いのちを感じる花遊び

春から夏にかけては、タンポポやクローバーの花など、たくさんのかわいい花が咲きますね。小さい頃、これらの花で冠や首飾りなどを作って遊んだ思い出のある方も多いのではないでしょうか。

今回は、視点を変えるだけで楽しさの広がる、タンポポとクローバーの花を使った遊びと上手に作るコツをご紹介します。

定番の花輪

まずは、定番の冠と首飾りです。
花を三本選び、軸となる二本に残りの一本を巻き付けて編んでいきます。編み始めの軸には、長く太い花を選ぶことが、丈夫に作るコツです。
慣れてきたら、アザミなど色のついた花を混ぜると、ぐっと華やかなイメージになります。ただ、アザミはメインの花五本から六本に対し一本程度が良いでしょう。編みやすさにおいて、クローバーやタンポポを上回る花はありません。あまり使いすぎるとほどけやすくなるので注意が必要です。

花かご風アレンジ

次にご紹介するのは、花かごです。これは、ちょっとしたフラワーアレンジメントのような雰囲気になります。このように書くと、難しそうに思われるかもしれませんが、意外と簡単です。花輪をいくつか作って重ね、途中を数か所、花で留めるだけで綺麗に作ることができます。あとは、持ち手を編んでつけるだけで完成です。

花と生き物の観察

最後にご紹介するのは、遊びというより観察です。

普段、何気なく見ているこれらの花ですが、日当たりによって茎の状態が変わってくることはご存じでしょうか。
花輪を編んでいて気付いたのですが、日陰ほど茎は細くて短く、日当たりの良い所ほど、太く長くなっているのです。違ってくるのは茎だけではありません。

日陰に咲いているものほど、花は小さく、日当たりの良い所ほど大きくなっていることに気づきました。これらの違いを生かして、どの部分に使うかを考えても良いでしょう。
また、クローバーの密は香りが良いだけに、遊ぶ時は蜂などに十分注意する必要があります。実は、私も子どもの頃、クローバーの下にいた蜂に指を刺され、病院でお世話になったことがありました。それ以来、この遊びを敬遠しがちだったのですが、茎の確実に見える部分を持って摘む、花の付け根と根元を十分確認するなどのことを行い遊ぶようになりました。どの花には何の蜂が多く、花のどの部分にいるのかなども観察してみれば、遊びながら昆虫の生態を学ぶことができるでしょう。ただし、くれぐれも安全を第一に、夢中になりすぎて刺された、などということがないようにしてくださいね。

おわりに

今回は、身近な花を使ってできる編み物や観察のポイントをまとめてみました。この春から夏にかけて、親子で思い切り自然と触れ合ってみてはいかがでしょうか。きっと、素敵な思い出になることと思います。

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