオピニオンを受けることにしました。

その様子は次回に書きたいと思います。