無痛分娩で産んだ私の出産体験記
ただいま3人目を妊娠中の現在2児のママのayairoです!
私は出産に対してとてもとても怖がりでした。「子どもは欲しいけど、出産ってどれほど痛いのだろう…?」「鼻からスイカを出すくらいって言うけど?!」など・・・。
妊娠前から怖くなっているほどでした。
そんな私が妊娠がわかり、近いからと通い始めた産院は、たまたま無痛分娩を推奨している病院でした。
私が迷いに迷って無痛分娩に決めて出産をした体験記を綴りたいと思います。
妊娠発覚!つわりで気づく
私が妊娠しているのがわかったのは、ファーストフード店でコーヒーを飲んだ後に急に具合が悪くなり、そこから何週間も体調が良くならなかったことがきっかけでした。
はじめは、「嘔吐の風邪かな?」と思っていたのですが、なかなか治らないことに不思議に思い、まさか!!と思って自宅にて妊娠検査キットで調べると陽性に。
嬉しい気持ちと、具合が悪いのが辛いのとで、なんとも言えない不思議な感覚だったのを覚えています。
タイミングも悪く、次の日引っ越し予定で珍しく大雪の日でした。気持ち悪く、荷物を段ボールにも詰められず、意識朦朧としながら引っ越しの準備をしていました。
初めての産院
もうつわりも始まっていて、じっくりと産院を探すこともできず、実家からも家からも近い産院を選ぶことにしました。生まれて初めての産院への通院。そして初めての内診。とても怖くて足が震えていました。
でも、赤ちゃんのエコー映像が見えて「妊娠してますね〜心拍も確認できました」と先生に言われ、ずっと憂鬱だった心が急にパッと明るくなりました。
「私の中に命があるの!?なんてすごいっ!!かわいいなぁ!」
やっと命を授かった実感が湧いてきました。
長く長く続くつわり
普通は5か月ほどで落ち着いてくるつわり。育児本にもそう書いてあるにも関わらず、私は結局産むまでずっとつわりがありました。
一番辛い時期は妊娠3カ月〜4カ月の頃でした。その時はポカリスエットのレモン味しか飲めず、体重は普段の6キロ減。少しつわりが良くなってきても、パサパサのクラッカーひとかじりが一食でした。
5カ月くらいだと、たしかにマシにはなってきましたが、普段はご飯2杯おかわりするほど食べる私が、茶碗半分以下しか食べられませんでした。食事を作る気も起きず、外食しようとしても一人では食べきれないのでどこにも行けず。歩くのも10分がやっと。散歩に出かけても途中で歩けなくなりタクシーで家に帰ることもしばしばでした。
いつもは何時間でも歩ける私が、たったこれだけしか動けない。情けなく虚しく、外に出たいのに出られないストレスに苦しむ日々でした。
感謝なことは、赤ちゃんはすこぶる順調に育っていることでした!
でも、長く続くつらいつわりが、心を重くして、毎晩泣いていました。旦那さんにも八つ当たりをしてしまったり。自分でもどう乗り越えれば良いのかわからない状態でした。
気分転換に旅行やレジャーに
そんな私を見かねて、私の親がよく家に来てくれました。誰かとおしゃべりするだけで、少し心が軽くなります。文句ばかり言っている私を受け止めて、旦那さんも旅行やお出かけに連れて行ってくれました。自分だけがつらいと思っていた当時は感謝できませんでしたが、私はなんと、周りの人たちに支えられていたことか。
2人目もやはり産むまでつわりがありました。今3人目を妊娠中なので、このまま産むまでつわりがあると覚悟しています。
つらい状況は変わりませんが、周りにたくさんの温かい愛する人たちが支えてくれていることをもう知っているので、今はいつも感謝することを大切にしています。
産院で無痛分娩を勧められる
産院に通院している中で、初めて、無痛分娩ができるということを知りました。
「無痛分娩?痛くないの?」
そのあとネットでもいろいろ調べました。
夫婦でアメリカに住んでいたこともある私なのですが、アメリカではほとんどの方が無痛分娩をしていることも知っていました。
しかし、日本人の私は自然分娩で出産の痛みを経験すべきなのではないのか?痛みから逃げるのは恥ずかしいことなんじゃないか?
悶々と悩む日々でした。産むギリギリまで悩み続けました。妊娠中は何かと敏感に悩んでしまいますよね。
産院の先生が言うには、「自然分娩で産むとお母さん自身も痛みで力が入ってしまい、出てくる赤ちゃんが苦しい」ということでした。
「出産に痛みを伴う必要があるというのは親のエゴだ!」とも言われました。なるほど。
それに比べ、無痛分娩は体がリラックスするからお母さんも赤ちゃんも楽だし、産後の回復も早いとのこと。
ただ、どうしても私は、赤ちゃんの出てくるタイミング(誕生日)を人工的に決めても良いのか?ということが気になってしまいました。
先生と話し合い、事前に日にちを決める予定無痛分娩ではなく、陣痛を自然に待ってから無痛分娩の施術をすることに決定しました。
ふ〜、後は陣痛が来るのを待つだけです!
予定日に入院!
臨月に入ってから、ずっと前駆陣痛がありました。
時々、ギューっとお腹が痛くなり、それが治まるというのが毎日ありました。そのせいか、1カ月かけて少しずつ子宮口が開いていき、
『切迫早産気味』と言われ、しばらく自宅安静の期間もありました。(と言ってもずっと歩けないので常に安静状態でしたが)
「早く生まれるぞ〜」と先生に言われ続けてきたのに、なかなかそれらしい陣痛は起きず出産予定日になってしまいました。ちょうどその日に検診がありいつものように産院へ。
内診で子宮口を見てもらうと、もう5センチ以上開いていると言われ、そのまま入院することになってしまいました。
心の準備もできていなく、一旦荷物を取りに家に行きましたが、その日夜勤の旦那さんに置き手紙を残し、寂しく不安もある中一人で産院に行きました。
深夜に陣痛が!
自然に陣痛を待ちたかったのに、急遽入院することになってしまった私。「次の日の朝までに陣痛が来なかったら促進剤を使います」と言われました。
不安でいっぱいでしたが、同室だったママさんとおしゃべりしてたら不安も和らぎ、「よーし!がんばるぞー!」と意欲も湧いてきました。
同室のママさんに「おやすみ〜」と言ってウトウトとしてきた0時頃、いつものように前駆陣痛が来ました。
「いてて〜、なんだか今日は何度も痛いのが来るなぁ」と心の中で思った瞬間、「あれ?もしかしてこれって本陣痛?!」急いで時計を見ると5分間隔で痛みが来てる。
歩いてナースステーションまで行き、遠慮がちに「もしかしたら陣痛かも?しれません〜」と声をかけました。
初めてなので、本陣痛なのかもわかりません。間違ってたら恥ずかしい。そんな気持ちでした。
早朝の出産
別室に移り、本陣痛だと言われ、しばらく痛みと戦いながら背中にカテーテルを刺してもらいました。
まだ麻酔は入れてません。陣痛がついてきてから麻酔をするそうです。
普通に痛い。意識が朦朧としてきました。辛くて何度もナースコールを押しますが、「まだだね〜」と言われ一人にされるというのを何度か繰り返し、空が明るくなってきた頃やっと分娩台へと歩いて移動しました。
麻酔をして痛みが少しだけマシになりました。が、やはり痛いものは痛い!!腰も痛い!!だんだん意識が遠のいてきて、陣痛が弱まっているということで促進剤も打ち、痛みが一番強い中の出産となりました。
いきむ時、自分のお腹をみると、エイリアンが暴れているかのようにお腹が波打っています。
めちゃくちゃ痛いー!!
「あ〜、赤ちゃんも暴れているねぇ」と冷静に先生が言いました。
「すごく痛いんですけど!」私が言うと、「骨盤の痛みは麻酔じゃ取れないからねぇ」と言われ…。
普通の陣痛は休む時間もありますが、ずっと我が子が骨盤の中で暴れているので、休憩なく強い痛みがあり、
「早く出てきてくれーーー」という一心でした。
心拍が少し弱まっているということで吸引分娩(掃除機のようなもので吸ってもらう施術)をしてもらい、足もバタバタ!大声で泣く!元気な女の子が生まれてきてくれました。
大泣きしている赤ちゃん、私のお腹の上に乗るとピタッと泣き止みました。
それを見て、もうママがわかるのか〜と感動して大泣きしました。
無痛分娩について今思うこと
1人目の時は、正直、無痛分娩にして本当に良かったのかわかりませんでした。とても痛かったですし、お金の無駄だったのでは?と思ってしまいました。
深夜の出産も、吸引分娩も追加料金がかかり、自然分娩で生んだ人よりも+15万かかりました。金銭的に余裕のない我が家にて痛手でした。
でも2人目出産の時、麻酔を入れた瞬間からあれよあれよと子宮口が開き、1時間半のスピード出産となりました!その時初めて、無痛分娩にして良かったと思いました!
どちらも産後の回復は本当に早く、1人目の時は7時に生んで面会時間の13時には普通に歩いて、お見舞いに来たみなさんに挨拶していました。又、産み終わった瞬間から、びっくりするほど食欲も戻り、7時半ごろに助産師さんが「これなら横になりながらでも食べられるでしょ〜」と大きなおにぎりを運んできてくれたのですが、おいしくておいしくて勢いよく頬張って、つわりもなくおいしく食べられる幸せと出産後の安堵感で泣きながらも、あっという間に食べてしまいました。
あのおにぎりのおいしさは一生忘れません!
さいごに…
出産は本当に人それぞれです。
どの方法が上手くいくのか、自分と赤ちゃんに合っているのか、産んでみないとわかりません。
もし今無痛分娩にするか迷っている方がいたら、この記事が少しでも参考になることを祈っています。
私ももうすぐ3人目を出産します!まだ無痛分娩にするか迷っているところです(笑)
妊娠中のみなさん、これから出産したいみなさん、一緒にがんばりましょう!乗り越えた先には、かわいい愛しい赤ちゃんと対面できる喜びが味わえるはずです。