街の本屋さんに行こう~児童図書専門店「メルヘンハウス」(名古屋市)
日本初!子ども本専門店「メルヘンハウス」オープンして45年。
1973年、日本で初めての子どもの本専門店がオープンしました。
名古屋市にあるお店「メルヘンハウス」です。
店内には選び ぬかれた絵本や童話が常時30000冊並んでいます。
低いテーブルと小さなイスが並び、子どもとゆっくり本を選ぶことができます。
お話会やイベントなども多く行われてきました。
オープン当時は東山動植物園の近くの本山にありましたが、現在は千種駅から徒歩5分の場所に移転されています。アクセス抜群の場所です。
多くの子どもたちから愛され、45年経った今では、子どもだった当時よく通っていたよ~という大人にも愛され続けています。
絵本は子どもを育てます。
街から本屋さんがなくなる日。
2017年11月のことです。
新聞に「3月末でメルヘンハウスが閉店する」という記事が掲載されました。
ホームページには「諸般の事情による経営的な苦しさが目立ち始め、閉店する事が避けられなくなりました。」と書かれています。
近年、街の書店は経営が厳しいという話をたびたび聞くようになりました。この10年間で全国の書店の数もかなり減ってきています。
本自体が売れなくなってきたということも背景にあるようです。
スマホ、インターネット、電子書籍などが普及した影響も大きいのではと思います。
本を購入することも、わざわざ本屋さんに行かなくても、タイトルさえわかればインターネットで簡単に購入することができる時代になりました。
メルヘンハウスが閉店することが報道され、
多くの方が悲しみ「なくならないで欲しい」と言っています。
一般の方も著名な方たちも。
わたしもその1人です。
いつも変わらず待っていてくれてたお店がなくなってしまいます。
閉店する報道が出てからは、多くの人がお店に足を運んでるようですし、
なんとか続けることはできないのかと多くの人が思っているようですが
もう遅いのかもしれません。
わたしたちが、大切に思っていたメルヘンハウスをなくしてしまいます。
こんなに素敵な本屋さんを、わたしたちは守ることができなかったのです。
2018年3月31日、メルヘンハウスは45年と5日で閉店します。
子どもと一緒に本屋さんに行こう。
欲しい本をネット探してポチっと押して購入するのは簡単です。
わざわざ出かけなくてもいいし、購入した本は送料も無料で自宅に届きます。
便利な世の中になりましたが、便利なことばかり追求していくと、大切なものを失っていきます。
靴を履いて、外の空気を吸って、
子どもと一緒にぜひ街の本屋さんに行ってほしいと思います。
たくさん本が並んだ棚から、本を選んで、手に取ってほしいのです。
子どもが手に取った本は買ってあげてほしいです。
本屋さんに行けば「こんな本があるんだね」と本との出会いにも繋がります。
図書館を利用するのも個人的にはとてもおススメですが、
本屋さんで本を選んで購入することも同じくらいおススメです。
子どものうちによい本とたくさん出会って、本と一緒に育ってほしいなと思います。
「メルヘンハウス」
JR・地下鉄東山線 千種駅徒歩5分
※駐車場は店の裏手に5台
http://www.meruhenhouse.co.jp/