すっかり春らしくなってきましたが、コロナウイルス感染予防のために外出自粛が続く今

 

今年は満開の桜を見ながらお花見することが出来ず、風に散る桜の花びらを眺めながら足早に歩く…

そんな日々にモヤモヤした気持ちを抱えていた私。

 

でもね

 

桜はまた来年も咲く

今一番大事なのは、健康で過ごすこと

 

気持ちを切り替えて、昔の写真を眺めてみました。

子どもが小さい頃は家族そろってお花見に行くのが当たり前で、みんなで自転車に乗って出かけたなぁ~。

写真の中の桜の前で笑う息子と娘が小さくてかわいい!

あの頃は、「きれいだね~」と私が言うと、「ホントきれい!」と息子も娘も笑顔だったなぁ~。

 

同じものをみて共感することで、感性は豊かに育っていく

 

今高校生になった我が子は、あの頃見た桜を覚えていないと思うけど、きっと家族で過ごした時間の

ぬくもりは覚えている!と信じている私。

そして何よりも、私にとってはかけがえのない思い出の時間になっている…

 

あれから10年。

成長と共に息子と娘は「お花見?今忙しいから」と、つれない返事。桜の前で写真を撮ることも減ってきて、子どもの成長は嬉しいけどちょっと寂しい…と思っていたら、夫と2人で散歩しながら撮った写真がありました!家族のかたちは変化しても、一緒に桜を見て笑い合える相手がいるって幸せだなぁ~

と、また来年の桜が楽しみになりました。

 

子どもは日々成長しているので、1年後には別人になっています。

今、この時も成長しています。

 

出来ないことに目を向けると気持ちが落ち込んでしまうけど、こんな時だからこそ出来ることもある!

高校生になるはずの娘(まだ入学式が出来ていない!)は、早く新しい友だちを作りたかったのに!と

落ち込んでいたけれど…この1か月を使って肉体改造をしよう!と決意。

1か月後にスリムになって笑っていることを想像してはワクワクしています。

 

どんな気持ちで毎日を過ごすか?は、自分で選べるから…

今しかないこの親子の時間を、笑顔で大切に味合いつくそう!

 

こんにちは。保育・子育てアドバイザー 上野里江です。

新型コロナウイルスの影響で、外出する時はマスクが必需品になっている今。

 

そうは言っても、小さな子どもにマスクをさせるのは意外と大変ですよね…。

皆さん、どうしていますか~?

先日、街で見かけた2歳ぐらいの男の子。マスクをつけたママと手をつないで可愛い柄のガーゼマスクをあごにつけていました!思わず可愛くて笑っちゃった私。

 

そういえば、保育士時代を思い出すと、風邪で鼻水や咳が出ていても、マスクをして過ごしている子はほとんどいなかったなぁ…。

 

子どもにとって、マスクは珍しくて大人のまねをしたい!と思う反面、つけてみると息苦しいし、わずらわしくて取りたくなっちゃう…そういうものなのかもしれませんね。

 

 

では、小さい子どもにマスク…どうしたらいいの?

ウイルスの感染予防は、どうしたらいいのかしら?

 

実は、感染予防のために出来ることは、マスク以外にもあるのです!

 

一番大事なことは、マスクをさせることではなく、ウイルスに感染しないこと。

マスクをつけている風で、予防にならなかったら意味ないですものね!

 

 

そこで、小さい子どもに身につけて欲しいのが『正しい咳エチケット』

 

咳やくしゃみをする時って、とっさに手で口を押えてしまいがちですが、腕(上着のそで)で口を覆うのが正しいエチケットなのです。

 

特に子どもは手で顔を触ることが多いので、手のひらに菌をつけないことが大事!

 

腕(上着のそで)で口を覆うのは手のひらに菌をつけないため、という意味を伝えながら小さいころからの習慣にしたいものです。

 

そして、何よりも大切なのは手洗いですよね。

ママと一緒に楽しみながらきちんと手洗いをすれば怖いものはない!と思いますよ。

いつまでこの生活が続くのか?先が見えない不安はあるけれど…。

今出来ることで最善を尽くしましょう!

 

子どもの感染予防には、抵抗力をつけることも大事。食べて寝て遊んで…ママと笑い合う時間も忘れずに!

 

 

「親子の時間研究所」で連載コラムを担当している研究員の上野里江さん。

そんな上野さんの子育て術が詰まった『連載コラム がんばりすぎない育児』 全10話。
読んでくださった方も多いと思います。

今回は、子育てのプロフェッショナル 上野さんにママの悩みを相談してみました!

上野さんの笑顔あふれるコミュニケーション術で、ママの悩みを解決します。

ママの悩み 出産以来、夫婦の時間が取れない 

~Eさん 24歳~

子育てに追われる悩み

子ども1歳 女の子

夫と共働きで子育てをしております。
夫は平日休みで、私は土日がお休みです。
出産以来、夫婦の時間が取れず、赤ちゃんが全ての毎日です。
もっと夫婦での時間を取りたいのですが、子育てにいっぱいで何もできません。

楽しかった恋人時代を思い出してしまい、赤ちゃんはまだ早かったのかと後悔すらしてしまいます。
どのように乗り切ればいいのか、アドバイスをもらえますでしょうか。

ご相談ありがとうございます。

子育てとお仕事の両立…毎日大忙しのことと思います。
お子さんが1歳ということでは、ママから離れない時期でもあるかもしれませんね。

毎日が子ども中心で過ぎていく…そんな中で、夫婦の時間が思うように取れないというのは寂しいですよね。

恋人時代からの関係の変化は、きっと旦那様も感じていると思うのですが…。
共働きママさんの今の気持ち、旦那様に伝えたことはありますか?

どんなかたちのパートナーでありたいか?考えてみましょう!

子どもが産まれると、夫婦には「父と母」という「役割」が増えるけど、父と母である前に、お互いが人生のパートナーだと意識することは大事なことだと思います。

特に子育てが大変な今だからこそ、旦那様とどんな毎日を過ごしたいのか?どんなかたちのパートナーでありたいのか?一緒に考える時間が持てるといいですね。

きっと今、子どもがいる人生は今までとは違うことばかりで大きく変化していると思います。

人間って変化の中にいると不安になったり後悔したり、心の中で気持ちがグルグル回って悩むことがあるようです。

でも大丈夫!あなたはひとりじゃないから…。

旦那様と一緒に、不安を新しい夫婦のかたちに変えていくことが出来ると思いますよ。

恋人時代の楽しさとは違うかもしれないけど、子どもがいるからこその楽しい時間というのもきっとあるから…。

今出来ることを具体的に相談してみよう!

実は私も初めての出産後、毎日の子育てに追われて疲れ切ってしまったことがありました。
夫と笑って会話をしたいのに出来ない…もっと明るくしたいのに出来ない…。

心がいっぱいいっぱいで余裕がなくなっていたのだと思います。

モヤモヤしているけど夫に何て言ったらいいのか分からず、夫との会話が少なくなり、一緒にいてもなんとなく寂しくて、しばらくひとりで悩んでいました。

でも、悩んでいても毎日は何も変わらなくて。
やっぱりことばで言わないと伝わらない!と、勇気を出して気持ちを夫に伝えることにしたのです。

「もっと明るく笑っていたいのに、今はそんな余裕がない」と。

すると夫は
「じゃぁ、どうすればいいの?」と聞いてくれました。

「どうすればいいの?」と聞かれてはじめて、漠然としていたことを具体的に考え始めた私。

その時は、ひとりで外出する時間や家族で外食をして夕食を作らなくていい日をつくってもらいました。
それだけでも、心が軽くなったのを覚えています。

共働きママさんが今一番やりたいことはどんなことかしら?

旦那様と休みが合わない、子育てでいっぱい、仕事もあるし。
という現実の中でも出来ることはある!と私は思います。

是非、今の気持ちを旦那様に伝えてみてくださいね!

子育ては期間限定

お互いに見つめ合って過ごしていたのが恋人時代。

でも、夫婦、家族というのは、見つめ合うというより『横に並んで手をつないで一緒に前に進んで行く!』そんなイメージだと思うのです。

子どもは夫婦の間で一緒に手をつないで前に進んでいくけれど、成長と共に一人で歩き出す。

『子育ては期間限定!』

あっという間に大きくなってしまうんですよ。

理想の家族のかたち、夫婦のかたちは人それぞれ違うから。
あなたがどうなりたいか?を大事にして、旦那様と一緒に自分たちのスタイルをつくっていかれるといいですね!

まとめ

恋人時代から夫婦になって、そして家族になっていく変化の中で
共働きママさんが不安になったり後悔の気持ちを持ったりするのはおかしなことではないのです。

でも、ひとりじゃないから大丈夫!

旦那様と一緒にこれからの家族のかたちをつくっていくために
今の気持ちを「リクエスト」にして伝えてみて下さいね!

 

 

●プロフィール
保育・子育てアドバイザー
上野里江
HP:http://smiley-ai.com

保育士歴30年。保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。
子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに、コミュニケーション講座や相談を行なっている。

 

上野研究員のコラムはこちら

 

 

 

 

「親子の時間研究所」で連載コラムを担当している研究員の上野里江さん。

そんな上野さんの子育て術が詰まった『連載コラム がんばりすぎない育児』 全10話。
読んでくださった方も多いと思います。

今回は、子育てのプロフェッショナル 上野さんにママの悩みを相談してみました!

上野さんの笑顔あふれるコミュニケーション術で、ママの悩みを解決します。

ママの悩み よく熱を出す子どものこと 

~Rさん 28歳~

急に仕事を休まなくてはならない悩み

ワーキングママ  子ども2歳 男の子

息子を保育園に預けているが、体があまり強くなく、よく熱を出し保育園から呼び出しを受け会社を早退することが度々あります。
週に何度も続くと、社内の目も気になり休むことへの罪悪感と、すぐ熱を出す息子に対してイライラしてしまいます。

解決方法が見つけられず日々悶々としております。どのようにすればよろしいでしょうか?


ご相談ありがとうございます。

子育てをしながら働くって、本当に大変なことがたくさんありますよね。
特に子どもが小さい頃は、心配ごとの尽きない毎日が続くので八方塞がりに感じることもあると思います。

私も我が子を0歳から保育園に預けて保育士の仕事をしていたので、ワーキングママさんのお悩みは痛いほどわかります!

そして、保育園で出会ったママたちも、同じ悩みを日々抱えていたように思います。

「解決方法が見つけられず」とありますが、この問題…

子育てと仕事を両立していく上で、『解決することができない永遠のテーマかも?』と私は感じています。

なぜなら…『子どもは熱を出すのが当たり前!』
子どもが熱を出さず、病気をせずに大きくなることは難しいからです。

0歳~2、3歳頃は特に、発熱や感染症など、ママの心配が止まらない!そんな時期だと思います。

でもね。

子どもはそんな経験をしながら抵抗力や免疫力をつけて、病気に負けない体に成長していくのかも?

今、成長した我が子を見ているとそう思います。

解決を目指すのではなく、対応策を見つけよう

そうは言っても突然熱を出す我が子に「なんで今日なの?!」って思いますよね。

私も、どうしても休めない…早退できない…そんな日も多々ありました。
近くに頼れる人がいない状況で、綱渡りのような毎日でした。
どちらが迎えに行くか?と夫とケンカになることもありました。

一番辛いのは熱を出している子どもなのに…。
どうにもならない現実にイライラしていたのを覚えています。

でも、ある時気づいたのです。

子どもが熱を出さないようにすることは出来ないけど、突然病気になった時の対応策を考えておくことは出来る!
夫とケンカをしないで、話し合おう!と。

子どもって、発熱する前はいつもと様子が違ったりしますよね。

そんな気配を感じたら早目にかかりつけ医に見てもらったり、
何かあったら夫とどちらが迎えに行くかを確認し合ったり、
病児保育や病気でも預かってくれるシッターさんを探したり、

色々な対応策を考えることで、少しだけ気持ちに余裕が出来たように感じました。

また、調べてみると様々な支援があることを知り、仕事と子育ての両立はひとりでがんばることじゃない!そう思えるようになりました。

一番大事なのはママの気持ち

ところで、ワーキングママさんは仕事にやりがいを感じていますか?

仕事に対する考え方や状況は人それぞれだと思いますが…。

ワーキングママさん自身が、『仕事とどう向き合っていきたいのか』を考えてみてもいいかもしれませんね。

子どもが小さい頃は仕事場に気を使ってしまう気持ち…よく分かります!

でも、ワーキングママさんが仕事は自分にとって大事なもの、というふうに感じているとしたら、子育て中でも出来る限りのベストを尽くしていくことで周りからの理解や応援を得られると思いますよ!

今が一番大変な時期だと思うのですが、子どもは日々成長しています。
きっと小学生になる頃には、「熱を出したのはいつだったかしら?」なんてことになっています!

ワーキングママさん自身が、今をどう過ごしていきたいのか?
その気持ちを大事にして下さいね。

まとめ

仕事と子育ての両立は大変なこともあるけれど、ママがひとりでがんばらなくて大丈夫!

今出来ること、色々な対応策を考えて、ママにとって、子どもにとって一番いいと思える時間を過ごして下さいね。

『子どもは熱を出すのが当たり前!』
そして、子どもは日々成長しています。

きっと、今の大変さも何年か後にはうそのようになっていると思いますよ。

 

 

●プロフィール
保育・子育てアドバイザー
上野里江
HP:http://smiley-ai.com

アメブロ https://ameblo.jp/mamavita-ai/

保育士歴30年。保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。
子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに、コミュニケーション講座や相談を行なっている。

 

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こんにちは。
保育、子育てアドバイザーの上野です。

私が行ったイベントで参加頂いたママに、「子どもに対して、知育を意識していますか?」という質問をしたところ、「意識していません」と答えた方はいませんでした。

みなさんが意識しているとお答え頂いたのですが、その後のフリーの質問では「実際のところ何をしたらいいのか?」、「知育って何?」という声が多く聞かれていました。

『知育』って良く聞く言葉ですが、具体的に何と明確に答えられるママが少ないのも確かですよね。

そこで今回は、『知育とは?』について具体的に遊びを例に出しながら、一緒に考えてみましょう!

知育とは?

『知育』ということばだけを見ると、知識を教えること?お勉強のこと?と思ってしまうこともあるかもしれません。でも実は、そうではありません。

『知育』とは、自分で考えたり想像したりする力を育てること。

何かを暗記したり、知識を詰め込んだりする知識教育のことではないのです。

脳が一番発達する乳幼児期だからこそ、「考える力」や「想像する力」を育てることが大切で、そのためには遊びや生活の中で、見たり聞いたり触れたりする良い刺激をたくさん受けることが必要だと言われています。

その「見る・聞く・触れる」などの刺激を与えるものとして知育玩具が有り、知育玩具は子どもたちの成長に大きな役割があると思います。

遊びながらでも、自分の頭で考える力を育てることは『知育』です。

では、具体的な知育遊びについてみていきましょう。

知育遊びのポイント

知育玩具で与え、子どもたちに考える力を身につけさせなきゃ!と、一方的にやらせたり、無理に与えたりするのは逆効果です。
一番大事なのは、子どもが楽しんで行うことです。

年齢の発達に合ったものでも、興味関心は子どもによって違うもの。
我が子の個性を知り、子どもに合った遊びを選んであげることが大切だと思います。

同じ年齢の他の子と比べない、出来ないことがあっても成長を見守る、そして、子どもが遊びに興味が持てるように一緒に楽しみましょう。

年齢別の知育遊び

 〈0歳~1歳〉五感(見る・聞く・かぐ・味合う・触れる)を刺激する玩具を選ぼう

保育士時代、0.1歳児のお部屋には、色彩豊かな絵本、ふわふわのボール、天井にはユラユラ動くモビール、そして音の出る玩具があったことを思い出します。特に子どもたちが大好きだったのが音の出る玩具。

ボタンを押したり叩いたりすると音楽が流れたり動物の鳴き声がしたり…ケラケラ笑いながら楽しんでいました。何度も繰り返しているうちに操作の仕方を覚える子、音楽に合わせて一緒に歌う子もいて、たくさんの刺激を受けて世界が広がっていくのを感じました。

0.1歳児は、ことばのやり取りはまだ十分出来ない年齢ですが、目、耳、手からの刺激をたくさん受けて成長しています。特にママの声は、とても心地いい刺激になっています。

子守歌や絵本の読み聞かせ、そして何よりもたくさん語りかけてあげることが情緒豊かな心を育む初めの一歩だと思います。

〈2歳~3歳〉指先を使った遊びを楽しもう           

この年齢になると、ことばのやり取りも出来るようになり、指先の機能も発達します。個人差もありますが、小さなものをつまんだり、ちぎったり、身の回りのことも自分で出来ることが増えていきます。

遊びでは、パズルやシール貼り、つみき遊びなどを夢中になってやり続ける、なんて姿が見られるかもしれませんね。そんな時、子どもの頭の中は、形の違い、色の違い、大きさの違いなどに気づいてフル回転しています。
そっと見守りながら、出来た時には一緒に喜んであげることで自信につながっていくでしょう。

保育園で指先を使った遊びといえば、毎日のように楽しんでいたのが手遊び。
歌やリズムに合わせて指を動かしたり手をたたいたり、模倣しながら繰り返しやることで子どもたちの指先の動きが滑らかになっていくのを感じることもありました。
他には粘土遊び、ひも通し、折り紙などの指先を使った遊びも楽しんでいました。

指先を使う遊びは脳を刺激すると言われています。指先が発達するこの時期は特に、意識して指先を使った遊びを一緒に楽しめるといいですね。

〈4歳~5歳〉自分で考えて工夫できる玩具を選ぼう

4.5歳になると、自分で考えて遊びを工夫する姿が見られるようになります。指先もことばの理解もさらに発達するので、折り紙で複雑なものを折ったり、細かいブロックを組み合わせて作品を作ったりすることを楽しめるようになります。

保育園の4.5歳児室の棚には、子どもたちが作ったブロックの作品がいくつも置かれていて、考えては工夫を繰り返し完成させていました。そんな姿に創造力、思考力が養われていることを実感したのを覚えています。

また、物語のストーリーを理解し、主人公の気持ちが読み取れるようになってくるので、少し長いお話を楽しむことが出来るようになります。想像力を働かせて物語を感じている子どもたちに心の成長を感じました。

この時期は、友だちと一緒に遊ぶことが楽しい!と感じるようになり、友だちと積み木やブロックで大きな作品を一緒に作ることもあります。想像力を働かせ、コミュニケーションを取りながら、工夫を重ねて自分たちで作り上げる遊びは、刺激がいっぱい。遊びを通して考える能力が育つという、まさに「知育」がそこにはあったように思います。

まとめ

3歳までに脳の8割が出来ると言われています。そんな脳の発達に一番大切な乳幼児期。

子どもたちが将来、「自分で考えて選ぶことの出来る力」を持つことができるかどうか、この時期から始まっているのかもしれませんね。

子どもたちの考える力の土台をつくる知育

年齢や発達、ひとりひとりの個性や興味関心に合わせて、子どもが楽しい!と感じる知育遊びをママも一緒に楽しんでくださいね!

 

 

「親子の時間研究所」で連載コラムを担当している研究員の上野里江さん。

そんな上野さんの子育て術が詰まった『連載コラム がんばりすぎない育児』 全10話。
読んでくださった方も多いと思います。

今回は、子育てのプロフェッショナル 上野さんにママの悩みを相談してみました!

上野さんの笑顔あふれるコミュニケーション術で、ママの悩みを解決します。

ママの悩み 言うことを聞いてくれない悩み 

~Cさん 37歳~

子どもやパパに思いが伝わらない悩み

長男7歳・長女4歳・次男1歳、3人の子どもを持つ母です。

子どもたち3人ともに私の言うことを聞いてくれず、毎日の生活に無駄な時間ばかりかかってしまい疲れ果てています。パパに相談しても何も手伝ってくれません。

私も毎日忙しくしているのに、少しは子どもたちにも手伝ってもらいたいが、ガミガミ言わないと手伝ってくれない。

本当に毎日イライラして疲れが溜まるいっぽうです。

上手く時間を使えない自分にも落ち込みます。うまく時間を使っているママさんが羨ましい…。

私の言うことを聞いてくれないのは、子どもたちの性格なのでしょうか?

どの様にしたら、私の思いが伝わるのでしょうか。

 

ご相談ありがとうございます。

3人のお子さん、毎日元気いっぱい賑やかな様子が目に浮かびます。
子どもたちの年齢も近いので、ママは大変なこともたくさんあるでしょうね。

「言うことを聞かない!」と、ママが感じるのはどんな時かしら?

片付けて!
早く食べて!
もう、おしまい!

などなど…すぐに動いてくれない時かしら?

ママがして欲しいことを言っても聞かない、食事やお風呂や色々なことが進まない!パパも手伝ってくれない!なんてイライラもピークですよね。

でも大丈夫です。

子どもたちがママの言うことを聞きたくなっちゃう方法があるのです!

 

子どもの気持ちを受け止めよう

生活の中で「今○○して欲しい!」と思うママの気持ちはよ~く分かります!

でもね。

子どもにも「○○したくない!」とか、「今はもっと○○したい!」という気持ちがあるのです。

その気持ち、見えていますか?

時間に追われているとつい「早くして!」と、子どもの行動だけに目がいってしまうのですが、行動には必ず理由があるのです。

その子どもの行動の理由を「もっと遊びたいよね」、「まだTV観たいよね」と、ことばにしてあげると

「あっ、ママはボクの気持ちを分かってくれている…」と感じます。

子どもがママの話に耳を傾けようという気持ちになるには、ママが子どもの気持ちを受け止めてあげることが先なのです。

ママの思い通りに動かないのが子どもです。

お子さんのことを「言うことを聞かない性格かなぁ」と心配されているようですが…

大丈夫です!

たくさんの欲求をもって、自分の好奇心のまま動くのが子どもなんですよ。

 

ママの言う事を聞かないのが子どもなのです!

実は、ママが「言うことを聞かない子どもたち」と思っているのと同じくらい子どもも「ママはボクの言うことを聞いてくれない」と思っていることがあります。

子どもがママにして欲しいこと…聞いたことありますか?

もっと抱っこして欲しいとかニコニコ笑って欲しいとか…。
きっと小さな望みが色々あると思いますよ。

そんな小さな望みを聞いてあげることが、子どもの心を満たしていきます。

私が保育園、幼稚園でたくさんの子どもたちに出会ってきて実感しているのは、自分の言うことを聞いてもらって育った子は、人の話しをちゃんと聞ける子になるんだなぁということ。

さらに、子どもの言いたいことを聞いてあげたほうが、子どもは自分から動くようになるのです。

『北風と太陽』のお話のように

北風のように、強いことばで怒って言う事を聞かせようとするより
太陽のように、温かいことばで子どもの気持ちを受け止めていくと

暖かさに旅人が自分からコートを脱いだように
気持ちが満たされた子どもは、自分から動くようになる

そう思います。

 

親子の時間を楽しくするしかけをつくろう!

子育てはママがひとりで頑張らないで子どもを頼ってもいいのです。
お手伝いもどんどんお願いしちゃいましょう!

でもお願いする時には、ちょっとしたコツがあります!

「○○手伝って!」と指示するのではなく「ママを助けて~」「頼りにしているよ!」と、お願する。頼るという気持ちで。

子どもは大好きなママの役に立ちたい!という気持ちを持っているのですが、強制されると反発するのです。

「ありがとう!」「助かったわ」とママが言ってくれたら、子どもはとても嬉しいのです。

その都度お願いするのではなく、お兄ちゃんは食事の片付け担当、妹は準備担当、といったようにお手伝いの役割分担をするのもいいかもしれませんね。

そしてお手伝いの内容に、楽しくてやりたくなるようなしかけをつくることも大事。

娘さんには可愛いエプロンを用意して「ママのアシスタントさん、よろしくね!」と、レストランごっこのように演じるとか。

お兄ちゃんにはゲームを攻略するように、お手伝いリストを書いて渡して、終わったら消していくとか。

1歳の次男くんには「お兄ちゃんは頼りになるね~。あなたもお兄ちゃんみたいになってね」、「お姉ちゃんが手伝ってくれるからホント助かるわ~」などなど、2人に聞こえるように話しかけてみて。

ママがひとりで子育ても家事もやろうとするより、子どもたちと一緒に生活を作っていくと考えてみると、きっとママも笑顔になれるのでは?と思います。

 

まとめ

子どもはママの言うことを聞かないものです!
でも、ママが先に子どもの言うことを聞いてあげると、話の聞ける子になるのです。

『子は親の鏡』

ママが笑顔だと子どもも笑顔になりますよ。

ひとりで頑張らないで、子どもと一緒に生活をつくっていきましょうね。

 

●プロフィール
保育・子育てアドバイザー
上野里江
HP:http://smiley-ai.com

アメブロ https://ameblo.jp/mamavita-ai/

保育士歴30年。保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。
子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに、コミュニケーション講座や相談を行なっている。

 

上野研究員のコラムはこちら

 

 

 

 

 

こんにちは。
保育・子育てアドバイザー上野里江です。

子どもたちが大好きな絵本ノンタン、11ぴきのねこ、が積み木になった「絵本のつみき」が発売されました。

保育園や幼稚園には必ずあるのが「積み木」です。
積み木遊びは、様々な能力を育てます。そして、「考える」という脳の土台をつくることができ、小さい子どもでも楽しむことができる、おすすめの知育玩具のひとつです。子どもが「自分で考える」ことができるようになるために必要なのは、見たり、聞いたり、触れたり、といった刺激を受けること。そして、子どもが楽しい!面白い!と感じる刺激は一番大切なのです。

今回イベントを通して、絵本のつみきは、子ども自身が楽しんで遊びながら良い刺激を受けられる知育玩具だと感じました。
そちらをイベントの様子と共にご紹介していきたいと思います。

お手軽テーブルシアター

最初に絵本のつみきを使い、子どもたちの大好きな絵本「ノンタン ぶらんこのせて」のおはなしをしました。
ノンタンの積み木を出すと、「ノンターン♪」と、とても喜んでくれました。
「ノンタン ノンタン ぶらんこのせて」のセリフと共に次々出てくる仲間たち。

最後は、子どもたちと一緒に10まで数えて順番、順番!

まるでお話の中のノンタンと一緒に遊んでいるかのように、楽しいひとときでした!
積み木だからこそ出来る演出です。ちょっとした台があれば簡単に出来るテーブルーシアター。子どもと一緒に楽しみながらぜひ、お家でもやってみてください。
自分でお話を考えたり、動きを工夫したりなど、想像力や創造力が自然と身につくでしょう。

読み聞かせにも大活躍!

絵本の中にはらぺこあおむしの積み木が登場です!

大型絵本「はらぺこあおむし」と絵本のつみきのあおむしを一緒に使い演じてみました。
私自身も大好きなお話「はらぺこあおむし」
あおむしが食べても食べても おなかはぺっこぺこ~♪という繰り返しが楽しいですよね!

穴の中からひょっこりと顔を出すと、子どもたちに笑いが広がりました。
絵本からちょうちょが飛び出すと、「わぁ~」と喜ぶ子どもたちでした。
絵本に中で、あおむしが成長していくように、「あおむし→ふとっちょあおむし→さなぎ→ちょうちょ」と、積み木も成長していきます。

今回は、イベントでしたので、大型絵本で行いましたが、普通の絵本サイズでももちろん大丈夫♪
ママとの読み聞かせタイムに、絵本のつみきは大活躍すること間違いなし!楽しさが2倍になると思いますよ。本からでてきた、絵本のキャラクターに触れることで、知的好奇心が刺激され、感受性が豊かになるでしょう。

絵本のつみきで楽しみながら育つもの

真剣な表情でお話を楽しんでくれた子どもたち。最後は、絵本のつみきで自由に遊びました。持ちやすいサイズと、絵本のキャラクターたちはとても身近に感じてくれたようです。

ひたすらに並べて遊ぶ子、高く積み上げて遊ぶ子、色んな遊びをする姿が見られました。
この、ひとつひとつの遊びながらの手の動作はとても大切です。自然と運動能力を高め、さらに、指先は脳に直結しているので、思考力、創造力を伸ばすことができるでしょう。

 

大好きな絵本のキャラクターが手に取れるという遊びは、キャラクターに感情を込めたり、ごっこ遊びのやり取りの中で思いやりの気持ちが出てきたり、友だちとのコミュニケーションを学ぶことがよりしやすくなると思います。
創造力を膨らましながら楽しい遊びが広がることでしょう。

「遊びは学び」子どもの楽しい!がとても大切な事です

絵本のつみきの遊び方は積み木遊び以上に広がるところがいいですね!
子どもにとって、遊びは学び!楽しみながら様々な能力が自然と身につきます。
そして、何よりも楽しい!という良い刺激をたくさん受けることで、「考える力」へとつながっていくと思います。
考える力というのは自分自身で試行錯誤することで鍛えられていくものです。
そして、「自分でできた!」は自分でやる力となり自立への一歩になるでしょう。将来自立した大人になるためにも、子どもの自分で考える力を育ててあげたいですよね。
家族で絵本のつみきを楽しみながら、成長をサポートしてあげてくださいね。

▼絵本のつみき公式サイト

34361

 

 

 

「親子の時間研究所」で連載コラムを担当している研究員の上野里江さん。

そんな上野さんの子育て術が詰まった『連載コラム がんばりすぎない育児』 全10話。
読んでくださった方も多いと思います。

今回は、子育てのプロフェッショナル 上野さんにママの悩みを相談してみました!

上野さんの笑顔あふれるコミュニケーション術で、ママの悩みを解決します。

ママの悩み 育児と仕事の悩み 

~神奈川県 Uさん 25歳~

共働きの子育ての悩み

3歳と1歳の子どもを育てながら共働きしています。
主人の実家に帰省するたび親戚に「可哀そうに、愛情不足になってしまう」と言われてしまいます。

私も子どもたちと一緒にいたいとは思いますが、主人も同い年で夫婦で一緒に働かないと経済的にも正直厳しいです。
毎日子どもたちとの時間も少なく、親戚のことばで心配になって落ち込んでいます。

どのようにしたら良いか悩んでいます。

ご相談ありがとうございます。

2人のお子さんを育てながら、お仕事も頑張っているのですね。

私も保育の仕事と子育てと、ずっと時間に追われながら過ごしていたので大変さはよくわかります。

仕事が終わって保育園にお迎えに行き、帰ったらご飯にお風呂に寝かしつけ…毎日があっという間ですよね。

そんな毎日をあなたは、どんな気持ちで過ごしていますか?

もしかしたら、早く寝かせようとしてもなかなか思い通りに動いてくれない子どもの姿にイラッとしたり、予定通りにできない自分を責めたりすることもあるかもしれませんね。

忙しさの中で、子どもたちにしてあげられないことがあるかも…と、罪悪感を持つこともあるのでは?

お子さん達の様子はどうかしら?

 

愛情は時間では量れない

あっ…
色々質問ばかりして、ごめんなさい。

親戚の方の「可哀そうに、愛情不足になってしまう」ということばを受けて、心配になってしまったというあなたの心の中に、もしかしたら迷いがあるのかな?と感じたのです。

『愛情は時間の長さで量るものではない!』

保育士として、たくさんの親子と出会ってきた私。

仕事をしているお母さん、と言ってもその働き方は様々で、生活リズムも子育てに対する考え方もそれぞれ
でした。

延長番の遅い時間まで保育園にいる子は、家に帰ってお母さんと過ごす時間は限られていますよね。
それでも、次の日笑顔で元気いっぱい登園してくる子はたくさんいました。

子どもの機嫌がいい!というのは、満たされている証拠。

連絡帳には
「夕食は子どものリクエストでカレーにしました」、「昨夜は大サービスで絵本を3冊読むと満足して眠りました」
「お風呂タイムは保育園で歌っている歌を熱唱!一緒に歌いました」などなど。

限られた時間の中でも、子どもの小さな望みを叶えてあげているエピソードがいっぱい。
そんな子ども達は満足感を味わっているから、次の日もご機嫌なんだと思います。

子どもと接する時間が少ないと、ちゃんと育たない…なんてことはなく、愛情不足かどうか?は、どれだけ子どもが満たされているか?だと思うのです。

子どもは母の背中を見ています

 

大切なのは過ごし方!愛のあることばとスキンシップを

私自身、毎日時間に追われていて、会議や残業の日はベビーシッターさんをお願いすることもありました。
シッターさんには保育園のお迎えから夕食、その後私が帰るまで子ども達と家で過ごしてもらうのです。

そんな日は、朝から夕食を作って部屋を掃除して、シッターさんへの手紙を書いて、荷物の準備をして…と、今振り返ると自分でも、よくやっていたなぁ~と思うのですが、当時の息子と娘は「ママお仕事頑張ってね」と背中を押してくれていたのです。(我慢もあったかもしれませんが)

バタバタしながらも夜寝る時は、息子に保育の楽しいエピソードを話したり、小さな娘が私の悩み相談に乗ってくれたり…私が仕事の話をすることも多かったあの頃。

母としての自分と仕事をする自分、当時の私は「二つを両立していこう!」と自分で選んだので、その覚悟は子ども達にも伝わっていたのかもしれませんね。

家族のかたちに正解はないし、色々あっていいと思います。

夫婦、子ども、みんなで「自分たちの家族のかたち」をつくっていかれるといいですね。

大事なのは、『あなたが自分で選んだ生き方を楽しむこと』
子どもは、そんなお母さんの背中を見ていると思いますよ。

『大切なのは一緒にいる時の過ごし方』

きっとあなたはお子さん達を思うからこそ、もっと色々してあげたい!でも、忙しくて時間がない…

そんな思いもあるのかもしれませんね。

大丈夫です!

大切なのは時間の長さではなく、どれだけ子どもが満足する時間を過ごすか?ということ。

お子さん達に聞いてみましょう!
「今、一番して欲しいことは何?」、「食べたいものは?」、「ママと一緒にしたいことは?」などなど。

子どもの小さな願いをひとつずつ叶えてあげること、それが愛情を注ぐということだと思います。

そして何よりも子どもが満たされるのは…

時間もお金もかからない「大好きよ♡」ギュ~!!
スキンシップと愛のあることばは、最強です!

一緒にいる時は、たくさんたくさん抱きしめてあげて下さいね。

まとめ

子ども達の小さな願いを叶えてあげることが愛情を注ぐということ。
愛情不足かどうかは、時間の長さで量るものではないのです。

あなた自身がどんな毎日を過ごしたいか?仕事で得られるものは?など、考えてみるのもいいかも。

そして、子どもと一緒にいる時を楽しんで、あなたらしい「家族のかたち」をつくってくださいね!

 

●プロフィール
保育・子育てアドバイザー
上野里江
HP:http://smiley-ai.com

アメブロ https://ameblo.jp/mamavita-ai/

保育士歴30年。保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。
子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに、コミュニケーション講座や相談を行なっている。

 

上野研究員のコラムはこちら

 

 

 

 

 

 

「親子の時間研究所」で連載コラムを担当している研究員の上野里江さん。

そんな上野さんの子育て術が詰まった『連載コラム がんばりすぎない育児』 全10話。
読んでくださった方も多いと思います。

今回は、子育てのプロフェッショナル 上野さんにママの悩みを相談してみました!

上野さんの笑顔あふれるコミュニケーション術で、ママの悩みを解決します。

ママの悩み 3人姉妹の悩み 

~兵庫県 Oさん 32歳~

3児のママです。
最近特に、姉妹同士の言い合いや取り合いのけんかが多くなってきました。

長女は力も強く2人の妹も押され気味ですが、長女に適わない次女は末っ子に強く当たり、自分の思い通りにならないとすぐに、私に言いつけにきます。
「謝ろうね」、「仲良くしようね」と言っても、常に自分は悪くないと主張し自分の非を認めようとしません。

それを見ている長女や末っ子は、「ママずるい!」となってしまい困っています。

私はどうしたらいいでしょう?中に入るべきなのでしょうか?

ご相談、ありがとうございます。

3人のお子さんを育てているなんて、素晴らしい!

きっと、にぎやかで楽しい毎日でしょうね。
でもその反面、子ども同士のトラブルがママのイライラの原因になってしまうこともあるかもしれませんね。

3人で仲良くして欲しい!と願うママの気持ち、良く分かります。

でも、兄弟や姉妹のケンカやトラブルって、誰かが悪いわけではなく、ひとりひとりの思いがぶつかって起きるもの。その中で育つものがたくさんあるのです。

言いつけにくることに隠れている次女ちゃんの心の思い…ちょっと覗いてみましょう。

 

真ん中は辛いよ?!

「次女」というのは、産まれたときからお姉ちゃんがいて、自分より何でもできるお姉ちゃんは憧れでもあり、ライバルでもあり、何をやってもかなわない…そんな存在だと思います。

そして、自分の次に産まれた下の子に対しては、ママを取られちゃう!という気持ちや自分よりかわいい、という嫉妬心もあるかもしれません。

 

ママとしては3人を同じように愛して育てているのに、何で次女はそんなこと思うの?と感じるかもしれませんが…

 

子どもって、何よりもママからの愛情を独り占めしたい!という気持ちをもっているのです。

特に真ん中の子は、その気持ちを強く持つことがあるかもしれませんね。

 

 

お空にとんでけ~!

我が家では息子が2歳の時に下の子が産まれました。
赤ちゃんの世話に追われてバタバタしながらも、息子のことはちゃんと見ているつもりの私でしたが…

ある日、息子が赤ちゃんの横に座り魔法をかけるように指をクルクルしながら
「○○ちゃんは、お空に飛んでけ~!」と、呪文?を唱えていたのです。

びっくりすると同時に息子の思いを初めて知った私。

確かに私は赤ちゃんのことでバタバタしていたから、ママは僕を見ていない!と敏感に感じ取ったのかも?

ママを取られちゃうと思ったのでしょうね。

本当に子どもはママのことをよく見ているのだなぁ、と実感しました。

それからは「お兄ちゃんなんだから」とか「妹を可愛がって!」ということばは言わないようにしよう、と心に誓ったのでした。

 

言いつけるのはいけないこと?

言いつけにくる次女ちゃんの気持ちは、大人が思うより複雑なのかも?と思います。

できることなら、言いつけることはいけないこと!と捉えず

「そうなんだ、それは困ったね」

「それは、分かるよ」

とママが理解を示してあげると、次女ちゃんはほっとすると思います。

言いつける内容ではなく、どんな気持ちで言っているのか?という「次女ちゃんの気持ち」を感じること。

人は理解されると、愛されていると感じるのです。

 

仲良くしなさい!では解決しない

ママの願いとしては、姉妹仲良く争いごとをしないで楽しく過ごして欲しい!

そう思いますよね。

でも、「仲良くしなさい!」と言っても、言った通りにはならないのです。

「やめなさい!」と止めても、その時の気持ちを受け止めてもらえないと、何度も同じことが起きたり、反発や反抗というかたちに変わったりするのです。

じゃぁ、どうしたらいいのか…?

いい方法があります!

それは

「どうしたらいいかなぁ?」と、子どもたちに聞いてみる!

ママが何とかしようとしなくても

「どうしたら、取り合いしないで済むかな?」

「何かいい方法は無いかな?」

と質問すると、子どもなりに色々考えるのです。

ケンカも取り合いも多くの学びになっているので、生きる力になること間違いなし!ですよ。

 

ママの愛で満たしてあげよう

3人のお子さんを育てるのは、とってもとっても大変なことだと思います。

でもきっと、「ママ大好き!」という3人分の好き好きパワーは、あなたの人生を豊にしてくれていると思います。

毎日大忙しだと思いますが、時にはひとりひとりをひとりっ子のように特別扱いする時間をつくってあげるといいかも?

ママにとっては3人の我が子。でも、子どもたちにとってはたったひとりの大好きなママなのです!

まとめ

言いつけにくるのは悪いことと捉えず、次女ちゃんの気持ちを受け止めてあげて下さいね。

子どもたちが自分の思いを出してぶつかることができるのは、お家が安心できる場である証拠。素敵なことです。

兄弟、姉妹はケンカをすることで学ぶことがたくさんあります。

ママが何とかしようとしなくて大丈夫!

「ケンカするほど仲がいいって言うんだよ」なんて言いながら、見守っていきましょうね!

 

●プロフィール
保育・子育てアドバイザー
上野里江
HP:http://smiley-ai.com

アメブロ https://ameblo.jp/mamavita-ai/

保育士歴30年。保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。
子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに、コミュニケーション講座や相談を行なっている。

 

上野研究員のコラムはこちら

 

 

 

 

 

「親子の時間研究所」で連載コラムを担当している研究員の上野里江さん。

そんな上野さんの子育て術が詰まった『連載コラム がんばりすぎない育児』 全10話。
読んでくださった方も多いと思います。

今回は、子育てのプロフェッショナル 上野さんにママの悩みを相談してみました!

上野さんの笑顔あふれるコミュニケーション術で、ママの悩みを解決します。

ママの悩み 生後10か月 男の子の悩み 

~愛知県 Yさん 26歳~

カミカミ期の離乳食の悩み

お肉などを食べやすいように調理しているのですが、口の中で噛んでいるだけで上手に飲み込んでくれません。
噛むことが多いので、量もあまり食べてくれず、ミルクをたくさん飲んでしまいますが、いいのでしょうか?

自分で調べたり、ママ友にも相談はしているのですが、なかなかうまくいきません。

食べてくれないのを毎日見ていると、とても心配になります。

 

ご相談ありがとうございます。

 

離乳食作り、赤ちゃんの食べやすいようにと色々工夫されているのですね。
食事は毎日のことだから、大仕事ですよね。

 

離乳食も10か月ぐらいになると、育児本には「カミカミ期」なんて書いてあるので、上手く飲み込めないと何で飲み込めないの?作り方が悪いの?と、不安になりますよね。

 

でも…

そもそも離乳食って、赤ちゃんにとって何のためのものでしょう?

 

 

離乳食は食べる練習

離乳食は、産まれてから母乳やミルクしか口にしたことがなかった赤ちゃんが、初めて口にする固形物です。

胃袋に初めて入る固形物だから、負担のないように少しずつ食べる練習が必要なので、月齢に合わせて進め方の目安があるのです。

 

そう、離乳食は「食べる練習」

 

スプーンから取り込むのだって、ゴックンと喉を通すのだって、赤ちゃんにとってはすごい挑戦なのです!

「食べる練習」である離乳食は、子どもによって進み具合いが違って当たり前。

苦手な食材があったり、口の中が敏感だったり、同じ月齢でも個人差があるものなのです。

 

 

個人差と好みを大事にしよう

私が経験した保育園での離乳食の進め方は、月齢ごとに同じものを与えるのではなく、ひとりひとりの食べ方を見て、その子に合った段階の固さや大きさの食事を選んでいました。

赤ちゃんは味より、のど越しが不快だと飲み込めないこともあるようです。
また、体調やその日の気分、その場の雰囲気も食べ方に影響するかも?と感じることもありました。

特にお肉は、食感が苦手な子が多かったように思います。

成長発達や好みには、本当に個人差があるのだなぁ…と、たくさんの子どもたちと出会って実感しています。

 

でも、安心してください!
いつか必ず、その子にとっての時期が来たら食べられるようになります。

 

遅くても早くても大丈夫!それがその子のベストタイミングなのです。

お肉は量にこだわらず、一口でOKにしたり、他のもので噛む練習をしたり、長い目で見ていきましょう!

 

 

「食べさせる」ではなく、一緒に食べよう

私が初めて本を見ながら作った離乳食を息子がペーッと出した時…
「せっかくつくったのに!」「何で食べないの?」と、怒りが沸いてきたのを覚えています。

「食べさせなきゃ!」という気持ちと、食べてくれない不安で、息子のありのままの姿を見ることができなかったのだなぁ…と、振り返ると分かります。

今、あの頃の私に声をかけるとしたら…

「大丈夫よ。焦らないで!一緒に食べることを楽しんで」

「大人だって好き嫌いはあるよね!食べるきっかけはどこにあるかわからないけど、そのうちに食べたい!と思う時がくるわよ」

そう…楽しい雰囲気で一緒に食べることが、食べる意欲にも繋がっていくのです。

「でも、ちゃんと食べてくれないと栄養面が心配」そんな声もあるかもしれませんが…

離乳食は、「食べる練習」

色々な食材を試したり、固さ大きさに慣れたりするための練習期間。
栄養バランスは1日で考えなくても大丈夫。
今日食べなかった分は明日違うもので栄養を取ればいいか、と一週間ぐらいをトータルで見ても大丈夫。

きっちり食べさせることより、楽しい食事タイムにしていきましょうね。

 

まとめ

子どもは個人差があり、本の通りに離乳食が進まなくても大丈夫。

その子なりのスピードで成長していくのを待つ、というのも大事なことかな?と思います。

ちゃんと食べられる時が来ます!

 

焦らないでね。

きっちりやることより、一緒に食べることを楽しんで下さいね。

 

 

●プロフィール
保育・子育てアドバイザー
上野里江
HP:http://smiley-ai.com

アメブロ https://ameblo.jp/mamavita-ai/

保育士歴30年。保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。
子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに、コミュニケーション講座や相談を行なっている。

 

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