我が家の矯正生活の奮闘記 vol 6
前回の定期検診から半年、再び矯正のチェックの日がやってきました。
見た目には、あまり変化がないようなので、ドキドキしながらレントゲンの撮影を待ちます。
治療と年齢
レントゲンを見ながら先生が説明をして下さいます。
「うん。前回よりはだいぶ進んだね。顎の広さが全然違うでしょ。ただね…もう少しスペースが欲しいんたよね。ん~んだけどね…年齢的に、反対交互の治療に移りたいんだよね。」
と先生は、おっしゃいました。
まず素人目には、レントゲンの違いも良く分かりません。年齢的とはどういうことか詳しく伺ってみました。
「永久歯が生え揃う前、つまり一般的には6~10才の時期は正しい歯並びにとても重要な時期です。
小児歯科矯正には、第一治療期と第二治療期があるのですが、この6~10才の第一治療期には、人間の一生の中で唯一成長を利用した正しい歯並び・噛み合わせが誘導できる時期になります。
成長途中の顎に適切な刺激を与えてあげることで、永久歯が適切に生えてくる土台つまり十分な広さの顎を作ることにつながります。
第二治療期の治療になると骨が成長してしまっているので、顎の拡大はできなくなります。そのため健康な歯を抜歯したり無理に動かさなくてはいけなくなったりするのです。
ただし、第一治療期に治療を施し顎が、ある程度正しい刺激を受けていた場合には、第二治療期でも治療が容易であることが多いのです。」
との事です。
9才
次男はこの時もうすぐ9才。上顎の治療をもう少し続けたいところだけれど、年齢的に顎が動きづらくなってくるため、反対交互の治療ができなくなってしまうということです。
トレーナーからマウスピースへの交換の時期がやってきたようでした。
マウスピースへの移行
治療が少しずつ進んでいるようで、嬉しい!と一瞬は喜びましたが、先生のお話には続きがありました。
「前述したように、次男くんの上顎はもう少しスペースが欲しい。もしかしたら…マウスピースに移行したあと、もう一度上顎の治療に戻るかも知れません。そうすると前の器具は合わなくなるかもしれないので、もう一度買いなおすことになるかもしれません。上顎の治療を進めるのか、反対交互の治療に移行して良いのか、この子の場合見極めがものすごく難しいです。実は私も悩んでいるのです。」
とおっしゃいました。
治療に掛かる費用
治療を進める上で重要なのが、保険が一切効かない治療費です。
今までの上顎の治療に掛かっている金額は…(以前の記事にも書かせて頂いているのですが、消費税増でもれなく治療費も値上がりしています!)
トレーナー代金約21万円+(毎月の調整代金1万3千円×12ヵ月)+半年ごとのレントゲン代金となります。
これに加え新しいマウスピースが反対交互用で約12万円掛かります。
実は、私は歯科矯正自体マウスピースに移行したらそこで終わりだと思っていたのです。
ところが先生がおっしゃっているのは、反対交互のマウスピース後に上記の今までの治療をもう一度繰り返す可能性があるということです。
しかもトレーナーは“顎を広げる役目のみ”だそうで、歯並びを最後に整えるのはマウスピースになるのだそうです。
ということは…再び+10万円です。
治療費に加え治療に掛かる年月…ゴールが全く分からない状態です。
先生と同様にこちらも悩みます。
ですが治療を止めるということは確実に歯並びは悪いままです。とりあえず2~3ヶ月様子を見てマウスピースに移行できるかどうか決断しましょうということになりました。
経過観察
なるべく長い時間のトレーナーの装着・下顎を出すような仕草の禁止・アタリメを噛んで顎のトレーニング…等を続けて祈るような気持ちの経過観察です。