化石発掘10周年【対談】イラストレーター松島ひろしさん①
2011年秋に発売された触れる図鑑「化石発掘」が10周年を迎えました。
累計販売数は約6万7000個以上で、ながくたくさんの人に楽しんでいただいています。
今回は化石発掘10周年を記念して、化石発掘に収録されている図鑑の恐竜イラストを手掛けた、イラストレーター松島ひろしさんにインタビューを行いました。
【イラストレーター松島ひろし】さんってどんなひと?
都内在住のイラストレーター
映画やテレビの美術製作や、専門学校での非常勤講師といった経歴を持つ。過去の作品として、雑誌・ムック本の挿絵イラストはもちろんのこと、NHKの番組のイラストや美術製作、ゲーム「モンスターハンター」のイラストなど、活躍するジャンルは幅広い。
親子の時間研究所でも、触れる図鑑シリーズ「化石発掘」の恐竜時代のイラストや、おそらの絵本「ピコポコプー」のイラストの他、親子の時間研究所研究員として「大きな新幹線塗り絵」を開発している
親子の時間研究所がイラストレーター松島ひろしさんと出会って、10年以上ほどのご縁が続いています。化石発掘に始まり、以来ずっと様々なお仕事で素敵なイラストを仕上げてくださった松島さん。
笑顔の素敵な、とても気さくで明るい方です。
今回は化石発掘の制作当時のお話や、イラストレーターとして広く活躍する松島さんの子ども時代はどんなことをして遊んでいたのか、普段どのようにイラストを描いているのかなどたくさんのお話ができました。
松倉「改めまして、こんにちは松倉です」
松島「こんにちはー!」
松倉「親子の時間研究所は、触れる図鑑シリーズのほかにもさまざまな商品でイラストをお願いすることが多く、長くご縁が続いているのが嬉しいです」
松島「こちらこそ!毎度お声がけ頂けてありがとうございます〜」
松倉「実は私、一度別のプロジェクトで松島さんに鉱物のイラストをお願いしたことがありますが、覚えてらっしゃいますか?」
松島「覚えてますよー。実は嫁が雲母(キラキラとした石)や水晶といった天然石が好きでね。子どもの頃家の近くでそういう石が採れたらしく、嫁も好きみたいで。なので楽しかったですよ」
松倉「そうだったんですね!なんだか嬉しいです。
たくさん描いていただいた鉱物イラストがどれも素敵で!実はこっそり、私の懐にも隠し持っているくらい、お気に入りです」
松島「ありがとうございます!嬉しいです」
松倉「そして初めてお仕事のご縁があった、触れる図鑑シリーズ「化石発掘」がめでたく10周年を迎えました!」
松島「えっ!そんなに経ちますか!
単純に恐竜や化石に対する興味というのもあるだろうけど「発掘する」という「体験」がやっぱりストレートに面白いと思う。例えば石膏ブロックをタガネとハンマーを使って叩くと「カンカン!」という音がするでしょ。削るとこういう音がするんだ、とか、手に伝わる感覚だったり、どんなお宝が出てくるんだろうというワクワク感、そういった五感への刺激が子供を夢中にさせると思うんですよね。」
松倉「意外と普段体験しない感覚ですよね。しかも自分で掘り当てる!だからこそ夢中になってしまうし、達成感があるのだと思います。」
松倉「親子の時間研究所がスタートする前の、ライブエンタープライズとして商品化した触れる図鑑シリーズの化石発掘をきっかけにご縁が始まりましたよね。さっそくですが、この化石発掘の図鑑用に描いていただいた恐竜のイラストですが、当時を振り返ってここは特にこだわって描いた!というところはありますか?」
松島「そうですねー。もともと化石や鉱物に興味がありました。
こうしたアイテムには、地球規模での場所や時間を行き来するような冒険心、神秘、ロマンチック
なワクワク感を覚えます。
太古の時代の生物は今は存在しないけど、そこに居るんだ!と思ってもらえるように描くことを意識しました。例えば水中の生物だったら、揺れる水面から降り注ぐ太陽の光とか!ほら、ここの古代サメやスピノサウルスの背中とか 」
松倉「古代の生き物の怖さだけじゃなくて、ママ目線でもキレイだなーとみていられるのはそういった松島さんの細部にわたるこだわりが詰まっているからだったんですね!納得しました!」
松倉「その後も”大きな塗り絵新幹線”という商品では商品開発にも携わっていただきました。実は私の息子が4歳で最近ぬりえに興味を持ち始めて。それに乗り物も大好きで!松島さんが以前描いてくださった”大きな新幹線の塗り絵”を今度挑戦させるつもりなのです。とっても大きくて子どもだと一日じゃ終わらなそうなくらいですよね!」
松島「ははは!あの塗り絵ね」
松倉「新幹線塗り絵のイベントでは子どもたちと一緒に塗り絵の体験イベントにもご参加いただき、スタッフと会う機会も多かったと思いますが、親子の時間研究所は正直なところどんな印象なのでしょう?」
松島「今回の「化石発掘」の図鑑もそうですけど、それに関わることで仕事ができたことは嬉しく楽しいことでした。
新しい事業(大きな塗り絵新幹線)においては、こちらも割と子ども好きなのでゴキゲンに取り組めました。」
松倉「今更ですが、子ども好きだと聞いて安心しました!(笑)」
松島「御社においては子ども心を忘れない人が集まって、秘密基地を作ったような?そんな印象があります。健全な怪しさ(失礼!笑)を秘めて、引き続き、少年探偵団的な?ワクワクを期待しています。
…勝手な物言い、お許しください。笑」
松倉「確かに!(笑)
うちには(親子の時間研究所)には良い意味で変わった人が多いと思いますし、一般的な会社な感じが少ないですね。秘密基地感がなんとなくわかる気がします。」
松倉「それでは母目線からお伺いしたいのですが、子どもがどんな道に進むのか、興味のあるものにどう背中を押したらいいのかと悩む親は多いと思います。だからこそイラストレーターとして活躍する松島さんが幼少期はどんなお子さんだったのか気になってしまいます。やはり絵を描くことが好きだったんでしょうか?」
松島「そうですねー、家族は両親と兄の四人家族でした。隣の建物には祖父母が住まっていましたね。父も母も家を仕事で家を空けることが多く、主に世話をしてくれたのは祖母でした。」