よく熱を出す子どもの悩み

「親子の時間研究所」で連載コラムを担当している研究員の上野里江さん。

そんな上野さんの子育て術が詰まった『連載コラム がんばりすぎない育児』 全10話。
読んでくださった方も多いと思います。

今回は、子育てのプロフェッショナル 上野さんにママの悩みを相談してみました!

上野さんの笑顔あふれるコミュニケーション術で、ママの悩みを解決します。

ママの悩み よく熱を出す子どものこと 

~Rさん 28歳~

急に仕事を休まなくてはならない悩み

ワーキングママ  子ども2歳 男の子

息子を保育園に預けているが、体があまり強くなく、よく熱を出し保育園から呼び出しを受け会社を早退することが度々あります。
週に何度も続くと、社内の目も気になり休むことへの罪悪感と、すぐ熱を出す息子に対してイライラしてしまいます。

解決方法が見つけられず日々悶々としております。どのようにすればよろしいでしょうか?


ご相談ありがとうございます。

子育てをしながら働くって、本当に大変なことがたくさんありますよね。
特に子どもが小さい頃は、心配ごとの尽きない毎日が続くので八方塞がりに感じることもあると思います。

私も我が子を0歳から保育園に預けて保育士の仕事をしていたので、ワーキングママさんのお悩みは痛いほどわかります!

そして、保育園で出会ったママたちも、同じ悩みを日々抱えていたように思います。

「解決方法が見つけられず」とありますが、この問題…

子育てと仕事を両立していく上で、『解決することができない永遠のテーマかも?』と私は感じています。

なぜなら…『子どもは熱を出すのが当たり前!』
子どもが熱を出さず、病気をせずに大きくなることは難しいからです。

0歳~2、3歳頃は特に、発熱や感染症など、ママの心配が止まらない!そんな時期だと思います。

でもね。

子どもはそんな経験をしながら抵抗力や免疫力をつけて、病気に負けない体に成長していくのかも?

今、成長した我が子を見ているとそう思います。

解決を目指すのではなく、対応策を見つけよう

そうは言っても突然熱を出す我が子に「なんで今日なの?!」って思いますよね。

私も、どうしても休めない…早退できない…そんな日も多々ありました。
近くに頼れる人がいない状況で、綱渡りのような毎日でした。
どちらが迎えに行くか?と夫とケンカになることもありました。

一番辛いのは熱を出している子どもなのに…。
どうにもならない現実にイライラしていたのを覚えています。

でも、ある時気づいたのです。

子どもが熱を出さないようにすることは出来ないけど、突然病気になった時の対応策を考えておくことは出来る!
夫とケンカをしないで、話し合おう!と。

子どもって、発熱する前はいつもと様子が違ったりしますよね。

そんな気配を感じたら早目にかかりつけ医に見てもらったり、
何かあったら夫とどちらが迎えに行くかを確認し合ったり、
病児保育や病気でも預かってくれるシッターさんを探したり、

色々な対応策を考えることで、少しだけ気持ちに余裕が出来たように感じました。

また、調べてみると様々な支援があることを知り、仕事と子育ての両立はひとりでがんばることじゃない!そう思えるようになりました。

一番大事なのはママの気持ち

ところで、ワーキングママさんは仕事にやりがいを感じていますか?

仕事に対する考え方や状況は人それぞれだと思いますが…。

ワーキングママさん自身が、『仕事とどう向き合っていきたいのか』を考えてみてもいいかもしれませんね。

子どもが小さい頃は仕事場に気を使ってしまう気持ち…よく分かります!

でも、ワーキングママさんが仕事は自分にとって大事なもの、というふうに感じているとしたら、子育て中でも出来る限りのベストを尽くしていくことで周りからの理解や応援を得られると思いますよ!

今が一番大変な時期だと思うのですが、子どもは日々成長しています。
きっと小学生になる頃には、「熱を出したのはいつだったかしら?」なんてことになっています!

ワーキングママさん自身が、今をどう過ごしていきたいのか?
その気持ちを大事にして下さいね。

まとめ

仕事と子育ての両立は大変なこともあるけれど、ママがひとりでがんばらなくて大丈夫!

今出来ること、色々な対応策を考えて、ママにとって、子どもにとって一番いいと思える時間を過ごして下さいね。

『子どもは熱を出すのが当たり前!』
そして、子どもは日々成長しています。

きっと、今の大変さも何年か後にはうそのようになっていると思いますよ。

 

 

●プロフィール
保育・子育てアドバイザー
上野里江
HP:http://smiley-ai.com

アメブロ https://ameblo.jp/mamavita-ai/

保育士歴30年。保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。
子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに、コミュニケーション講座や相談を行なっている。

 

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