保育園の悩み 担任の先生と合わない
選べない担任
子どもの年齢問わず、担任のやり方や性格に影響されますよね。
先生と呼ばれる人も人間だと頭では理解していても、なんでそんなこと言うの?なんでわかってくれないの?と我が子のこととなると、心配になりますよね。
今回は、筆者の経験をもとに書いていこうと思います。
筆者は保育園児の娘が二人います。私は保育士なので、同業者ということもあり、先生に気を遣っていましたし、トラブルのないよう穏便に生活していました。
しかし、長女の保育園生活最後の年に癖の強い先生に当たってしまいました。
何故か分かりませんが長女のことが気に入らないようで、他の保育士がいなくなったタイミングでボソっと嫌味を言ったり、みんなの前で娘の失敗を笑い者にすることもあるそうです。
うまく言えない本音
娘は敏感で繊細な性格なので、とても傷つきやすいです。
その性質もあり、先生のなんてことない言葉にチクっと傷つくそうです。
年度初めから1年間どうなるんだろうと身構えていましたが、懇談では「あなたの子どもは、身の回りのことができませんし、トラブルが多いです。小学校に入ると困りますよ」と先制パンチをくらわされました。
いや、「そんなことないでしょ」と思いつつも不安になった私は、前年度の担任の先生に相談しましたが、「特に問題はないですし、トラブルといっても年相応の喧嘩です。あなたのお子さんだけではなく、ほかの子も同じことなので、心配されないでくださいね」と言われました。
そう言われても心配性な私は、先生がただ気を遣って下さってるのか、本当のところうちの子がどうなのか疑心暗鬼になりました。
仕事と家事でバタバタと忙しく動き回っていたので、躾がろくにできていないのは確かです。
働いてる親なら誰だって負い目を感じながら働いています。
そして、私に迷惑かけたくないと思ったのか、娘は全く保育園でのことを話してくれませんでした。
元々人の悪口が嫌いな私が、「人のことを悪く言うもんじゃありません」と教えていたので、悪く言うことに罪悪感を感じたのかもしれないです。
甘えるのもわがまま言うのも、ぐっと我慢させてしまっていました。
ある時、娘が「今日、先生に怒られた」と打ち明けてくれた時に私は適当な返事をしてしまったのです。
それをきっかけに「もう言いたくない。お母さんは私のことなんにも分かってない」と娘は心を閉ざしてしまいました。
『やばい』と思い娘に詳しく聞こうとしても、「言わない」の一点張り。
無理には聞き出せないので、娘の様子を色んな先生に聞くことにしました。
保育園では楽しく走り回ってるし、元気に見えますと言われるだけ。
そりゃそうです。
他の職員がいない時にするんですから。
娘のメンタルの落ち込み
初期段階は「お腹が痛い」「休みたい」と言い出しました。
「嫌だからと言って休むわけにはいかないよ」と、半ば無理矢理連れて行きました。
「あと何日だから頑張ろう」「保育園頑張ったら楽しいところに行こうね」など必死に励ましてごまかしながらやってきましたが、寝る前に「明日なんて来なければいいのに」「眠れない」と訴えるようになりました。
娘は精神が潰れかかっていました。
少しずつ話を聞くと分かりました。
先生に言われないように頑張っているのに急に怒られて、怒られる理由もよく分からず、とにかく先生が何を考えているのかよくわからないということでした。
ただ単に気に入らないんだろうなと感じました。悲しいです。
でも好き嫌い合う合わないはどうしてもありますよね。先生の気持ちもわかります。
これまで受け持ってくれた先生たちは娘のことを大切に扱ってくれていたし、良いところも悪いところもきちんと私に教えてくれました。なので保育園の保育方針や、先生方を信頼していました。
娘にとっては今度の先生の態度や言葉には戸惑うしかなかったと思います。私もそうです。
こんな小さな身体で「明日が来なければいい」だなんて言葉が出るなんて、悲しくて私は泣きました。
変わろうと決意
毎日モヤモヤと過ごしました。
大丈夫かな?今日は何事もなかったかな?明日は行けるかな?と不安でした。
けれど、ある時吹っ切れました。
嫌なら休ませればいいじゃん!と。
義務教育でもないし、私の仕事の都合で通ってるだけなのに嫌々行く必要なんてないのです。
小学校に入学するとまた違った行きたくない理由が出てくるでしょうけど、今は違います。
他人は変わらないけど自分は変われます。
私は考え方を変えようと決意しました。
年長児だし、最後の年だし、待機児童のこともあるし、たった一人の先生のために辞めさせたくない。
娘は保育園をやめさせた方がいいのか?、担任と直接戦った方がいいのかよくないのか?。
様々な思いが巡り葛藤しましたが、苦手な先生を乗り越えて共に成長してきたお友だちと卒園して欲しいと考えました。
少し酷かもしれませんが、嫌な人なんてこの先たくさん出現します。
過剰に反応すると過保護になりかねません。
危害を加えられるわけではないので乗り越えて欲しいと思いました。
一緒に乗り越える決意
少しずつ長女の悩みが理解出来るようになりました。
保育園児であっても、悩みが尽きないですよね。
年長にもなれば友達関係がシビアになってきますし、何かしら悩まされます。
家では先生の悪口を言ってもいいんだよ、と許しました。
子どもがのびのびと成長するためには、自分らしさを恥ずかしがらず発信できる場所が必要です。
家ではなんの心配せずスライムのようにダラーンとくつろげるように、アイメッセージを伝えるようにしようと思いました。
抱きしめて毎晩安心して眠りにつかせて朝になって急に休みたいと言えば休ませます。
何回か保育園に行ってみようよと誘って、頑張れそうな時には昼帰りにして時間を調節し、仕事での面子や責任よりも娘に向き合うことを優先しました。
当日突然休むことが増え、職場には迷惑をかけましたが、嫌なことを言う人になんと言われようと謝り倒しました。
一部の人達は理解してくれたので、自分の信じる道を進もうと決めました。
長女は頻繁に休めるようになってから不安は少し落ち着いたようです。
「明日は早く帰って公園に行こうね」と約束したり、「明日は早くお迎え行けないけどどめんね」としっかり安心させる言葉を伝えようと努めています。
足りなかったのは、きっと言葉ですね。
今回、子どもを不安にさせたのは先生のせいだけではありません。
私にも問題はありました。
きっかけが癖の強い先生であっただけで、早かれ遅かれ私と娘との関係性に亀裂が入るタイミングはあったと思います。
だから、私は子どもが幼い時に試練が訪れて良かったと考えてます。
嫌な人と生きて行かなきゃいけない社会ですし、どうしようもないことが多い人生ですが、
自分が思っているよりも自分の思うように生きることは難しくないと思います。
今は嫌なことや腹が立ったことを包み隠さず教えてくれるようになり、娘からの信頼を回復することが出来ました。
最後に
担任の先生とウマが合わない、自分の子を可愛がってもらえないなど親ならではの悩みですよね。
待機児童問題など様々だと思いますが、子どもを守れるのは保護者しかいません。
泣き寝入りする必要はありません。
昨今は保育園での事件は絶えず、保育士不足や無償化一体化など、さまざまな問題を抱える保育園事情に不信感は募りますよね。
お子さんが最悪な事態になる前に、さまざまな方法を試して最善を見つけてあげて欲しいと思います。