あえての体言止め。文章のリズムを良くするテクニックを知ろう♪

アナタの文章、「です」「ます」ばかりで、なんだか小学生の作文みたいに思ったことありませんか?

いわゆる「です、ます調」は文章の基本です。「だ、である」のような言い切りの文章に比べると丁寧で読者に悪印象を与えることは、まずありません。
でも、なんだか味気ない――そう思いませんか?

今回はアナタのママコラムを”大人なコラム”に変える「体言止めテクニック」についてご紹介します!

文章には”リズム”がある。スルスル読めるテンポが良い文章とは?

文章は、歌や音楽と同じく”リズム”があります。
アナタも新聞記事や本を読むときに「おっ、なんだかスルスル読めたぞ」と気持ちよく文章が読めてびっくりしたことありませんか?

それがいわゆる「テンポ良く読める」「文章にリズム感がある」というヤツです。

具体的に、どういう文章かというと……

吾輩は猫である。名はまだ無い。
どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。

出典:夏目漱石『吾輩は猫である』より

日本文学を代表する、夏目漱石の有名すぎる一文ですが、改めて読んでみると、スルスルと文章が読めちゃいますね!
それでは上記の文章が「です、ます調」にしてみると、どうでしょう?

◆です、ます調に変えてみると……

吾輩は猫です。名はまだありません。
どこで生まれたかとんと見当がつきません。

文章のテンポは悪くなったし、なんだかただの記憶喪失な猫……って感じでなんだかマヌケな感じがします。

このように必ずしも「です、ます調」だけで文章を書くと、読みやすい文章にはなりません!

ただし、親子の時間研究所のママコラムのルールとしては「です、ます調」を守ってください。
「だ、である」というような言い切りのスタイルは、ルール違反です。

しかし、体言止めはママコラムのルール上OK!
それでは次の章で文章のテンポを良くする体言止めの上手な使い方をレクチャーさせて頂きます。

体言止めとは? 体言止めの使い方を知って文章にリズム感をつけよう!

◆体言止めとは

文章の語尾を名詞・代名詞などで止める文章表現のこと。

【例】嬉しそうに笑う息子の笑顔は最高のご褒美。

体言止めとは、上記のように名刺や代名詞を文章の最後に持ってくる文章テクニックのこと。

上記の例文の場合、あえて体言止めを使わず「嬉しそうに笑う息子の笑顔は最高のご褒美です」という書き方も出来ますが、あえて「ご褒美」で文章を止めることで、文章にリズム感が生まれ、”余韻”も生まれます。

ただし、体言止めは他の文章テクニックと同じように、使いすぎには要注意です!

体言止めの間違った使い方 連続して使うとクドイ文章になってしまう!

すべての文末表現を「です、ます調」で統一すると小学生の作文のような子どもっぽさが生まれます。

しかし、体言止めの方もすべての文末表現を体言止めで表現すると、文章のリズム感が悪くなってしまいます。

【悪い例】

子どもの夜泣きは、本当に大変。
「もう寝たかなぁ~」と思ったら、いつの間にかぱっちりお目々!
でも、今となれば息子の夜泣きも良い思い出。

「ラップかよ!」と思ってしまうような体言止めの数々。
ココまで体言止めが続くと、文章にリズム感がなくなってしまい、テンポが悪くなってしまう……。

しかし、体言止めの回数を減らすと文章にリズム感が増し、テンポがよくなります。

【良い例】

子どもの夜泣きは、本当に大変。
「もう寝たかなぁ~」と思ったら、いつの間にかぱっちりお目々でびっくり!
でも、今となれば息子の夜泣きも良い思い出です。

いかがでしょう? 僅かな文末表現の違いですが「良い例」と「悪い例」では、文章のリズムとテンポが違います。
そして、体言止めを上手に使いこなすことで、アナタの文章にメリハリが生まれ「この人のコラムをまた読みたい!」と思われやすくなる。

これからママコラムを書く際には「です、ます調」だけでなく、「ココの表現をあえて体言止めにしてみたら?」と文末表現をいろいろと考えてみましょう!

リズムやテンポが良くなると、文章はもっと面白くなる!

「名作」と呼ばれる作品や長く読まれ続けるコラムは、文章表現が秀逸であるだけでなく、読者がその文章の世界に浸ることができるように、文章のリズムやテンポも素晴らしいものになっています。

流石にママコラムはそこまでのレベルを求めてはいませんが、それでも文章のリズムやテンポを意識することは、読まれやすい文章を書く上で大切なこと!

これからママコラムを書く際には文章のリズムやテンポ、体言止めに意識して、より面白く、より読みやすい文章を心がけてくださいね♪

 

ママサポーターになってコラムを書いてみよう!

 

この記事を書いた人

TOPICS