食育インストラクターと食育アドバイザーは違う!インストラクターの詳細と取るべき人
2005年以降、急激に人気が高まっているのが食育に関する資格のひとつに食育インストラクターがあります。ただ、この資格は仕事に直結するものではなく、知識向上に役立つタイプです。この記事では、食育インストラクターの資格の内容と、よく間違われる食育アドバイザーを紹介します。
食育インストラクターの使い方&メリット
食育インストラクターは医師や看護師などの国家資格とは違う民間資格です。特定非営利活動法人 日本食育インストラクター協会が認定しています。通信講座や協会が実施する研修&筆記試験を受けると資格を得ることができます。
資格というと「就職に役立つ!」と思いますよね。しかし、食育インストラクターは医師や弁護士といった国家資格ではなく、仕事に直接繋がることはありません。
自宅で食育に関する教室を開いて自分で生徒を募集しようと考えていたり、料理研究家やブログなどでレシピを公開していたりする方は取得すると活かすこともできるでしょう。
とはいえ、食育インストラクターの資格=仕事に就ける! 有利になる! というものではないので資格に過剰に期待しないでくださいね。
食育インストラクターは栄養士や調理師が向いている
食育インストラクターは民間資格で直接仕事に結びつくものではありませんが、栄養士や調理師、小・中学校教諭など既に食育に関わる国家資格を持って働いている方には取得がおすすめ!
仕事で食育に関わる方は、食育インストラクターの資格を取得すると知識が向上し、子ども達や生徒などにより分かりやすく食育について教えたり、食育普及の活動をすることができます。食育インストラクターの資格は自分の知識を深めて食育の仕事の中で活かしていきましょう!
食育インストラクターの資格は5段階に分かれている
食育インストラクターは5種類! 知識や能力レベルが5段階に分かれています。各段階の詳細を見ていきましょう。
プライマリー
プライマリーは食育インストラクターの最も基礎となる一番下の資格です。栄養士や調理師といった国家資格を持っていない人が資格を取得しようとした場合、プライマリーを取得することになります。
プライマリーを取得するには、がくぶん総合教育センターの「服部幸應の食育インストラクター養成講座」を受講し、試験に合格すればOK! 大体3~6カ月くらい勉強すれば取得可能です。
【参考】服部幸應の食育インストラクター養成講座|がくぶん
https://www.gakubun.co.jp/lecture/c27a.html
四級
四級はNPO日本食育インストラクター協会が指定している食育推進校に通っている人が実習や授業を受け、筆記試験に合格すると取得できます。4級の内容は食育の基本を理解した上で料理の技術を学び、日常生活に活かすことができるレベルです。
三級
三級は、管理栄養士や栄養士、調理師、医師、看護士、保育士、保育ママ、小・中学校教諭、介護士など食育に関する国家資格を持っている人が研修を受け、筆記試験に合格することで取得できます。三級は食育の重要性を理解して日常生活の中で実践でき、さらに周囲の人に食育の知識を伝えることができるレベルです。
【引用】食育に関する国家資格|NPO日本食育インストラクター協会
管理栄養士、栄養士、専門調理師、調理技能士、調理師、家庭科教諭、医師、歯科医師、看護師、介護福祉士、保育士、保育ママ、歯科衛生士、製菓衛生師、獣医師、薬剤師、小・中学校教諭、短大・大学の食物科・栄養科等卒業者又は見込み者、食育に関する国・地方公共団体からの特別業務就業者等
https://www.npo-shokuiku.com/contact/qanda.html
二級
二級は国家資格を持っている人でプライマリーを取得した人や三級に合格した人、(一社)全国料理学校協会の准教師(助教員)が研修を受けて筆記試験に合格することで取得できます。二級になると食育について十分理解し、実践できると同時に他の人に分かりやすく食育について教えることができるレベルになります。
一級
一級は、二級を取得した人が研修を受けて筆記試験に合格すれば取得できます。また、栄養教諭の人も食育メニュー提案をし、研修を受け、筆記試験に合格すれば取得できます。一級になると食育について広い知識を持ち、専門的な知識も周囲の人に分かりやすく伝えられ、普及活動を行えるレベルになります。
食育インストラクターエグゼクティブ
食育インストラクターは資格のレベルが5段階に分かれていますが、さらにその上にエグゼクティブというランクがあります。エグゼクティブは一級を取得した後、食育に関する活動の実績を持ち、食育インストラクターエグゼクティブ(2名以上)の推薦を受け、協会の理事会で「食育普及に貢献した」と認められれば取得が可能です。エグゼクティブは食育インストラクターの最高位と言えます。
【参考】食育インストラクターとは|NPO日本食育インストラクター協会
https://www.npo-shokuiku.com/shikaku/
食育インストラクターと食育アドバイザーとは全然違う!
食育に関する資格は数多くあります。中でも食育インストラクターと食育アドバイザーはよく間違われることが!
食育インストラクターは、料理評論家で教育者の服部幸應氏が理事長を務めるNPO日本食育インストラクター協会が認定する民間資格です。食育インストラクターと聞くとひとつの資格に思えますが、実は学習内容や知識によってレベルが様々! プライマリーは通信講座で取得OKですが、それ以外は協会が実施する研修と筆記試験が必要になり、気軽に取得できるものではありません。
一方、食育アドバイザーは一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)認定の民間資格。誰でも受験することができますが「勉強方法が分からない!」という方は「資格のキャリカレ」で講座を受けると効率良く勉強できます。また、資格のキャリカレで講座を受けると認定試験を在宅で受けることも可!
気軽に受けて資格を取得したい方は食育アドバイザーに、仕事に活かしたりより専門性が高く深い知識を得たり、食育普及活動の考えている方は食育インストラクターにチャレンジするといいですよ。
食育インストラクターはNPO法人である日本食育インストラクター協会が認定する食育に関する資格で、一番下の資格であるプライマリーは通信教育を利用することで取得が可能! 一級~四級は研修&筆記試験を受ける必要があります。
食育インストラクターは既に栄養士や調理師など食育に関する国家資格を持つ人が知識を深めたり、仕事に活かしたり、普及活動をするのに使える資格です。仕事に直結する資格ではないので、自分がどのように食育の知識を活かしていきたいのか考えてから勉強し、取得するのがおすすめです。
【参考】
NPO日本食育インストラクター協会
https://www.npo-shokuiku.com/
がくぶん
https://www.gakubun.net/pc/contents/shop/LP/shokuiku/c27a.html