デジタルえほんアワード受賞 世界の中で選ばれたおそらの絵本はこうしてうまれた
世界中のデジタル絵本が集結した「デジタルえほんアワード」で
「おそらの絵本」が審査員特別賞という権威ある賞をいただきました!
世界中のデジタル絵本が集結する「デジタルえほんアワード」
こんにちは!
親子の時間研究所の、おおきともうします!
先日デジタルえほんアワードの受賞式に、会場の東大キャンパスに行ってきました。
応募総数、322作品、海外からは23カ国より応募のあったという、デジタルえほんアワード。
事務局の方のお子さんに、おそらの絵本をお使いいただいてて、ぜひ出展を!と飛び込みのご連絡を受けたことがきっかけでした。
今回のアワードに出展している作品は、とても楽しそうで子どもが夢中になる優秀なデジタル絵本がたくさんでした。
このアワードの審査員の方々
絵本作家 きむら ゆういちさん
脳科学者 茂木 健一郎さん
医学博士 お茶の水女子大学名誉教授 榊原 洋一さん
株式会社KADOKAWA取締役会長 角川 歴彦さん
デジタルハリウッド大学学長 杉山 知之さん
アーティスト hitomiさん
などなど
各方面でたくさんの実績を残されている方々が審査員として名を連ねていました。
そういった方々に選考いただいた「審査員特別賞 杉山 知之賞」!
とても栄誉ある賞に、正直ビックリしていますが、この受賞はたいへん光栄なことで、とても感激しています♪
↑絵本作家のきむらゆういちさんとも、ご一緒させていただきました。「いないいないばああそび」などの人気絵本をかかれています。
hitomiさんにいただいた表彰状とトロフィーです
「おそらの絵本」をつくりたくなったできごと…
今回もですが、ときどき「おそらの絵本」が、なぜ生まれたのか質問をうけます。
ちょっとキテレツな商品なので、そう思われるのも仕方ないことだと思ってます…。
ぼくらには「親子の時間を楽しくする」という共通の言葉があります。
みんなで、いつも親子のことを考えています。
その中で、ぼく個人のこんな体験もきっかけでした…。
~夫婦ケンカにも…、寝ない長男の話~
私ごとですが…、長男が1、2歳のころ、なかなか寝付かない子でした…。
自分が連日の深夜帰宅だった時期に、子どもが寝ない、寝付かない…。
寝てもちょくちょく起きる。
朝は早朝からお目覚め…。
そして子どもを寝かすために、絵本を読んだり、寝る前に戦いごっこをして疲れさせたり、ひどいときは深夜に車に乗せてドライブ…。
そんな日が続き、睡眠不足と疲労そしてお互いの見解の食い違いもうまれ、夫婦で口論することもふえました。
慣れない子育てに翻弄され、夫婦間のありかたも含めて思考錯誤していました。
子どもに対するお互いの考えを擦り合わせし、歯車を整えながら過ごしていた時期です。
・・・新しい楽しみがうまれたけど
新たな大変さが出てきた頃でした。
ちなみに、今成長した長男は・・・
無事、高校生になって「勉強してくるねー」と言って部屋に行きます。
でも、いつの間にか電気もつけたまま…、寝ていた…。
起こしても、まず起きません…(汗)
今となっては、あれだけ寝なかった長男と過ごした、よき思い出です(笑)
~「おやすみロジャー」との出会い~
「お母さん」にとても人気の絵本がある…。
子どもではなくて、お母さんの支持を受けているという絵本。
その後メディアでも騒がれるようになり、一躍有名になったのが「おやすみロジャー」でした。
「寝かしつけ」の悩みが、それだけどこの家庭にも多くあるのだという気づきでした。
(みんな同じなんだって、親近感が沸いたものです。)
↑おそらの絵本に加わってもらえた、おやすみロジャー
心理学と行動科学の知識をもたれている著者。その知識がこの実績になっているのでしょう。
実際に子どもが「寝る」という、世間のお母さんたちの声を見たり聞いたり。
なので、おそらの絵本にもぜひこの作品がほしいとなったのは必然でした。
おやすみロジャーの著者、カール=ヨハン・エリーン さん
まだ、紙の上の企画にこころよく作品提供いただけたことが、とても嬉しかったことを思い出します。
~「電気が消えたまま読み聞かせしたい…。」暗いところで読む絵本の発想~
わが家も、日常的に絵本を読んでいます。
週末には、ぼくも就寝前の絵本の読み聞かせをしていました。
でも長男には、「寝かしたい」という意識がはたらきすぎ…
「読む」「聞く」「感じる」ことより…
「寝かせる」ことが目的になっていたような気もして、今となってはとても反省することもあります。
就寝前に絵本を読んで、なんとなく眠くなった子ども。
そして「さあ寝よー」と、絵本をとじて明かりを消す。
でも明かりを消している間に、子どもの別のスイッチがはいって、またやり直し…。
こんな育児あるあるを経験し
「暗いところでも読める絵本」がつくりたくなった理由のひとつ、です。
じぶんの日常にもあった、発想の原点です(笑)
ママの声は、いちばんの寝かしつけアイテム
ぼくは、子どものためにも、家庭はなるべく楽しい雰囲気にしていたいと、いつも思っています。
その環境は、子どもの自由な発想や行動の自由を生むためにも必要なことだと思っています。
でも、お母さんが心身共に疲れている…。
お父さんも仕事の疲労とストレスで、よゆうがない…。
世の中ただでさえ、こういった現実があちこちにあって、家庭のなかでぎくしゃくすることもあるかと思います。
子どもと過ごす時間にも影響を与えかねない、そのような要因は一つでもなくしたいと思っています。
寝る前、一日の最後の時間、親子が互いの愛情に包まれて眠りについてほしいと、ぼくらは考えます。
お母さんのとなりで添い寝する。
そして呼吸を感じる。
お母さんの声は、生まれる前からお腹の中で聞いてきた音です。
子どもの心が落ち着く音です。
そしてお母さんのそばは子どもにとって一番安心する場所です。
おそらの絵本が、その安心の場所をつくるために少しでも役立てば良いなって思います。
そして、お母さんの声で読んであげてほしい。
寝かせるためだけでなく、おやすみ前に心を通わせるためにもつかってほしいと思います。
これからも親子の時間を楽しくしていく!
まだ商品がカタチになっていない頃。開発初期の構想段階でしかなかったぼくらの想いや考え。
おそらの絵本の開発コンセプトに共感し、ご協力いただいた方々のご支援があったからいただけた賞でもあります。
この賞はその功績でもあります!
ぼくらは、こんなものづくりを通して、想いをカタチにしています。
親子の時間を楽しくするために、商品をつくったり、イベントしたり、ここで情報発信しています。
まだまだ小さな活動ですが、少しずつ、たくさんの親子が幸せになるような活動をしていきたいと思ってます。
多くの親子におそらの絵本を知って、つかってもらえたら、きっと、親子の時間がもっと楽しくなります!
この受賞をはげみにして、もっと親子のためにがんばります!
ありがとうございました!
あわせて読みたい