手作りのぬくもり~ミシンカタカタ編~
こんにちは。
イラストレーター、絵本創作家のはっとりまりです。
前回は、我が家で作っている保存食など、たべものあれこれについて書きました。
今回は、前回の続き、『手作りのぬくもり~ミシンカタカタ編~』と題して、
ミシンで直線縫いして作る、布ものあれこれをご紹介します。
お裁縫は自己流で、難しいことはできませんが、ミシンの直線縫いだけはできるので、
その範囲であれこれ手作りしています。
子どもや私が使うものなので、完璧に作ろう!と気構えず、
出来上がりをイメージしながら、時にはアレンジを加えつつ、楽しく作っています。
アイロンをしっかり掛けて、ぐるりと縫うと、意外ときれいな仕上がりになることも多いですよ!
子どもとお揃い
子どもと一緒に、お気に入りの布を見つけに、布地屋さんに行きました。
たまには、お揃いの服を作ってみようかな、と思ったのです。
服といっても、大がかりなものは作れないので、直線縫いでできるスカートを作ってみることにしました。
布地を2枚に断って、脇にジグザグミシン、裾とウェスト、ゴム通し口を縫って、ゴムを通したら完成の簡単なスカートです。
布をたっぷり使うので、ギャザーが入ってなかなかかわいいです。
2種類の布で、2種類のスカートを作りました。
布が余ったので、お揃いのターバンも作りました。
娘は、このお揃いのスカートやターバンを喜んでくれ、朝の支度の時に、
「今日、お揃いにしよう!」
と言ってくれることもしばしばです。
ちょっと照れ臭いのですが、「お揃いにしよう!」と言ってくれるのも、今の時期だけかもしれないな…と思い、お揃いのスカートをはいて、幼稚園に登園しています。
布団カバーを作ろうと思った大きな布から
買うよりも安いかな…と思い、布団カバー用にリネンの布を買いました。
シーツ用の布なので、幅広でしたが、布団のサイズの方が大きかったので、布を継がないといけません。
まあ、できるかな・・・と思っていましたが、家に帰ると億劫になってしまい、しばらく布を置きっぱなしにしていました。
そのうちに、コットンの布団カバーを手頃な価格で手に入れてしまいました。
リネンの布はお役御免に・・・。
リネンの肌触りが好きなので、リネンの布団カバーに憧れていたのですが・・・。
そこで一念発起。
眠っているリネンの布がもったいないので、クッションカバーを2枚と仕事部屋のカーテンを作ることに。
クッションカバーは、洗い替え用に以前から作りたいと思っていたので、よいきっかけとなりました。
仕事部屋の机に面した窓は、今住んでいる家に引っ越してきてからずっとカーテンを掛けていませんでした。
描いた絵やお気に入りのポスターを貼ったりしていたのです。
けれども、「リネンのカーテンを掛けたら、落ち着いた雰囲気になって、もっと集中できるかも・・・」と思い直し、窓枠の幅、長さに合わせて縫った四角い布をカーテンレールに吊るしました。
思った通り、落ち着いた印象に変わり、気に入っています。
残りの布は、テーブルクロスにしました。
食卓に時々かけてみると、気分が変わって楽しく、家族からも好評です。
布団カバーを作ろうと思っていたリネンの布。
思いがけず、家の中のあちこちで活躍してくれています
大失敗!紅茶染め
白いワンピースを紅茶色に染めてみたい!と、ある日突然閃きました。
紅茶染めは、家で比較的簡単にできる染物だと以前どこかで聞いて、何も調べもせずに、なんとなく始めてしまいました。
大鍋にたっぷりのお湯を沸かして、紅茶のティーバッグを適当に入れて煮だしたところに、着古したコットンのワンピースを入れて更に煮てみました。
しばらくして火を止めて、ティーバッグを取り出し、冷めるまで放っておきました。
そろそろよいかな~と思って、ワンピースを取り出すと、よい色だけれど、ところどころまだらな濃い茶色い染みが出来てしまい、普段着るには忍びない感じになってしまいました。
思っていたのと違う!
さて、どうしようか。
パジャマにしようか…。
絵を描く時のスモッグにしようか…。
とも考えましたが、下半分を切って、ゴムを通してペチコートにすることにしました。
ワンピースの下に重ねたりして着ることにしました。
こんなファッションの人がいたら、私かもしれません。
くたびれたリネンのシーツから
白いリネンのシーツが大分くたびれてきたので、新しいものと買い換えました。
古いものは捨ててしまおうかと思いましたが、なかなか肌触りのよい布地なので、洗ってアイロンを掛けてみると、張りが出て、ところどころ使えそうな部分もあります。
そこで、トイレのカーテン2枚と娘のスカートを作りました。
トイレのカーテンは、突っ張り棒を通して、窓よりも高い位置の壁に渡しました。
リネンの布を通して柔らかい光が差し込むので、とてもよい雰囲気になりました。
ズボンよりもスカート派の娘のためにスカートを作りました。
白い布だと透けてしまうので、2段重ねにしてみました。
気に入って履いてくれるので、作ってよかったなあと思っています。
秋に向けて
私はリネンやコットン等の天然の素材が好きです。
先日秋に向けて、ウールリネンの布地を買いました。
娘のものも含めると、何度作ったかわからないくらい作っている直線縫いのスカートを作るためです。
私は凝り性な性格なのか、同じものを何度も作ってしまいます。
同じ形でも布が変わるとがらりと雰囲気が変わるので、毎回新鮮です。
また、作るたびに上達するような気がして、楽しいです。
ウールリネンの布地のスカートはお店で買うとなかなかの値段がします。
そこで、布地を買って作ってみよう!と思ったのですが、布地も思っていたよりも高価でした。
一時は諦めようかと思っていたのですが、あちこち探していると、たまたま手頃な値段で気に入ったものを発見しました。
そこで2メートルほど購入しました。
更に幅が145センチと広かったので、同じ布でストールとターバンも作ることができました。
ストールは、両端の横糸を抜いて、短いフリンジを作りました。
短目の方が大人っぽいかな…と思ったので。
そして、脇を細い三つ折りにして縫いました。
長さと幅がちょうどよく、お気に入りになりました。
おまけ~指編みあそび~
私がミシンを踏んだり、裁縫道具を出して、チクチク手縫いをしていると、5歳の娘は興味深げに覗いてきます。
そんな時に、鍵編み用の先が丸い針に毛糸を通して、予め穴を開けておいた厚紙に、縫うのと同じ要領で毛糸を通して遊ぶ遊びをすると、「私も縫えるよ!」と嬉しそうにしていました。
縫い終わると、うさぎの絵が浮かび上がるようにしました。
毛糸を指に絡めて編んでいく簡単な編み物(指編み)も気に入っています。
こちらは編み棒を使わず指だけで編んでいけるので、お子さんと一緒に楽しむことができ、おすすめです。
子どもが新しいことに興味をもった時、その時期を見逃さずに親子で一緒に遊びながらやってみると、そのことを夢中になって覚えていきます。
近いうちに娘と一緒に本物の針と糸を使って、縫物にチャレンジしてみようと思っています。
手作りと家族
私が楽しみながら手作りしているあれこれが、結果的に家族の栄養になったり、親子の楽しい会話につながったり・・・。
「手作りのぬくもり」として、家族に伝わっていたら、それはとても嬉しいことだな、と思います。
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