飼育教育。メダカを飼ってみよう!
今ではだいぶ数が減ってきてしまいましたが、田植え時期になると田んぼや水路を泳いでいるメダカを見かけます。
ちょうど春から7月ぐらいまでの時期、メダカは産卵期をむかえます。
お子さまと一緒に卵から孵る可愛い姿を観察してはいかがでしょうか。
飼育する学びの提案
メダカは、ペットショップやホームセンターで売られています。
本来メダカは、小川や沼、池、田んぼや用水路など様々な場所にも棲息しています。
せっかくですから、メダカ探しから始めて見ませんか?
自分で一生懸命捕まえたメダカさんは、特に可愛いく思い子供も一生懸命お世話をするでしょう。
ではさっそく探しに行きましょう!
服装、 持ち物
日除けや日射病の予防に、少々暑くても長袖、長ズボン、長靴が良いでしょう。
特に田んぼや草むらが回りにある場所は、ダニやブヨなどに刺されないように注意しましょう
⚫捕獲用網 (アミはメダカを傷つけないように虫捕り網などの目が細かくて柔らかい網が良いです。)
⚫持ちかえり用の入れ物(タッパーやペットボトルなど蓋が閉まる物が良いでしょう)
捕獲方法
実体験ですが、初めてメダカを捕まえようとしたとき、やみくもに網を振り回してあまり捕れませんでした。
いろいろ調べた結果、この方法が一番簡単で、たくさん捕獲できたのでオススメします。
1 メダカがいる場所を見つけたら、静かに近づきます。
2 アミを水底に沈めるます。(一度はメダカが逃げてしまいますが、同じ場所に戻ってきます。ここはじっと我慢です。)
3 メダカがアミの上に来たら、アミをさっと上に持ち上げてメダカを捕まえます。
メダカを飼ってみよう
さあ、メダカさんは上手に捕まえられましたか?
大事に持ち帰ったメダカさんを、今度はお家で飼ってみましょう。
メダカの飼育でよく使用する容器は、
・睡蓮鉢
・ガラス水槽
・プラスチック容器
・発泡スチロール
などの容器が一般的です。
しっかりお水が入れば、どんな物でも大丈夫です!
ちなみに我が家は、こんな衣装ケースで飼えちゃいました。
オススメは、深さよりも表面積の広い方がお日様も当たり、酸素も取り込みやすいです。
水蓮鉢や発泡スチロールは外気の影響を受けにくく、水温の変化も緩やかになるので、特に屋外飼育に適した容器だと言えます。
でも、お子さまと一緒に観察するなら、少し大きめのプラケースがお手軽で良いとおもいます。
メダカを入れる目安ですが、エアレーションしない場合、1匹/1リットルを目安に水槽を選びましょう。
事前の準備が大切
水槽の準備は、メダカを捕りに行く前にしておくのがベストですが、バケツに水を汲み置きさえしておけば、水槽が出来るまでの間そこでしのげます。
水槽の準備
1 赤玉土か水槽用砂利を水槽にしく。(赤玉土の場合、土を洗って汚れを落とし、水槽に土を入れて熱湯消毒しておくと良いでしょう。)
*何も敷かない方が掃除はしやすいですが、水を濾過するバクテリアの繁殖のためには敷いた方が良いです。
2 汲み置きした水かカルキ抜きした水を入れる。
*個人的には汲み置きの水の方が、失敗なく簡単なのでオススメです。
3 ホテイアオイ、アナカリスなどの水草を入れる。
*ここに卵を産み付けるので、ペットショップなどで購入しておくと良いでしょう。
4 水槽を1~2日寝かせる。
*水が透き通れば完成。(特に赤玉土を入れた場合、始めかなり水が濁ります )
5 メダカを入れる。(水温など水合わせをしてから入れて下さいね。)
6 水が減ってきたら、作り置きの水を足す。
エサはホームセンターやペットショップにあるメダカ用の餌で大丈夫です。
メダカは、春から夏にかけて沢山の卵を産みますので、楽しみですね!
観察のすすめ
ここまでできたら、ぜひお子さまと一緒に小さな命の観察をしてみて下さい。
自分で捕獲し、飼育する事は命の大切さを学ぶ、良い機会になると思います。
ただし、メダカは年々数も減っており、一部地域の黒メダカは絶滅危惧種にも指定されている魚です。
無用な乱獲は絶対にしないで、飼える分だけ持ち帰りましょう。
尚、一見同じ黒メダカに見えても違う場所で採集されたメダカの場合、遺伝的な特徴が異なります。むやみな放流は、その地域にいたメダカを消し去る事にも繋がってしまうそうです。
増え過ぎたメダカさんは、必ず元の場所に逃がして下さいね。