アウェアネスリボンの思い~誰もが心地よく暮らせる世の中に~

みなさんはアウェアネスリボンを知っていますか?

親子ともに心身ともに常に健康ですか?私はいつも健康ではありません。
私自身も人間なので、時に子どもを怒鳴りすぎてしまうことや、風邪や病気で寝込んでしまうことがあります。
そんな時にみなさんは、悩みを人にすべて話すことができますか?おそらくそうはいかないときが必ずあるでしょう。

人に話せない悩みを解決してくれるのがアウェアネスリボンです。今回はアウェアネスリボンとは何か、アウェアネスリボンにはどんな種類があるのかお話したいと思います。

アウェアネスリボンとは

啓発活動や支援の意思を示すために身に付けるリボンを「アウェアネスリボン(Awareness ribbon)」と呼びます。直訳すると「気づきのリボン」「認識のリボン」といったところでしょうか。

身に着けることで支援の「姿勢」を表すことができます。

レッドリボンやピンクリボンは有名どころかと思いますが、ほかにもびっくりするくらいたくさんのリボンがあり、種類はざっくり19種類です。1色でいくつも意味を持っている場合もあり、代表的なものを紹介します。

アウェアネスリボンの種類と意味

1.レッドリボン・・・エイズ、飲酒運転撲滅

エイズ患者を差別せず、ともに生き、応援していくいしを表しています。リボン運動の先駆け的存在します。12月1日は「世界エイズデー」世界保健機関(WHO)で、日本でもさまざまな催しが開かれます。また、飲酒運転撲滅の啓発の意味もあります。

2.ピンクリボン・・・乳がんの予防・啓発

ピンク・リボン運動は、乳ガン患者を理解・支援するためだけではなく、乳ガンを知り、きちんと検査をする、早期発見する、適切な治療を受けることの大切さをより多くの人に知ってもらうための運動なのです。

3.オレンジリボン・・・子どもの虐待

育児放棄(ネグレクト)身体的虐待・性的虐待・心的虐待で、配偶者が子どもを虐げる事を言います。負の連鎖を断ち切るためにあなたが耳を傾けてください。

このオレンジリボンを身につけることで、虐待防止を広くアピールし、子どもが虐待されることのない社会を目指すいしを表します。同時に、虐待を受けている疑いのある子がいたら、関係機関に連絡する役割も期待されています。

『子ども虐待って何?児童虐待を知って防ぐ方法』

4.グリーンリボン・・・移植医療、植林

緑は成長と新しいいのちを意味し、リボンはギフト・オブ・ライフによって結ばれたドナーとレシピエントの命のつながりを表現しています。

臓器移植への正しい理解と、ドナーとドナーの家族への敬意を表していることです。

5.ブルーリボン・・・大腸ガン治療の情報発信と啓発活動、拉致問題解決

ブルーリボンは、大腸がんの啓発活動のシンボルです。濃紺のブルーリボンが使われています。しかし、大腸がんの治療に関する情報は十分とはいえず、非科学的な情報に惑わされる人も多いという現実もあります。
そういった情報に振り回されずに、科学的根拠に基づく大腸がんの診断方法と外科的治療、薬物療法などを広める啓発活動としてブルーリボンキャンペーンが展開されています。

また、北朝鮮による拉致被害者の生存と救出の意思表示を示しています。

6.ソライロリボン・・・性同一性障がい(GID)

性同一性障がい(GID)を持つ人たちへの理解の輪を広げるためにあります。

7.イエローリボン・・・障がい者の社会参加、平和、脱原発、戦地の自国兵への連帯

黄色は生命力を感じ、元気が出てくる色です。国を問わず、希望を抱かせる色といえます。

8.パープルリボン・・・DV、暴力根絶、すい臓がん

 

社会や家庭からの暴力根絶をめざします。また、すい臓がんの啓発運動の意味も持ちます。

『DV(ドメスティックバイオレンス)から子ども守ろう』

9.ホワイトリボン・・・妊産婦の健康、平和、DVなど複数のテーマがあります。

ホワイトにもさまざまな意味があり、ほかにもセクシャルマイノリティの自殺を防止する目的・反テロ戦争の報復を防止する呼びかけなどで用いられます。

10.ブラックリボン・・・哀悼、インターネット上の自由

1つ目の意味は無差別テロなどで死者がでた場合、大きな災害で犠牲者が出た場合、社会的に影響がある人物が亡くなった場合の追悼です。例としては、アメリカ同時多発テロ事件やバージニア工科大学銃乱射事件、東日本大震災などが挙げられます。

2つ目の意味はインターネット上の自由に政府が介入することを「反対する」ことです。SNSやソーシャルメディアにおける言論の自由や、情報のきせい、国の検閲などを問題としています。

11.ブラウンリボン・・・北方領土返還、禁煙

北方領土返還を求める色として起用、または禁煙の呼びかけも意味しています。

12.ピンク&ブルーリボン・・・死産、幼児死

赤ちゃんは元気に生まれてくることにうれしいものはありません。しかし、なんらかの原因で元気に生まれてこれない赤ちゃんもいます。

死産、幼児死の経験した母親は家族や友人にも明かせず苦しんでいることが多く、そういう声はなかなか表に出てきません。社会の理解も進まず、周囲の心ない態度や悪意なく発せられたひどい言葉でつらい思いをしている母親たちがいることを知ってほしい思いが込められています。

13.ティール&ホワイトリボン・・・子宮けいがん

子宮がんは通称「マザーキラー」と呼ばれています。子宮けいがんの予防・検診・治療に対する正しい知識を普及・啓発し、日本における子宮けいがんの患者数、死亡者数を減らし、子宮けいがんになっても、その人らしく生きていくことを支援する社会を与えるようになってほしい思いが込められています。

14.ティールリボン・・・卵巣がん

女性の特有がんの中では、最も致死率が高いがんです。

15.シルバーリボン・・・障がいを持つ子ども、パーキンソン病、精神疾患。

精神の病などは、はたから見ても全く変化はわかりません、その病気の理解をお願いの意味がリボンに込められています。

16.ゴールドリボン・・・小児がん

小児がんの子どもたちを支える活動のためのシンボルマークです。アメリカでは、様ざまな団体がこのシンボルマークを使って、小児がんに関する啓発活動や、治療研究などへの経済的支援を求める運動をしています。

17.うぐいすリボン・・・表現の自由

「次の世代に自由な社会と豊かな文化を伝えたい」という私たちの願いが込められています。

18.ジグソーリボン・・・自閉症

4月2日は「世界自閉症啓発デー」です。自閉症の子がいる家族や、その子に対する理解と支援を求めるリボンです。

『自閉症の人とのかかわり方~心のバリアフリーを実現しよう~』

〇日本での取り組み
我が国では、「自閉症」だけではなく、「発達障がい」と合わせてご理解をいただくよう4月2日~8日を発達障がい啓発週間としています。日本自閉症協会、厚生労働省をはじめ関係機関による「世界自閉症啓発デー・実行委員会」が中心となり、毎年4月2日の「世界自閉症啓発デー」に東京タワーでのブルーライトアップイベント、4月第1土曜日にシンポジウムを開催しています。全国各地では、自治体、団体、企業による自主的に独自に工夫をこらした取り組みが行われます。私や私の親に必要なリボンだと思います。しかし、残念ですが普段あまり見かけることはありません。

19.レインボーリボン・・・同性愛

ホモセクシャル・レズビアンなどへのコミュニティー支持と平等の権利を求めるリボンで、世界の同性愛シンボルカラーはレインボーです。

みさなんはリボンいくつ知っていましたか?

みなさんはこんなにもアウェアネスリボンがあることを知っていましたか。

私は、ピンクリボン、オレンジリボン、パープルリボンの3種類しか知りませんでした。私や私の親に必要なジグソーリボンすら知りませんでした。

私や私の親は兄が重度自閉症のことで悩みました。
父と母は兄のことで何度も社会に迷惑をかける、親せきに冷たくされるなど心と頭を痛めました。私も、学校で教師や同級生から兄のことで冷やかしからかいを受けたことがありますが、誰にもこのような悩みを話すことができませんでした。
今でもその時の傷を引きずっていることがあります。
もしも、ジグソーリボンが有名でしたら私と私の家族をこんなにも苦しめることはなかったのではないでしょうか私はそう思っています。

今後、アウェアネスリボンが今よりも多くの人に知られ、誰もが暮らしやすい世の中になることを願います。

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