「かえるのいえさがし」親子2代で読んだ絵本
子どもと一緒に楽しめる絵本「かえるのいえさがし」
[かえるのいえさがし]
石井桃子・川野雅代作 中谷千代子絵
福音館書店
この絵本は、私が幼稚園の時から読んでいた本です。大好きなお話だったのでずっと実家に保管していましたが、長男が産まれ、同じ位の年齢になったので、久しぶりに一緒に読んでみました。長男もとても気に入り、今日はどの本を読む?と聞くとこの本をよく選んでいました。
かえるの親子がふゆごもりの穴を探すお話です
田んぼに住むかえるの親子は、冬眠のためのあなを見つけるため、あちこち探し回ります。
でも、どのあなもふさがってしまっていてなかなか3人で眠れるあなが見つかりません。がまがえるやとかげにあなの隅を貸してほしいと頼みますが、断わられてしまいます。
あな探しに疲れ果てて途方に暮れたとき、子どものけろが見つけた大きなあなから出てきたのは、へびでした。かえるの親子はへびに食べられてしまうと思い、慌てて逃げ出そうとしました。
しかし、へびは「ふゆのあいだは、へびもかえるもいっしょにつちのなかでねむるのだ。らいねんのひがんまで、みんなでなかよくねむるとしよう」
といってあなの中に入れてくれました。奥に進んでみるとなんとさっきのがまがえるやとかげも一緒に眠っていました。へびのおかげでかえるの親子はあなが見つかり、春までぐっすり眠ることができました。
兄が弟に。子どもでも読んであげられる絵本です
現在、小学生になった長男は、次男にこの本を読んであげています。言葉を覚え始めたばかりの次男は興味を持って見ています。長男も、久しぶりに読んで、「前、よくママと読んだね」と懐かしがっています。
本の文字は全てひらがななので、小学校低学年でもすらすら読めるようです。親が子どもに読んであげるだけでなく、上の子が弟や妹に読んであげられるところもお勧めです。
へびさんのような優しい心の持ち主になってね
この本に出てくるへびは、普段ならかえるを餌として食べてしまいます。でも、かえるの親子がふゆごもりの穴が見つからず困っているのを見て、冬眠の間はみんなで仲良く眠ろうと同じ穴に入れてあげるとても優しいへびです。
このへびの心の広さや優しさが子どもにも伝わればいいなと思います。