読者を掴んで離さない「えっ!」と思わせる書き出しの書き方
アナタはコンビニで手にとった本を何秒、読んでいますか?
実はアナタがコンビニや本屋さんで、気になる雑誌をパラパラとめくるように、アナタの書いたコラムも読まれています。
でも、この「読まれている」は正確な表現ではありません。
正しくはコンビニに置かれている雑誌のように「適当に流し読みされている」が、ほとんど。残念ながらすべての人がアナタの書いたコラムを一字一句読み込んでいるワケではないのです!
悲しいですが、これが現実……。
当然のようにアナタが今、読んでいるママコラムの書き方講座も、ほとんどの人が最後まで読まずに終わってしまいます。
でも、アナタはココまで文章を読んでくれた! そして、それはこのコラムを読んでいるアナタが心優しいだけでなく、コラム自体に《読者を引きつけるロジック》が隠されているから。
ということで、今回は読者に最後まで文章を読ませるための”引きのテクニック”をご紹介したいと思います!
読者を魅了する”引きのテクニック”とは?
本文の目的は、アナタがママコラムを書くときに、読者が最後までアナタのコラムを読んでくれるようにするコトです。
さて、ココで考えてみてください。コンビニに置いてある雑誌ですら、サッと見られて棚に戻される時代です。
無料で誰でも読めるアナタのコラムをまず読ませようと思ったら、工夫が必要なのは言うまでもありませんよね?
しかし、実は「書き出し」を工夫する、たったコレだけのことで読者をコラムの世界に引き込みやすくすることが出来るんです!
そもそも「書き出し」って何? 読者を引きつけるコラムの「ご挨拶」
太宰治『走れメロス』より出典青空文庫
上記は国語の教科書でお馴染みの『走れメロス』の書き出しから。
かつての文豪たちも、書き出しにはたいへん苦労したそうですが、彼らの苦悩のおかげか後世に残る作品の書き出しには、魅力的なモノが少なくありません。
この「書き出し」とは読んで字のごとく「文章のはじめ」であり、コラムにおける重要なスタートダッシュです。
短距離走と同じく、スタートダッシュにあたる書き出しに失敗すると、目も当てられないような結果になってしまうことも……。
人によっては「書き出しは作品の命」と言われることもあるほど、実は書き出しって重要なんです!
ただ『走れメロス』の書き出しのように、思わず読者が「えっ、なんで!」と、その世界に引き込まれてしまう――そんな一文は誰でも書けるものではありません。
でも、ご安心ください!
実は”あるテクニック”を使うことで、読者を惹きつける書き出しが作れるんです。
読者を引き付ける書き出し4つのテクニック
- 書き出しで質問する
- いきなりぶっちゃける
- 自分の意見を強烈に述べる
- 最初にコラムのまとめを説明しちゃう
たとえ、アナタが中学時代に通知表に「国語2」と書かれていたとしても、上記のテクニックを利用すれば、多くの人に読まれるコラムを書くことが出来るでしょう。
実はコラムに関しては、読者を引き付ける書き出しは、そう難しいものではありません。
むしろ、コツさえつかめば誰でも書けるほどにカンタンです!
【テクニック1】書き出しで質問する
コラムの書き方の書き出しを、ちょっと上にスクロールして見てみてください。
一見なんてことのないような書き出しに思えますが、ココにも巧妙なコラムテクニックが隠されているのです。
そう、それが「書き出しで質問する」ということ!
人間というのは不思議なもので「○○ではありませんか?」と書かれていると思わず「うん、そうだ」「イヤ、違う」と心の中で考えてしまうモノなのです。
この人間の不思議な心理を使たった書き出しテクニックが「質問」です!
ただし、何でもかんでも質問すれば良いというワケではありません。
ちゃんと後の文章につながるような質問にならなければNG。
下記の例を参考に、どうやって書き出しで質問するのかを考えてみましょう。
【例1】テーマ「時計の見方」
- お子さんの時計の見方で悩んでいませんか?
- 子どもに時計を教えるのって大変ですよね~?
【例2】テーマ「好き嫌いのなくし方」
- 野菜嫌いな子どもの野菜嫌いをなくす方法知りたくないですか?
- アナタのお子さんがピーマンを好きになったら、どうしますか?
コラムの書き始めは、当たり障りのない質問しか書けないかもしれません。でも慣れてくると、アナタらしい質問文が思い浮かびやすくなりますよ!
ちなみに、書き出しの質問を「具体的に書く」「固有名詞を出す」の2つを意識すると、より読者のハートをつかみやすくなるので、お試しあれ♪
【テクニック2】いきなりぶっちゃける
先に紹介した『走れメロス』の「メロスは激怒した」のように、インパクトのある文章を書き出しに持ってくることで、読者を「えっ!」と驚かせ、「どうなるの?」と続きを気にさせることが出来ます。
あえて、衝撃的な内容を書き出しでぶっちゃけることにより、読者のリアクションを引き出し、続きの文章を読みやすくすることが出来ます!
文章の中で「ぶっちゃける」と言われても、どうすれば良いのかわからない人がほとんどでしょう。
ということで、下記の例を参考にぶっちゃけ方を解説して参ります。
【例1】テーマ「時計の見方」
- 時計なんて、どう覚えさせれば良いかわからない!
- 長針?短針? 親の私ですら時計の読み方が怪しいのに、子どもにどうやって教えろって言うのよ!
【例2】テーマ「好き嫌いのなくし方」
- ニンジンもダメ、ピーマンもダメ……。ママ、正直疲れました……。
- 好き嫌いが多すぎるから、いっそサプリメントで済ませたい……って、そんなワケにはいきません!
書き出しで「ぶっちゃける」こと。それはテーマに関して、アナタが思ったこと、テーマに関する不満や悩みを感情いっぱいに端的にぶちまけることです。
人間の感情を揺さぶるのは、人間の感情のみ。特にママだからこそ分かる不満や疑問と言った感情は、他のママにも共感されやすく、コラムを面白くするだけでなく読まれやすくします。
それに論文や作文ではないのですから、真面目一辺倒で堅苦しいコラムを書く必要はありません。
むしろ、アナタの素の性格が垣間見えるような文章の方が、好感を持たれますよ!
【テクニック3】自分の意見を述べる
コラムは小説や論文とは違うので、書き出しでアナタが言いたいことを書いても問題ありません。
だから書き出しで、あえてアナタが育児中に思ったことやテーマに関係する《自分の意見》を述べるのも、1つの方法です。
そして、先の「ぶっちゃける」に近いですが、テーマに関係することや自分の体験を誇張し、強烈に書き出しとして述べることで、アナタのコラムをより読まれやすくなります!
【例1】テーマ「時計の見方」
- 小さいうちに時計の見方を教えておくと、時間を守りやすい子になります。
- 時計の見方を理解させるためには、数字の意味を教えることが必須です!
【例2】テーマ「好き嫌いのなくし方」
- 子どもに嫌いなモノを分からないように食べさせると、好き嫌いはなくなります!
- 嫌いな食べ物を子どもに我慢させて食べさせることで忍耐力が身につきます!
上記のようにテーマに関して、アナタが思ったことをハッキリと述べることで、コラムを読む人にアナタの書いたコラムのテーマを書き出しから意識させることが出来ます。
コラムを読む人は、子育てに役立つ情報を知りたいだけでなく、コラムを書いた人の意見を知りたいと思っています。
コラムを書いたアナタの意見を書き出しで述べることで、読者に「おっ、この人はこういう意見を持っているんだ~」とコラムを書いているアナタに興味をもたせ、コラムを読ませやすくなります。
【テクニック4】最初にコラムのまとめを説明しちゃう
何かと忙しい現代人にとって、知りたい情報をすばやく知れるということは重要です。
だから、コラムの書き出しにアナタが書いたコラムの内容を端的にまとめて書き、読者に続きを読ませやすくしましょう!
【例1】テーマ「時計の見方」
- 私は知育玩具を使い、遊びながら時計の見方を教えました。
- 我が家では数字の読み方から教えることで、すんなりと時計の見方を教えることに成功しました!
【例2】テーマ「好き嫌いのなくし方」
- 私は嫌いな食べ物を細かく刻んでハンバーグに入れることで、我が子の好き嫌いをなくしました!
- ニンジン嫌いな我が子に、美味しいニンジンケーキを使って、好き嫌いを克服させました。
このように最初にコラムに書いてあることを、書き出しで端的にまとめて置くことで読者が「おっ、このコラムは○○のことを書いてあるんだな~」とコラム内容を理解し、コラムに興味をもたせやすくなります。
ただし、いきなりコラム内容をまとめた書き出しを書くのは至難の業。
だからコラムを書き終わった後に、コラム内容をまとめた書き出しを書くことをオススメします。
魅力的な書き出しで、読者の気持ちをグッとつかめ!
普段何気なく読んでいる、雑誌や本の書き出しも作者やライターが「あーでもない、こーでもない」と一生懸命考えて書いています。
プロ級の書き出しを書くのはカンタンではありませんが「子育てをしている」「ママである」という経験を活かすことで、アナタらしい面白い書き出しを書くことが出来るはず!
次からママコラムを書く際には、ご紹介した内容を参考にアナタなりの書き出しを書いてみてくださいね♪
ママサポーターになってコラムを書いてみよう!