妊娠期の貧血にご注意!~原因と予防を知ってお産に備えよう~
妊婦さんが貧血になりやすいことを知っていますか?
私は現在2人目を妊娠中ですが、1人目の時も今回も、妊婦健診で貧血と診断され鉄剤の薬を服用しています。お腹で赤ちゃんを育てる妊婦さんの体は、血液が薄くなって鉄分が不足しがち。貧血になるとママにもお腹の赤ちゃんにも良くない影響が出てしまいます。
今回は、妊娠期の貧血について実体験も交えながら説明します。
貧血ってどうして困るの?
貧血になると、ママやお腹の赤ちゃんに以下のような影響が出る可能性があります。
・立ちくらみ、頭痛、めまい、息切れ等の症状が出て疲れやすい
・お腹の赤ちゃんに十分な栄養が届かず、発達を遅らせる
・早産になりやすい
・陣痛が弱くなりお産が長引く、産後の出血が長く続く
・体力低下により、産後の体の回復が遅くなる
・母乳が出にくくなる
私が1人目妊娠中に貧血の診断を受けた時は、立ちくらみやめまいといった自覚症状が特にありませんでした。そのためあまり深く考えず、「別に大丈夫じゃないかな」と軽く考えていました。
しかしその後迎えたお産を振り返ってみれば、微弱陣痛のため陣痛促進剤を使用し、18時間におよぶ長丁場。また分娩時の出血がなかなか止まらず薬を服用。1か月検診でもOKが出ないほど、体の回復には時間がかかりました。
これらは体質等にもよるものだそうですが、今思うともっとしっかり貧血対策をしておいたら少しは違っていたのかもしれません。
万全の態勢でお産に臨むためにも、その後ママが元気に育児に取り組むためにも、妊娠期から貧血をしっかり予防しておくことが必要であると思います。
貧血の原因とは…?
妊娠すると、ママの体の中には多くの血液が流れるようになります。お腹の赤ちゃんや胎盤等に酸素や栄養を供給するためです。
ただ血液中の赤血球などの成分はあまり増えず、血液は薄くなった状態に。さらに母体の血液中の鉄分は優先的に赤ちゃんに運ばれるため、ママが貧血となってしまうのです。
特に注意が必要なのは、赤ちゃんの成長が著しい妊娠24~32週頃。自覚症状がなくても早めに貧血に気付けるよう、妊婦健診を欠かさず受けることがとても大切です。
食生活を見直して貧血を予防しよう!
貧血の予防には、日々の食事で十分な鉄をとることが大切です。
鉄分を多く含む代表的な食品はレバー、豚や牛もも等の赤身の肉、卵黄、豆腐等の大豆製品、ほうれん草や小松菜等の野菜、ひじきやこんぶといった海藻類。
ポイントはこれらの鉄分を多く含んだ食材を、葉酸やビタミンを豊富に含む野菜や果物と一緒にバランスよく摂ることです。
鉄製の鍋やフライパンを使ったり、鉄分を多く含む黒砂糖を調理に使うのもおすすめ。コーヒーや紅茶、緑茶は鉄分の吸収を阻害するタンニンという成分を含むため、食事の際は控えるのが好ましいでしょう。
また、休養と適度な運動も貧血予防に有効です。
栄養バランスの取れた食生活と規則正しい生活を心がけて貧血を予防し、万全の態勢でお産の日を迎えられると良いですね。