クラシック音楽でイライラ解消?聞いているとき脳に起こる変化
イライラしているときにクラシック音楽を聴くと、ストレス解消になる。
小さな子どもと一緒にいると、どうしても毎日イライラしてしまいます。そんなときに音楽を聞いてスッキリできたらいいですよね。
でも、音楽なら何でもいいわけではないのです。特にクラシックが推奨されているわけは?
あまり好きじゃないから聴かない…という人のための、オーケストラなどを聴くことで脳に起きる変化を解説しましょう。
オーケストラ音楽を聴くことでドーパミンが分泌される
オーケストラ音楽のようなクラシックを聴くことでストレスが発散できるのは、脳からドーパミンというホルモンが分泌されるからです。
ドーパミンには、気分や意識、記憶や理性、感情をコントロールする働きがあります。ドーパミンが安定して分泌されているときは、心が落ち着いてイライラを防ぐことができるのです。
反対に、このホルモンの量が少なくなってしまうとちょっとしたことで気持ちが不安定になったり、人やものに当たったりしてしまいます。
では、なぜクラシックでドーパミンの分泌を促すことができるのでしょうか。
感動するとドーパミンが放出される
もちろん、ポップミュージックやジャズなどにも精神を落ち着かせてイライラを抑える効果はあります。
いつもお気に入りの音楽を聴くことで、気持ちを落ち着けたり切り替えたりする人もいるかもしれませんね。
クラシックの大きな特徴は、音響、構成、メロディライン、ストーリー性、演奏者のスペックなどあらゆる要素がもっとも高度であることにあります。
バンドミュージックを演奏している人のスキルが低いというわけではありません。
しかし、音楽のスケールだけを比較すると、やはりオーケストラに勝るものはありません。
細部まで考えつくされた構成の音楽は、耳に入ってくることで脳を大きく刺激します。
すると、脳は「これはすごい!」と反応、つまり感動します。この感動するということが、ドーパミン放出に不可欠なのです。
感動できるおすすめクラシック
クラシック音楽で感動するためには、コンサートホールで視聴するのが一番おすすめです。
しかし、小さなお子さんを連れてコンサート行くのは難しいですし、近くにアクセスしやすいホールが無いこともありますよね。
NHK交響楽団やウイーンフィルハーモニー楽団の定期演奏は、テレビで放送されることがあります。ぜひチェックしてみてください。
管弦楽団の定期演奏回の動画を、You Tubeなどで配信している場合もあり、こちらも便利です。
楽曲としては、モーツアルトやバッハをお勧めします。音楽の時間に勉強するのえおなじみの作曲家です。やはりこうした大御所の作品は安心して聴いていられます。
私のイチオシは、「フィガロの結婚 序曲 スザンナはまだ来ない」です。徐々に盛り上がっていく聞き始めがとてもハッピーなのです。
心の運動不足を音楽で解消!
感動していない。それは、心の運動不足。つまり、筋肉が固くなって血の巡りが悪くなるように心も固く冷たくなってしまうということなのです。
感情が固くなると、柔軟な発想が出来ません。視野が狭くなったり偏った考え方をしてイライラが増幅してしまいます。これはとても心配です。
こんなときこそどどーんと迫力満点のクラシック音楽で、心を揺さぶってください。
固くなってしまった感性をもう一度刺激して、大きく生きを着くイメージですよ。