緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常を取り戻しつつありますが、その裏で懸念すべきことがあります。

それは小児の新型コロナウイルスの感染者数が増えているということです。
10歳未満の感染者数が200人を超え、その9割近くが「4月以降」に感染した可能性が高いことが判明しています。

つまり、小学校に通う低学年の子どもたちの間で、コロナ感染が広がりつつあるということが考えられています。

今まで通りの予防を!気が緩んでいる今こそ注意が必要


画像出典:PhotoACより

5/25現在、学校がクラスターの発生源と考えられるケースが4月に富山市で確認されています。
ただ学校自体も、富山市の小学校のでクラスター発生の件を踏まえて、これまで以上に新型コロナウイルス対策を行っており、必要以上に神経質になる必要はありません。

緊急事態宣言が出ていたときと同じく、うがい手洗いをしっかりと行い。マスクを着用したり、換気をしたりして、学校でもコロナウイルスに感染しないように子どもと話し合うことが大事です。

子どもの表情や普段の行動から危険をいち早く察知しよう!

新型コロナウイルスによって小さなお子さんが重症化するケースは少ないとされています。
2020年5月25日現在で、小児の重症化率は1%以下であり、新型コロナウイルスに子どもが感染したからと言って、すぐに危険な状態になるわけではありません。

しかし、子ども――特に保育園や低学年の子どもたちは「自分の具合が悪い」ということをうまく親に伝えることができません。

「万が一」を避けるため、また普通の病気であっても今は安静にして免疫力を落とさないことが肝心です。

だから、子どもの表情や普段の行動を細かく観察し。ママが「おかしいな?」と思ったときには、積極的に子どもを休ませるなどの対処が必要です。

肺炎のような症状なら速やかに受診を!

先にも触れましたが、新型コロナウイルスに小児が感染して、重症化する可能性は決して高くはありません。

子どもの場合は保健所が受診の目安としている「37.5度以上の発熱が4日間以上」という基準を風邪の症状であっても該当してしまうことがあります。

また日本小児科学会では次のような肺炎の症状が出ていない場合は、受診を勧めないと述べられています。

 

  • ・呼吸数が多い
  • ・肩で息をする
  • ・呼吸が苦しい
  • ・唇や顔の色が悪い

 

つまり、肺炎のような症状が出ている場合は、新型コロナウイルスに感染している可能性が高いので、受診を検討すべき――ということです。

新型コロナウイルスはまだまだ収束してはいません……!

緊急事態宣言は解除されましたが、未だ少数ながらも全国的に感染者は出続けている状態であり、油断は厳禁です。

残念ながら私たちは、まだ当面の間はコロナ対策をし続けなければならないようです。

少しでも早く日常を取り戻すため。そして子どもの健康を守るためにも、今まで通りのコロナ予防対策を行い続けてくださいね!

[参考1]『新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて』|日本小児学会

[参考2]『コロナ感染が子どもに拡大、わが子の命を守る心得を東大病院医師が指南』|ダイアモンドオンライン

[参考3]『10歳未満の感染、4月以降に急増…外出した親から「家庭内感染」』|読売新聞

好き嫌いだけでなく、決まったものしか食べないというお子さんがいらっしゃいます。
決まった野菜だけ、決まった味付けだけ。いわゆる子どもの「偏食」に対して、親は何をしてあげれば良いのでしょうか?

好きなものしか食べないのは、大丈夫?


画像出典:PhotoACより

小さい子どもはただでさえ、大人よりも好き嫌いが激しいのに、中には特定のものしか食べないという「偏食」になってしまうお子さんもいらっしゃいます。

特に2歳前後は極端な偏食になりやすく、親が何をやっても偏食をやめないこともあります。
この時期は親としても接し方が難しいですが、いろんなものが食べられるように”すきを見て”いろんなものを食べさせるようにすることも大切です。

基本的には「期間限定の偏食期」なので、気にしすぎないようにしてくださいね。

偏食中の栄養不足は大丈夫?

偏食が激しいあまり、食事をなかなか食べてくれず栄養失調になってしまうのではないか、不安に思うときがありますよね?

もちろん、いろんなものを食べて栄養が取れることにこしたことはありませんが、それが難しいときは「体重の増減」を1つの目安にしてみてください。

仮に偏食がひどかったとしても、体重がほとんど変わっていないようなら、人まずは安心です。
中にご飯と氷しか食べないという極端な偏食もあるそうですので、あまりにも心配な場合は、かかりつけ医に相談をするようにしてくださいね。

濃い味付けのものが好き

子どもはソースやケチャップなど、とにかく濃い味付けが好きになりがちです。
確かにソースなどの調味料は美味しいけれど、塩分も高いし、コレステロールもカロリーも高め。

小さな子どもは味覚が発達段階なので、どうしても味が薄いものよりも、濃いものの方が好きですが、家族全員で「薄味に変える」ことで子どもも自然と濃い味のものよりも、薄味のものを食べるようになります。

また、どうしても濃い味のものしか食べないときは「●●(薄味のおかず)を食べないとこっち(濃い味のおかず)をあげないよ?」と言い聞かせることも重要です。

偏食は一時的なもの!また味の好みも変わっていきます。

小さい子どもの偏食は、一時的なもの。
ママに安心して欲しいのは、子どもの味覚は成長して食べられるものが増えていくということです。

年齢とともに、子どもの味の好みも変わっていくので、必要以上に心配になる必要はありませんよ!

[参考]『困った! 子どもの偏食』|NHK すくすく子育て より

家族の中で、もし子どもだけが新型コロナウイルスに感染してしまったら、どうすればよいのでしょうか?

未だ確かな治療薬が見つかっていない、新型コロナウイルスはピーク時に比べれば感染者数は減少傾向にあります。

しかし、未だ感染のリスクはなくなっておらず、特に学校が始まった子どもたちの中で、新型コロナウイルスに感染するリスクはゼロではありません。

子どもがコロナかもという場合も「原則として自宅療養」


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子どもに熱が出て「もしかして、コロナウイルスなのでは?」という状況であっても「原則として自宅療養」が求められてしまうようです。

ただ発熱後に呼吸が苦しそうだったり、喘息のような症状が出た場合――呼吸器症状の悪化等がみられた場合は、速やかにかかりつけ医に電話で相談するようにしてください。

また自宅に高齢者や持病があり、新型コロナウイルスに感染すると命の危険性がある人と同居している場合は、保健所や担当医に指示を仰ぐことをおすすめします。

子どもが入院した場合は、親が付き添いできる場合も

子どもが新型コロナウイルスに感染し、入院しなければいけないような状況になってしまった場合は、親が同室での付き添いが許可されることがあります。

ただし、親自身も新型コロナウイルスに感染している可能性があり。且つ濃厚接触者なので同室での健康観察が必要な理由もあるので、親子で隔離される場合もあります。

※PCR後の陰性、陽性かによっても病院側の対応が変わります。

「もしかして?」という状況だからこそ、親が感染しないように細心の注意を!

子どもが熱を出したからといって、100%新型コロナウイルスに感染しているワケではありません。

普通の風邪や風邪以外の病気にかかっている可能性の方が高いですが「もしかして」という状況だからこそ、親が新型コロナウイルスに感染しないように、しっかりマスクと手洗いをして予防をするようにしてくださいね。

親子で新型コロナウイルスに感染してしまったら、それこそ大変なことになってしまいますよ!

[参考1]『小児の新型コロナウイルス感染症に対する医療提供体制に関する見解 〜入院や付き添いの考え方も含めて〜』|日本小児科学会 より

そろそろ季節も夏を迎えつつありますが、コロナの勢いは弱まっているものの、感染の危険性がゼロになったワケではありません。

この状況下でも、感染予防のために子どもにマスクの着用をさせているママも多いでしょう。

ただマスクをしていると、口元に熱と湿気がこもってしまい、口の周りが肌荒れしてしまうことも……!

どうして、マスクで子どもが肌荒れに?


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マスクをずっとつけていることで、マスクの布と皮膚が擦れてしまい、マスクをつけている部分の角質が痛み、赤み・しみるなどの症状が出ることがあります。

特に小さなお子さんの場合は、大人に比べて肌が弱いのでマスクの刺激でマスクかぶれが出来てしまうこともあります。

また思春期のお子さんの場合は、マスクの刺激によってニキビが出来てしまうことも!
もちろんこれは子どもだけでなく、大人にも当てはまることです。

症状別子どものマスク選び

  • ・肌荒れ → かぶれにくい素材のマスクを選ぶ
  • ・ニキビ → 柔らかく、通気性の良いマスクを選ぶ

子どもの肌がマスクをしていた、肌荒れている状態ならば、かぶれいにくい素材のものを選びましょう。

特にアトピーが出やすいお子さんの場合は、お値段高めではありますが「敏感肌用マスク」を利用することで、ある程度肌荒れを予防することができます。

次にニキビに関しては肌への刺激もそうですが、マスクの中が湿気ることで、ニキビ菌が繁殖しやすくなってしまうので、肌への刺激が少なく。且つ通気性の良いマスクを使うように心がけましょう。

マスクを使うときには口の周りに汗をかいたら、ティッシュで汗を拭き取ったり。今までよりも念入りに口の周りの保湿ケアを行うことでも、肌荒れ、ニキビを予防することが可能です。

マスクを外したら、すぐに肌ケアを!

夏場でもマスクをすることで、口の周りに汗をかきやすく、理論的には「あせも」になってしまうこともあるんだとか。

だから、ママは少し大変ですが、マスクを外したあとの子どもの口周りにも注意をするようにしてくださいね。

またマスクを外したあとは、口の周りが乾燥して、肌バリア機能が低下して、皮膚炎などになるリスクも高まりまります。
そういった肌トラブルを避けるためにも、これからは「マスクを外したら、すぐに口周りの保湿ケア」をして、子どもの肌を守るようにしましょう!

[参考1]『皮膚科の専門医が伝授!マスク着用による肌トラブルの対処法』|@DIME より

[参考2]『マスク着用で肌荒れが心配 専門家の見解は 新型コロナウイルス』|NHKニュース より

緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常を取り戻しつつあります。
しかし、依然として新型コロナウイルスに感染する人はあとを絶たず、親であるアナタが新型コロナウイルスに感染してしまう危険性も、ゼロではありません。

そんな時、ひとり親であるアナタが新型コロナウイルスに感染してしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

現状では親族間における子どもの保護という形に


画像出典:PhotoACより

厚生労働省では、ひとり親が新型コロナウイルスに感染して入院した場合は、家族間での子どもの保護をという姿勢になっています。

2020年5月25日現在は、ひとり親が新型コロナウイルスに感染した際には「まずおじいちゃん、お婆ちゃんに子どもを預ける」しかないという状況です。

2020年3月にひとり親が感染した際には病院で親も子どもも「一時保護委託」という形で入院措置をとったケースもあります。

ただ、法的な措置やガイドラインがまだしっかりと整備されていない現時点では”親が入院したときにどうするか”を考えていた方が良いでしょう。

もし、アナタが感染したら? サポートする人を決めておいて!

もし、ひとり親であるアナタが新型コロナウイルスに感染しまったときには、次のことを準備し。またサポートしてくれるかもしれない人に相談することも大切です。

◆感染に備えて準備しておきたいもの

  • ・数日分の水と食料(できればレトルトを)
  • ・緊急時の連絡先リスト(親族、保育園など)
  • ・解熱剤などの常備薬

 

◆感染に備えて相談すべきこと

  • ・子どもの世話を誰がするか
  • ・親、子どもの食事をどうするか
  • ・感染した場合の子どもの世話について

 

どうにもならない時は保健所や児童相談所に相談を!

新型コロナウイルスに感染してしまい、朦朧とした状態で冷静な判断はできません。
親子共倒れの最悪の自体を避けるためにも、今のうちに備えられるものはしっかりと備えておきましょう。

また新型コロナウイルスに感染し、「自分では無理だ!」と少しでも思ったときには速やかに保健所や児童相談所に相談して保護を求めましょう。

状況によっては病院や児童養護施設などでの一時保護が受けられるかもしれません。
(厚労省では、親族間での保護が難しい場合は児童養護施設などの利用も想定しています)

ただ1番良いことは、親であるアナタが新型コロナウイルスに感染しないことです。
感染者数こそ減少していますが、新型コロナウイルスの感染力が低下したわけではありません。

子どもの安全のためにもコロナの予防と万が一の備えをしておきましょう。

[参考1]『親が感染したら子どもは誰に? 今から備えておくことは』|朝日新聞 より

コロナ禍の状況で、子どもと外に出てしまうことに躊躇してしまうママは少なくないと思います。

「出来るなら外出したくない」というのが多くのママたちの本音でしょう。

しかし、この状況でも「予防接種」を受けないと子どもはコロナ以外の感染症のリスクにさらされてしまいます。

新型コロナウイルス以外にも怖い病気はたくさんあります!


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新型コロナウイルスは、たしかに恐ろしい病気です。
ただ死亡率や若年層の発症率は決して高くないのも事実です。

特に生まれたばかりの新生児はさまざまなワクチンを接種し、病気が重症化しないように身体を少しずつ感染症に慣らしていきます。

そのため乳幼児だからこそ、新型コロナウイルス対策をしつつではありますが、出来る限りスケジュール通り予防接種をし。子どもがさまざまな感染症に負けないようにする必用があります。

ワクチン接種が出来る病院を最寄りで探したい場合は?

新型コロナウイルスでなるべく遠出をしたくなく、近場で予防接種が出来る病院を探している場合はお近くの「予防接種協力医療機関リスト」にかかれている小児科に相談するようにしてください。

また新型コロナウイルス感染拡大予防対策として、病院によっては来院予約が必用な場合もあるので、事前に電話をして確認するようにしましょう。

予防接種は不要不急には含まれません!

緊急事態宣言が解除されてはいますが、不要の外出は控えて欲しいという世間のムードがありますよね。

しかし、乳幼児にとって予防接種は命に関わることがある必要早急な用事です。

予防接種は不要不急に含まれないので、安心して出歩いて大丈夫ですよ!

命に関わる病気を防ぐために、なるべく早く予防接種を!

乳幼児が接種する予防接種の中には、次のような接種しなければ将来的に命の危険にさらされる可能性がある病気もあります。

  • ・ヒブ(インフルエンザ菌b型)
  • ・肺炎球菌
  • ・日本脳炎
  • ・麻疹
  • ・風疹 など

予防接種で防げる病気は、予防接種を受けずに感染してしまうと重症化リスクが高いものが多く、たとえ命が助かっても後遺症が残る場合もあります。

ママの子どもを心配する気持ちはわかりますが、新型コロナウイルス以外にも子どもの命を脅かす病気は、いっぱいあります。

最悪の自体を予防接種で防げるのならば、それに越したことはありませんよ!

[参考1]『みんなのワクチン相談室』|KNOW VPDより

[参考2]『子どもの予防接種「予定通りに受けて」 集団接種は注意』|朝日新聞 より

スポーツ庁では体育時に熱中症リスクを考慮して、体育の授業中のマスクの必要はないという事務連絡を各都道府県の教育委員会などに行いました。

逆に言えば、マスクを付けていると熱中症のリスクがあるということでもありますが、どうしてなのでしょうか?

外気を取り入れることで身体の熱を下げている!


画像出典:PhotoACより

私たちの身体は体温より、低い冷たい空気を吸って、身体の中で温められた息を出し。体温が必要以上に上がりすぎないようになっています。

しかし、夏場にマスクをしていると、どうしてもマスクの中で温まった空気をそのまま吸ってしまうので、体温が下がりにくくなってしまい結果として熱中症になってしまう危険性が高まるのです!

またマスクをして呼吸をしていると、大人でも息苦しいですよね?
これは運動中と同じく、マスクを付けて呼吸をしている状態は横隔膜などを必要以上に動かしており、運動しているのに近い状態になってしまいます。

普通の呼吸よりも、運動をしている状態に近い呼吸をするのですから、エネルギーを使うので、体温が上がりやすくなり、やはり熱中症のリスクが上がってしまうのです。

夏場のマスク時の4つの熱中症対策

 

  • ・なるべく外出を控える
  • ・いつも以上にこまめに水分を取る
  • ・マスクを付けて少しずつ散歩して身体を慣らす
  • ・冷房を使って室内を涼しくしておく

 

2020年の夏は、マスクをして外出をする夏になってしまいそうです。
そんな夏で、少しでも子どもの熱中症を予防するためには上記の4つのことを心がけてください。

そもそも、コロナウイルスの感染リスクがゼロではない現状で、さらに熱中症のリスクを高まっている状態です。
お外でめいいっぱい遊びたいかもしれませんが、感染予防の観点からなるべく外出は控えるようにしましょう。

また、マスクをすることで熱がこもりやすくなっています、体温を下げるためにも、今まで以上にこまめに水分を取ることも大切です。

そして、今のうちに本格的な夏に備えて、マスクを付けた状態でベランダに出たり、周囲を少し散歩したりして、身体を少しずつ慣らしていきましょう。

最後に、熱中症予防の基本ではありますが、室内にいるときは冷房をつけるようにしておくのも大切です。

息苦しいときは人のいない場所でマスクを外そう!

熱中症のように身体が熱く、どうしても息苦しいというときはマスクを外しても構いません。

またこまめに人がいない場所に行き、マスクを外して外気を吸って、一息休憩することでもある程度熱中症を予防することができます。

大切なのは「無理をしないこと!」です。特に子どもは大人以上に体温調節が難しいので「息苦しそうだな?」とママが感じたら、人がいない木陰でマスクを外してあげてくださいね。

[参考1]『マスクで熱中症、本当になる? まさかの予防メリットも』朝日新聞より

[参考2]『夏のマスク 熱中症に注意 喉の渇き気づきにくい/外出控え暑さに慣れず』|東京新聞 より

[参考3]『新型コロナウイルスが続く夏場のマスク、熱中症に注意?医師が解説します。』|CLINIC FOR より

新型コロナウイルスは、お年寄りの方が感染・発症率は高いですが、赤ちゃんも同様に感染しますし。
まだ免疫システムが未熟な赤ちゃんは、新型コロナウイルスに感染し、発症した場合は、どのような弊害があるか後遺症的なものまで含めて、ハッキリしていません。

今私たちができることは、赤ちゃんを少しでも新型コロナウイルスに感染しないように守ること!

親子でしっかり手洗いを!


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新型コロナウイルスを飛沫感染と接触感染によって、感染が拡大してしまいます。
そのために、赤ちゃんを守るためにできることは「親子でしっかり手洗いをする」ということ。

そのためには、まず「パパとママが赤ちゃんの前で、しっかり手洗いする」ということが重要になります。

子どもは大人を見て、それを真似ながら成長します。
パパとママがしっかり、そしてできるならば”楽しそうに”手洗いすることで、赤ちゃんも抵抗なく手洗いがしやすくなりますよ!

水遊びしながら手洗いを楽しませてあげよう!

小さいお子さんは手を洗うことが難しいことがあります。
そんなお子さんの場合は、まず「水遊び」として、手で水に触れることから、はじめられてみてはいかがでしょうか?

最初はしっかり手を洗えなくても良いのです。
「手を水で洗うのは楽しいな」と子どもが思えれば、ゆっくりと自然に親子で手洗いができるようになりますよ。

子どもの手をアルコール消毒して大丈夫?

小さなお子さんの場合、アルコールで手を消毒してしまうと、手が荒れてしまうことがあります。

だから、なるべくアルコールを使わないでお手々を消毒するようにしてください。
ちなみに、アルコールを使わない場合は、2度手を拭くだけでもウイルスを拭き落とすことができます。

これは水でぬらしたタオルで拭くだけでもOK!

なるべく気にしすぎないで!神経質になると子どもが萎縮しちゃう

このコロナ禍で、大人だって不安だし、万が一子どもに感染したらって思うと、気が気ではありませんよね?

でも、その大人の不安を子どもは敏感に察知します。
だから、たとえ手洗い1つにしても、あまり神経質になりすぎず。子どもと遊ぶ感覚で、手洗いをするように心がけてくださいね。

それがカンタンなことではありませんよね。
でも、子どものために、なるべく落ちついて、楽しい気持ちで手洗いができるように、一緒に頑張りましょうね!

[参考]『新型コロナウイルスが心配! 子どもの感染症対策』NHK|すくすく子育てより

新型コロナウイルスによって、学校生活はおろか、日常生活ですら、以前のように過ごすことが難しくなってしまいました。

子どもと外に出るときは、マスクが欠かせなくなったし。外遊びをさせて良いものか、と悩む機会も増えてしまいましたよね?

今回はそんなコロナ禍の状況で、子どもと外で遊ぶときにはどうすれば良いかをご紹介します。

感染するリスクを「段階的」に考えよう!


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新型コロナウイルスに感染しない究極の方法は、家から一歩も出ないことでしょう。

しかし、それは小さなお子さんにとっては負担です。大人ですら、我慢ができず出歩いてしまうのですから、子どものストレス発散のためにも外遊びをする機会はあったほうが良いでしょう。

このときに、新型コロナウイルスに関する「感染の考え方」としては「感染リスクがあるorない」と考えるのではなく「遊具にふれると感染するリスクが高い」「手洗いをするとリスクが低くなる」というように段階的に捉えるようにしてください。

外遊びをすることによって感染するリスクはたしかに高くなるかもしれません。

でも、その高くなった感染リスクを「手を洗うこと」「うがいをすること」
で低くすることができます。

子どもにマスクをさせない方が良い?

大人だって、長時間のマスクは苦痛です。子どもたちの中には「マスクなんかしたくない!」という子もいらっしゃることでしょう。

しかし、マスクを嫌がる子どもに対して、マスクを付けさせようと必要以上に手で顔に触れてしまうと、その顔を触った手から新型コロナウイルスが感染してしまう可能性があります。

できれば、マスクをさせた方が良いですが、難しい場合は子どもが健康であるのなら、マスクを付けなくっても良いという選択肢も致し方ないかもしれませんね。

あるいは「お店の中ではマスクをする」「家族だけの時はマスクを外しても良い」など、子どもに合わせたルールを作ってあげるという手もあるかも?

2歳未満の子どもは逆にマスクが危険かも?

マスクをすると呼吸がしにくくなってしまいます。
特に2歳未満の小さな子どもの場合は、マスクのせいで窒息してしまう可能性もあり、小さすぎるお子さんの場合はマスクを付けることが推奨されていません。

文部科学省でも子どもの外遊びは推奨されています!

公園で子どもたちが遊んでいるところを見て、不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、成長段階の子どもたちにとって「外で身体を動かす」ということは、心身の発達に必要不可欠なことです。

文部科学省でも「休校中の子どもも公園で遊んでいい」という見解を公表しており、外遊び自体が新型コロナウイルスに感染する決定的な原因ではありません。

確かに外遊びはコロナ感染に対して、ノーリスクとはいかないかもしれません。
でも、そのリスクを手洗いうがいなどで、限りなく低くすることはできますよ!

[参考1]『新型コロナウイルスが心配! 子どもの感染症対策』NHK|すくすく子育てより

[参考2]『「休校中の子どもも公園で遊んでいい」文科省が新型コロナ対策の見解を更新…その理由を聞いた』FNN

コロナ禍で、大人も、子どもも不安です。
そして、その不安がメンタルや体調面に悪影響を与えることも少なくありません。

今回はコロナ禍の状況で、子どもの心と身体の健康維持についてお話します。

コロナ禍で子どもを不安にさせないためには?


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このコロナ禍の状況で、大人以上に子どもは不安です。
そんな子どもたちの不安に対して、大人ができることは「安心感を与える」ということです。

ただし、このときに注意してほしいのが「コロナ」という怖いものから遠ざけるのではなく、子どもに対して「一緒に我慢しようね?」「ちゃんと手を洗えば大丈夫だよ?」と伝えてあげることです。

親としては、子どもを不安にさせたくないあまり、「●●ちゃんは大丈夫だよ!」と言ってしまいがちです。

しかし、そこで子どもの「怖い」という気持ちに寄り添って「でも、●●すれば大丈夫だよ!」と、怖いもの(この場合はコロナ)に対して、しっかりコントロールできることを伝えてあげることで、子どもは不安と戦うすべを少しずつ身に付けていきます。

予防接種のスケジュールは、基本的にはそのままで!

この状況で子どもが予防接種に行くことすら、怖くなってしまう方は少なくないと思います。

しかし、新型コロナウイルス以外の病気から子どもを守るために、予防接種は必要です。

この状況で予防接種を受けるのが不安な方は、かかりつけ医に相談して、予防接種の接種スケジュールなどを聞いておくと良いかもしれません。

家での動画やゲームは、家族でコミュニケーションを取りながら

自粛中に、YouTube三昧のお子さんもいらっしゃるかもしれません。
でも、それを1人で楽しむ状況は、子どものコミュニケーション能力を考えると決して良いことではありません。

そこで親も一緒に動画やゲームなどを楽しみながら、家族でコミュニケーションを取るようにしましょう!

例えば「この動画の●●が面白かったね!」「なんで、こんなことをしたのかな?」をきっかけに親子でコミュニケーションを取ることで、子どもの心の発達に良い影響を与えやすくなります。

子ども、家族が感染した?「もしかして……」というときは受診・相談を!

子どもや家族が新型コロナウイルスに感染したかもしれない。
そんなときは、速やかに保健所などに相談し、指示を仰いで、必要であれば病院に受診するようにしましょう。

また、子どもと家族を守るために親としては感染しないように、看病ができるような状況を作らなければなりません。

そのためにも万が一のときには次のことを実行して、自分が感染しないように注意してください。

・できるだけ部屋を別にする。難しい場合はカーテンなどで仕切る
・1時間に1回は、10分ほど換気する。
・本人も看病する人も、できるだけマスクをつける。
・おむつの処理など、看病した後はこまめにせっけんで手を洗う。
・ドアノブなど、みんなが触るような場所は、家庭用の塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を水で薄めた消毒液で拭く。

ノロウイルスへの対策と同じように、手洗い・消毒をしっかりとしていれば、新型コロナウイルスへの感染も防ぎやすくなりますよ!

[参考]『新型コロナウイルスが心配! 子どもの感染症対策』NHK|すくすく子育てより