心の傷
泣きながら帰った日
我が家の上の子は先生に怒られても、学校で泣くことがあっても、家に帰ってくる時はいつも元気に帰ってきます。
ところが五年生のある日だけは違いました。
おとなしく帰ってきたと思ったら泣いている上の子。理由を聞いてみたら帰りに嫌なことがあったと言っていました。
学校からの話
泣いている息子に、何があったのかを聞いてみました。
委員会の帰りに、突然去年同じクラスだった大きな男の子から顔が変と言われ、ランドセルを引っ張られ倒されたと言うことでした。
内容も内容だったので、学校に連絡をして担任の先生に一任して連絡を待つことにしました。
次の日学校から電話がきました。
どうやらその場を見ていた子が何人もいたようで、その子たちから話を聞いたとのことでした。
その内容が、息子が言っていたよりさらにひどく、ランドセルを蹴られ、ランドセルに繋いでいた鍵も引っ張られていたようでした。
しかし、なにより息子は顔が変と言われたことがショックで、蹴られたこともされたことも覚えていませんでした。
担任の先生からは、相手の親御さんにも連絡をしますと言われました。
その後と暴力の捉え方
先生との話し合いで、相手の子どもから謝ってもらい、話し合いは終わったものの、担任の先生からは次のような話をされました。
「すべての子と仲良くする必要はない」ですよと。
危険から逃げることも自分を守る手段ということ。そして、なるべく近寄らないことでした。
後に、相手の子の母親と交流のあるママ友達から、相手のおうちに先生から連絡がきて子どもに注意をしたことを聞きました。
その内容は、息子へ暴力を振るったことに対しての注意のみで、先生から「顔が変」と言ったことは伝わっていなかったようです。
息子は、顔が変と言われたことに深く傷つき、その後の暴力を覚えていなかったのですが、周りから見ると大人も子どもも、蹴ったことに対して重点を置いているように思いました。
僕の顔、変じゃないよねと泣きながら帰ってきた息子の気持ちを思うと、結果としては少し納得のいかない部分もあります。
どんなことがあっても相手の容姿に関してものを言う理由にはならないこと。
どの子も皆、親にとって大事な子どもなんだから傷つけてはいけないことを、再度話し合うきっかけになった出来事でした。