最後の1年~敏感な弟の年長さん時代~
慣れるまでは時間がかかります
我が家には小学6年生と2年生の男の子がいます。弟はママ友も認めるほどの神経質です。2年生の現在は、神経質というだけではなく、HSC(ひといちばい敏感な子)ということがわかりました。
ただ、普段は元気で言いたいことも言うため神経質そうは見えません。担任の先生も一緒に過ごすなかで段々と神経質さに気がついてきます。
そんな弟が年長さんになってしばらく、男の子の輪に入らず女の子とばかり遊んでいました。男の子と遊びたくないわけではなく「入れて」が言えないのです。
意見の食い違いで言い合いが始まると、女の子には口ではかないません。思わず手が出てしまうことがあり、そんなことが少し続きました。内容は些細なことですが、当時は本当に悩み、私も送り迎えに行くのが辛くて先生を前に泣いてしまった日もありました。
しばらくすると、弟も女の子たちも落ち着き仲良く遊ぶようになりました。
先生の手を借りて
女の子とばかり遊んでいた弟ですが、担任の先生も気になっていた様子。年長の担任の先生は、弟が年少の時にも担任をしていただいていた先生でした。なので、元気に男の子と遊ぶ弟の姿を知っています。
先生が手を繋ぎ、男の子の和の中に弟と一緒に入って遊ぶようになると、それからは男の子と遊ぶようになりました。
人見知りというのか、臆病というのか、2年生の今でも1人で場馴れしない所に行くことは苦手です。
例えば知ってる人の中に最初からいるときは良いのです。ですが、通っていた幼稚園の運動会で卒園児が走るプログラムがあるのですが、1年生の時に行ったときも当時のお友達とは話さず。終われば「ママ、もう帰ろう」となるのです。結局2年生の時は何度誘っても行きませんでした。
慣れているお友達がいるかいないかではなく、普段と違う空間に疲れてしまうのだと思います。
発表会とチック
年中時も、真面目にやらなきゃいけない時は笑わない、とかたくなだった発表会。今回も弟は笑いません。周りも緊張して笑わないのでそれほど目立ちませんが、弟は笑いたくなっても、真面目な時は笑わないと決めているので、笑いそうな顔を我慢して直してまで笑わないのです。
そして、この頃から少しずつチックのような症状が出始めました。
当時の症状は鼻をムズムズ動かすものでした。発表会の時もしていて、鼻が痒いのかな?アレルギーかな?と思っていました。
弟に鼻が痒いの?と聞くと、鼻がムズムズしてきて動いてしまうようでした。止めようとしても止められるものではなく、幼稚園のDVDを見ても目立つほどでした。
もうすぐ卒園。プレッシャーの感じ方
卒園が近づくと先生からも、もうすぐ卒園だよ。1年生になるんだからしっかりしなくちゃ。と言われることが増えます。わくわくする子どももいるでしょう。不安に思う子どももいるでしょう。
弟の場合はどんどん心が落ち着かなくなっていきました。
チックの症状が目に見えて表れてきました。謝恩会の練習で壇上に並んでいると鼻がムズムズ。目がパチパチと瞬きが増えてきたり。お友だちとふざけていたことで先生から注意をされると、その時も瞬きが多くなって先生も気になっていましたと言われました。
弟にとって、先生や私からの、もうすぐ卒園だよ、1年生になるんだからね、という言葉がとてもプレッシャーだったのです。
ただでさえ環境の変化に弱い弟にとって、新しい環境に向かうことは、嬉しさよりも不安だらけだったのでしょう。
嬉しそうに自分で選んだ新しいランドセルにワクワクしつつも、これから始まるお勉強やテストに不安を感じていたのでしょう。お兄ちゃんが私に怒られている姿を見ていたからだとも思います…。
弟は年長の2学期までひらがなが書けなかったのですが、突然毎日練習を始めました。
元々数字は好き数字のでドリルをしてはいたのですが、算数のドリルも欲しがり、卒園までに2年生のドリルを何冊か終わらせました。算数に関しては好きだからと言うのもあるのですが、わからない問題をやめてもいいよ、と言うと泣きながらやるよ!と怒りやっていたこともありました。毎日自分で決めてことをやらないといけないという不安があったのかもしれません。
続けていくことで自信がつけば落ち着くかな?と思ったもののやればやるほど不安になるのか、年長の終わりの頃には、1年生になって英語ができないと不安だから、英語を習いたいと言い出しました。
環境の変化に弱い子どもはいますが、弟は過敏に反応してしまうのです。この頃は家にいると私にべったりで、もともと甘えん坊でしたが、1日中くっつくようになりました。
私にできることは話をしながら不安を受け止めてあげることだけでした。上手な対応とは何か、いまだにわかりません。担任の先生のお力を借りながらその都度問題解決をしています。
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