7月に2人目となる次男を出産しました、spicaです。
経産婦ではありますが1人目の時の出産体験(出血多量、18時間)は若干のトラウマで、お産はやっぱり怖いもの。怯えながら産前の日々を過ごしていましたが、果たして2人目の出産はいかに…!?

皆さまの参考になれば幸いです。

前期破水…!?にも関わらず寝てしまう。

満月の日は出産が多いってよく言いますよね。我が家では上の子が満月の日に産まれたこともあり、今回も予定日前後の満月の日をチェックしていました。

迎えた満月の日は日曜で、ドキドキしながら夫と一緒に家事や長男の世話をし、いつもと同じように過ごしていました。しかし、産気づく気配はなし…。「なーんだ結局こなかったな」と、残念なようなホッとしたような複雑な心持ちで1日を終え、眠りにつきました。

ところが、その夜中…。眠っていると、突然ピュッという感覚と共にお股から何かが出たような…。確認してみるとさらさらの液体でした。においは無臭で、尿でもおりものでもない感じ。これってもしや破水?時計をみると夜中の3時半。産院に電話しようか、でもいまから病院にいくのもな…こんな夜中に勘違いだったら明日仕事の夫にも悪いし…。量も少ないし、もうちょっとだけ様子みてみるか…なんて考えていたら、なんとそのまま眠ってしまいました。

目覚めたのは朝6時。月曜なので夫と長男を見送るべく慌ただしく朝の仕度を始めますが、この時点でお腹をくだしたような痛みが数分おきに来るようになりました。

あぁこれ陣痛だな、きっとそうだよねと思いながら、いやでも勘違いかも?とも思いつつ、数分感覚で訪れる痛みに耐えながらとりあえず朝ご飯を作り、「イテテテ」と言いながら夫の弁当を作りあげ、朝の洗濯物まで干したのでした。

陣痛は立ってたほうが楽!?

痛みが3~4分感覚になったので産院に電話すると、すぐ来るようにとの指示。マタニティタクシーを登録しておいて本当によかった…。
病院で診察を受けると既に破水しており子宮口が4センチ開いていました。

『午前3時の液体はやっぱり破水だったんだ…』

少しでも破水したら、感染などを防ぐためにもすぐ病院に連絡するのが正しい判断。助産師さんからは「次があるなら、次回は気をつけてね!!」と注意されてしまいました。

病院に着いたのが朝の9時頃でしたが、その日の午後から夜までには産まれるだろうと、すぐに入院の措置がとられました。

ところで今回のお産にあたり、試みようと思っていたことがありました。それは陣痛に耐える間、体をできる限り横にせず起こしておくこと。

1人目を出産した時は病院につくなりベッドに横になって過ごしたのですが、赤ちゃんがなかなか下りてこず長時間のお産となってとても苦しみました。体を縦にしておき重力を利用したほうが、赤ちゃんが下りてきやすくお産が進みやすい、痛みもましになるという情報を聞いていたので、実践してみようと思ったのです。

陣痛がまだ本格的でないうちは、音楽を聞きながら病院のフロア内をうろうろと歩き回り、痛みが来たら大音量にして紛らわせていました。

だんだん間隔が短くなり、強い痛みに歩くことができなくなっても、「まだまだ」と思ってベッドの横に立ち続けます。強い痛みが来たときにはベッドの柵を握りしめて堪えました。

子宮口が7センチまで開き、助産師さんからもうベッドに横になっておきましょうと言われるまで、立ったまま陣痛を乗り越えました。

結論を言えば、立っていた方がとっても楽でした!

横になっていた1人目の時と比べたら雲泥の差!経産婦だったということもあると思いますが、立っていたおかげで赤ちゃんもスムーズに下りてきてくれたように思います。

ハッピーバースデー!!

経産婦であったからか、その場にいた助産師さん達からは「産みたいと思ったらいきんでいいよ」「自分の感覚を信じて」と言われました。

そ、そんなこと言われても…

『体力消耗しちゃうからあんまり早くいきんでもいけないんだよね…?どうしたらよいのだっけ!?自信ないですーーー!!!』

そう思っていたのですが、何度めかのきつい陣痛の波のあと、“いきみたい感じ”を覚えました。

「もう、いきみたいです!!」と伝え、6回くらいいきんだでしょうか。最後の数回は赤ちゃんの頭がはまっている時間が長くて絶叫してしまったけれど、無事に第2子が出てきてくれました。

会陰切開はなく、しかし少しだけ自然裂傷があったようで縫合の処置がありました。ちなみに前回同様、私は陣痛やいざ産まれる時の痛みよりも、この縫合の処置が本当に辛かったです。

今回はコロナ禍での出産であったため立ち会い不可と聞いていました。1人で産む覚悟をもって病院に来ましたが、たまたま数日前から制限が緩和されたらしく、急遽夫の立ち会いのもとお産に臨むことができました。

経産婦は1人目の時より早く産まれるって本当だったんですね…。1人目の時の半分の時間で産むことができました。

2回目のお産は、もちろん痛みや辛さはありましたが、なんだかちょっと楽しかったような…やりきったという達成感に溢れて、産んだ直後から良いお産だったなと思うことができました。

今回の反省は、夜中に前期破水していたにも関わらず病院へ連絡しなかったこと…。大事には至りませんでしたが、感染症のリスクもあります。これからお産を迎える方、破水した際はすぐに病院に連絡してくださいね。また好みや個人差はあると思いますが、陣痛の際には体を起こした姿勢がおすすめです。よろしければ試してみてくださいね。

お子さんの寝かしつけ、どうしていますか?寝室に入ってもなかなか眠ることなく、気づいたら数時間…なんてこと、ありますよね。

今回は悩みがちな寝かしつけのストレスを少しでも軽くするためのコツを、我が家での経験を交えご紹介します。

“光”がポイント!すぐできる環境整備

心地よいねんねには、入眠のための環境整備がとても大切。中でも光は特に重要な要素とされています。

就寝時間になったら電気を消し、外の明かりもできる限り入らないようにカーテンをしっかりと閉めましょう。ポイントは「これくらいは大丈夫かな?」と思うほどの小さな明かりもしっかりシャットアウトして、真っ暗にすること。

光を認識すると、脳は「起きている時間」と判断します。しっかり遮光して真っ暗な環境を整えてあげるだけで、寝かしつけ時間が圧倒的に短縮されることもあるようですよ。

我が家では息子の寝室の扉が一部すりガラスになっていて、他の部屋の明かりが洩れてしまっていたため、シートを貼って少しの光も入らないように対策をとりました。それ以降、息子が寝入るまでの時間が短縮され、朝まで安定して眠るようになった実感があります。

みんなにおやすみ♪

我が家では、寝る前のルーティンのひとつとして息子のお気に入りのものに「おやすみ」を言って回る“おやすみタイム”を作っています。

「お友達、眠そうだねえ。おうちに戻してあげよう」と話して、お気に入りのぬいぐるみやおもちゃなどに「おやすみ」を告げ、それぞれを所定の場所に戻します。毎日繰り返し行っているうちに、消灯時間になると息子自らがぬいぐるみやおもちゃを拾っておもちゃ箱に戻すようになりました。

2歳が間近となった最近ではぬいぐるみをお布団にセットして息子なりに寝かしつけをし、そのまま一緒に眠ってしまうことも。ぬいぐるみやおもちゃとおやすみの儀式をすることで、「ねんね」のスイッチが入り、眠りに向けた心の準備ができるのでしょう。

“寝かしつけ”をやめてみた

息子が1歳後半を過ぎたある時期、寝かしつけを苦痛に感じることがありました。

なかなか眠りにつかない息子は添い寝している私の周りをゴロンゴロンと転がって、頭突きしてきたり足で蹴飛ばしてきたり…。本人に悪気がないのはわかっているけれど、大きくなってきた体が手加減なしに顔面やお腹に直撃!

痛い、一緒に寝るのしんどい…と感じるようになってしまったのです。

そこで私がとった行動は、「寝かしつけをやめる」ことでした。

添い寝するとこちらが痛い思いをするので添い寝をやめ、息子の側に座ります。そして、息子の様子を眺めながらゆっくりヨガをしたり、ストレッチ。夫も一緒のときには、夫婦のたわいもない話をダラダラとするようになりました。その間、息子は私のヨガのポーズを真似してみたり、歩いたり転がったり歌ったりと好き放題…。しかし段々と眠気を覚えたのか、気づいた時にはすぅすぅと寝息を立てていました。

息子の安全に気を配りつつも、ヨガやストレッチ、夫との会話をしていた事によって私はとてもリラックスした時間を過ごしていました。私が自然体で穏やかな心でいるのが息子にも伝わり、息子も安心することができたのかもしれません。

子どもってこちらが思っている以上に、敏感に大人の心や顔色を感じ取っていますよね。寝かしつけの時にも、あまり「寝かせよう!」と焦らず、落ち着いた気持ちでいることがポイントかもしれません。

妊婦さんが貧血になりやすいことを知っていますか?

私は現在2人目を妊娠中ですが、1人目の時も今回も、妊婦健診で貧血と診断され鉄剤の薬を服用しています。お腹で赤ちゃんを育てる妊婦さんの体は、血液が薄くなって鉄分が不足しがち。貧血になるとママにもお腹の赤ちゃんにも良くない影響が出てしまいます。

今回は、妊娠期の貧血について実体験も交えながら説明します。

貧血ってどうして困るの?

貧血になると、ママやお腹の赤ちゃんに以下のような影響が出る可能性があります。

・立ちくらみ、頭痛、めまい、息切れ等の症状が出て疲れやすい
・お腹の赤ちゃんに十分な栄養が届かず、発達を遅らせる
・早産になりやすい
・陣痛が弱くなりお産が長引く、産後の出血が長く続く
・体力低下により、産後の体の回復が遅くなる
・母乳が出にくくなる

私が1人目妊娠中に貧血の診断を受けた時は、立ちくらみやめまいといった自覚症状が特にありませんでした。そのためあまり深く考えず、「別に大丈夫じゃないかな」と軽く考えていました。

しかしその後迎えたお産を振り返ってみれば、微弱陣痛のため陣痛促進剤を使用し、18時間におよぶ長丁場。また分娩時の出血がなかなか止まらず薬を服用。1か月検診でもOKが出ないほど、体の回復には時間がかかりました。

これらは体質等にもよるものだそうですが、今思うともっとしっかり貧血対策をしておいたら少しは違っていたのかもしれません。

万全の態勢でお産に臨むためにも、その後ママが元気に育児に取り組むためにも、妊娠期から貧血をしっかり予防しておくことが必要であると思います。

貧血の原因とは…?

妊娠すると、ママの体の中には多くの血液が流れるようになります。お腹の赤ちゃんや胎盤等に酸素や栄養を供給するためです。

ただ血液中の赤血球などの成分はあまり増えず、血液は薄くなった状態に。さらに母体の血液中の鉄分は優先的に赤ちゃんに運ばれるため、ママが貧血となってしまうのです。

特に注意が必要なのは、赤ちゃんの成長が著しい妊娠24~32週頃。自覚症状がなくても早めに貧血に気付けるよう、妊婦健診を欠かさず受けることがとても大切です。

食生活を見直して貧血を予防しよう!

貧血の予防には、日々の食事で十分な鉄をとることが大切です。

鉄分を多く含む代表的な食品はレバー、豚や牛もも等の赤身の肉、卵黄、豆腐等の大豆製品、ほうれん草や小松菜等の野菜、ひじきやこんぶといった海藻類。

ポイントはこれらの鉄分を多く含んだ食材を、葉酸やビタミンを豊富に含む野菜や果物と一緒にバランスよく摂ることです。

鉄製の鍋やフライパンを使ったり、鉄分を多く含む黒砂糖を調理に使うのもおすすめ。コーヒーや紅茶、緑茶は鉄分の吸収を阻害するタンニンという成分を含むため、食事の際は控えるのが好ましいでしょう。

また、休養と適度な運動も貧血予防に有効です。

栄養バランスの取れた食生活と規則正しい生活を心がけて貧血を予防し、万全の態勢でお産の日を迎えられると良いですね。

長男が0歳8ヶ月の時、仕事を始めた私。現在は2人目の妊娠によって状況が変わりましたが、当時は夫と協力しながら家事・育児・仕事に奔走する目まぐるしい日々でした。

今回は多忙なワーママたちが少しでも楽に日々を過ごせるよう、自身の経験からちょっとしたアイデアをご提案します。

家事分担表を作ろう

夫婦ともに仕事をするにあたって、家事はできる限り共有し、負担を分け合いたいもの。そのためには、まず誰がどんな家事をしているのか見える化が必要です。

日々のあらゆる家事を書き出して、分担表を作ってみましょう。ここで忘れてはならないのが名もなき小さな家事たちです。シャンプーを詰め替える、お風呂あがりの子どもの保湿をする、整理整頓といった、細やかなものにもちゃんと名前をつけて項目化するのがオススメ。

取り組んだ人がチェックをつけていけば、誰がどれだけの家事をやっているかが一目瞭然!達成感も得られるし、分担について意識が高まります。チェックの代わりにかわいいスタンプを押していくのも楽しいですよ。

我が家では分担表を作ってから、自然とお互いに感謝しあう気持ちが持てるようになりました。家事は私がメインでやっていると思っていたけど、意外と夫がこんなこともしてくれてたんだな、と気づけたことも良かったです。

次第に表に記録しなくても、自然と声をかけあって分担できるようになりました。

子ども服はたたまない!

保育園に通い始めると、着替え、食事エプロン、お口拭きタオル、手拭きタオル、シーツ…等々持ち物がいっぱい!それも複数枚用意しなければならなかったりして、毎日大量の洗濯物が出ますよね…。

我が家では、家事の負担を減らすために子どもの日常使いの洗濯物は一切たたまないことに決めました。

子ども服の収納はつっぱり棒で自作したハンガーポールをメインに整備。洋服は干したときのハンガーのままポンポンかけるだけ。エプロンやハンカチもたたまず適当に引き出しにポイポイ。日々使うものだから回転が早くそこまで皺(しわ)になりません。

ワーママ生活は、時間がいくらあっても足りないもの。たたむ時間を省いた分、睡眠や子どもとの触れ合いに当てることができます。たたまない!これでOK!と割り切ってしまうことで、日々のストレスが少し減らせるはずです。

献立&作り置きで平日の食事を楽に。ご褒美デーもお忘れなく!

毎日帰宅後にご飯の支度をするの、とても大変ですよね。食事作りは調理そのものだけでなく、献立を決め、食材を選んで買うことも含めると、かなり頭と時間を使います。

我が家では毎週土日に先の一週間分の献立表を作り、平日に備えてカット野菜や肉のストック、日持ちする常備菜を用意しました。平日はなにも考えず、献立表に従って仕上げ調理をするだけ。帰宅後、最小限の時間でご飯を食べることができます。

献立表を貼り出しておくと、夫が先に帰宅した場合にも今日のメニューがわかるので準備がしやすいですね。

冷蔵庫の在庫と買い物プランを考えながら献立を作るので、食材を無駄にしたり余計な買い物が減ったことも良いことでした。

お総菜や飲食店のテイクアウトを楽しむご褒美デーや、毎週木曜日は麺にするなど、あらかじめプランを決めておくのもオススメです。

共働きで子育てする日々は本当に多忙。目まぐるしく過ぎる暮らしを少しでもラクして乗り切るためのアイデアをご紹介しました。頑張りすぎずに楽しみながらワーママライフを送れると良いですね。

長男を産んだ時の体験談です。18時間という長時間の末、大量出血。さらに、退院直後には大きな悪露のかたまりも…!その際の記録をお話しします。

無事にベビーと対面も…!?

初めてのお産は、夕方に訪れた陣痛に始まり翌朝までかかりました。

18時間におよび、酸素マスクや陣痛促進剤を使う場面もありましたが赤ちゃんは無事に誕生。対面したときは本当に喜びと安堵感でいっぱいの気持ちでした。

しかしその直後、胎盤を出す処置をしていた先生や助産師さん達がざわざわ…

「ちょっと出血量が多いんです」

分娩後2時間の間に500ml以上の出血がある場合を出血多量と言うそうですが、私の場合は980ml程出血していたのでした。

「子宮収縮の力が弱いみたい。強く押してマッサージしますね」

医師の先生にお腹をぎゅうぎゅうと手で圧迫され、さらに子宮内に残った血をかき出す処置も。これらの処置が地味に痛く、陣痛や分娩時の痛みよりもこちらの方が記憶に残っています。

心配されるも自覚なし!?

処置が一通り終わってから、助産師さんが「大丈夫?出血がかなり多かったから、くらくらするでしょう」と声をかけてくれました。

しかし私は「???…。」

出血多量の自覚はまったくなく、お産の達成感と赤ちゃんに会えた感動とでむしろ頭は冴えていました。興奮していたんでしょうね。

通常、お産の済んだ産婦さんはしばらく分娩台で休んだ後、部屋まで自力で歩いていくことになっていました。しかし私は貧血状態のため、分娩台からストレッチャーを使用し、横になった状態で部屋まで運ばれました。

そして終始「大丈夫?絶対に無理をしないで。」と心配され、しばらくはトイレもNG。尿をとるための管が取り付けられました。

数時間後に尿管は外されましたが、「トイレの時は車椅子に乗ってもらうからナースコールを押してね。絶対に自力で歩いちゃいけないよ。」と強く念押し。

自覚はなかったけれど、貧血で急にバタンと倒れる危険があったのでしょう。

その病院は産後すぐに母子同室の方針でしたが、私の場合は一日母体を安静にする必要があるため、一晩赤ちゃんを預かってもらうことに。

入院期間中は鉄剤のお薬を服用し、三日後には貧血の数値も正常に回復していました。

退院後も油断は禁物

その後順調に回復しているように思えたのですが、退院前の最後の内診によると子宮の中の血がまだ出きらず残っているとのこと。

やはり子宮の収縮力が弱いのが原因らしく、子宮収縮剤を服用することに。ただし、他の経過は順調だったため、通常通りの五日で入院生活を終えることとなりました。

しかし退院してまもなく、自宅で両手に収まらないほどの大きな悪露のかたまりと、大量の出血が。あまりにも大きな悪露と初めて見る出血量に動けなくなり、その後過呼吸を起こしてしまいます。

夜間救急搬送によって、病院へ戻って緊急処置をされることになりました。

原因ははっきりしなかったのですが、子宮内に残っていた血が一気に出たか、内部についていた傷が開いたのかもしれないということでした。

その後も子宮収縮剤を処方されましたが、一ヶ月検診でも子宮内の血が残っていると言われ、最終的にOKが出たのはお産から二ヶ月後でした。

陣痛をはじめ赤ちゃんが産まれるその瞬間まで、お産はとても大変な道のり。しかし私はそれ以上に、分娩直後の大量出血や退院後の再出血が大変でした。

無事に赤ちゃんと対面できても、産後すぐの母体には何が起きるかわからないもの。決して無理をすることなく、できる限り周りの人を頼って過ごしましょう。

多くの妊婦さんを苦しめるつわり。私は二人目妊娠時のつわりがひどく、重度妊娠悪阻での入院を経験することになりました。

今回は、その厳しい妊娠初期を家族で乗り越えた体験をご紹介します。

そもそもつわりって…?

つわりは妊娠初期に多くみられる不快な症状の総称で、時期的には妊娠5週~8週頃に始まり、妊娠12~16週頃までに落ち着くことが多いと言われます。内容は吐きづわり、においづわり、食べづわりなど人によって様々。現代の医学では有効な薬がないのが現状です。

飲まず食わずの寝たきり生活!?

私の場合、妊娠5週頃から胸焼けや胃のムカつき、倦怠感を感じるようになりました。

日ごとに食欲がなくなり、段々と食べられるものが減っていきました。同時にそれまで感じなかった日常生活のにおいも気になるように。
使っていたシャンプーのにおい、部屋のにおい、愛してやまないはずの長男や夫、さらには自分の体のにおいでさえも不快感を感じるように…。お風呂や歯磨きにも吐き気を覚え、横になっている以外の日常生活すべてが苦痛になっていきました。

嘔吐することはなかったものの、強烈な吐き気と食欲不振から何もする気が起きず、仕事も家事も育児もできず全て夫に任せ、寝たきりの状態が数日続きました。

その間、せめて水分だけはと夫がペットボトルのドリンクやゼリー飲料などをたくさん枕元に揃えてくれましたが、それすらもほとんど手をつけられませんでした。

「重度妊娠悪阻」で入院

病院へ運ばれる直前の3日間、口にしていたものは市販のイオン飲料をわずかと、みかん2個のみでした。

仕事中の夫が私を心配し、実家の両親に連絡。急遽駆けつけた両親が「このままではいけない」と産婦人科へ搬送。

すぐに点滴が打たれ、尿検査をしたところケトン体の数値が高く、入院が決定。つわりによって飲食が十分にできなくなると脱水症状や飢餓状態となり、このケトン体という物質が過剰に生成されるそうです。私はケトン4+という高数値が出たことにより、重度妊娠悪阻と診断されました。

その後、一日3本の点滴治療を受けると少しずつ食欲不振や倦怠感がやわらぎ、次第に自力で水分や病院の食事が摂れるようになっていきました。

夫と長男、両親の支え

入院自体は一週間で、退院することができました。

しかしその時点で妊娠8週、まだまだつわりのピーク期です。病院では点滴を受け安静を保つことができましたが、自宅に帰ると再びつわりの症状に悩まされ、寝たきり生活に近い状態に…。

入院生活によって体力は落ち、体重は4kg減。食事と入浴がやっとで、外出もままなりませんでした。家事や長男のお世話をできる状況になく、帰省することに。一ヶ月ほど実家の家族のサポートを受けました。

私の入院から実家療養の期間、夫は一人で仕事と家事をしながら長男の保育園の送り迎えや自宅での食事、お風呂、寝かしつけ等のお世話をこなしてくれました。これって一人でこなすの、すごく大変なことです。また、夫が長男を私に会わせに連れてくると、長男は枕元でじっと私を眺めていました。長男は1歳半ながら、ママが大変なんだ、となんとなくわかってくれていたようです。甘えたい盛りにママが満足にかまってくれず、小さな彼なりに我慢をしていたことでしょう。

私が本当に寝ていることしかできない状態だったため、家族の理解と協力なしにこの壮絶な妊娠初期を乗り越えることはできませんでした。

最終的につわりは16週頃に収まり、食欲も元通りに回復しました。

ひとりで悩まないで

つわりは病気じゃないから、と頑張ってしまう妊婦さん、多いのではないでしょうか。

だけど、脱水症状や栄養不振に陥ってしまえば母体や赤ちゃんにも悪影響です。自分では状況の深刻さに気付けないことも。

私はお腹の赤ちゃんのためにも自分のためにも、あの時病院や実家に助けてもらって本当に良かったと思っています。

しんどいかも、と思ったら恥ずかしいとか迷惑かも…なんて思わず、病院や自治体の子育てサポート窓口に相談したり、家族を頼りましょう!