まず書いてみる。穴埋め方式でコラムを作コツ
コラムの書き方には、人それぞれ”クセ”があります。
ある人は、まるで数学の問題を解くように予め筋道を立てて。
またある人は感情のまま文章を書き、余分な文章を削ったり、足りない文章を足したりしながら――と、実はあまり知られていませんが人それぞれコラムの書き方は違います。
今回はそんな数あるコラムの書き方の中から、《穴埋め方式》で自分の文章を組み立てる書き方をレクチャーさせて頂きます。
とりあえず流れに任せて書いてみて! 足りない部分は後で穴埋めしてみよう
「もぉ~良いコラムが思い浮かばない!」という時でも、意外にパソコンの前に座ってキーボードをカタカタしていると、いつの間にか「おっ、コレなかなか良いコラムができたんじゃない?」と思うことがあります。
コラムに限らず、小説やマンガの世界でも良くあることですが、ゴールを決めずに好き勝手しばらく書いてみると「何かしらの形」になることがあります。
世の中で活躍するいわゆる”プロ”と呼ばれるライターや小説家、漫画家ですらそうなのですから、ママコラム初心者のアナタが物怖じする必要は一切ありません!
誰だって最初は初心者です。「何を書いたら良いかわからない……」と思ったら、とりあえず書いてみましょう!
もしかすると、誰もが驚く傑作コラムがアナタの手によって生まれてくるかもしれませんよ?
とりあえず書く! ママコラムを書く《穴埋め方式》のやり方
- 1.まずテーマにそって思うまま文章を書いてみる
- 2.書いた文章を読み返して、良さそうな部分をピックアップ
- 3.ピックアップした文章を整理し、足りない部分を書き足す
- 4.全体の文章を整理し、起承転結にまとめる
「とりあえず書く」これがコラムのスタートとなります。
まずは先にも触れた通り、心が思うがまま好き放題文章を書いてみましょう。
TPOも、放送コードも、禁止用語も関係なくとにかく思うまま文章を書いてみてください。
そして、その後に自分が書いた文章を読み直してみると「おっ!」と思う部分がいくつか見つかるはず。
その「おっ!」という部分を次のステップでは整理し、文章の流れとして足りない部分を書き足す。
最後に書き足した文章も含め、文章を整理して、起承転結にまとめれば後は完成!
さぁ、それでは実例を元に《穴埋め方式》でどうママコラムを書いていくのか、その方法をご紹介します。
1.まずテーマにそって思うまま文章を書いてみる
この穴埋め方式では、アナタが思うまま文章を書くことからスタートしますが、自分のSNSやブログではないのですから、何を書いても良いというワケではありません。
1番大切なのは「テーマ」です。
当たり前ですがテーマとまったく関係のないコラムを書くのはNG!
ただ、作文を書くのが苦手だったり、コラムを書いた経験がない人にとって「思うまま文章を書く」という行為は簡単なことではありません。
ということで、今回はmitomoさんの『ママ友が欲しい人必見。ママ友の作り方とは。』というコラムをもとに、私なりに想像ではありますが《穴埋め方式》で文章を書いてみると……
これからママになって、子どもが保育園に行く。そんな時、ふと気になるのがママ友のこと。
というか、ママ友って、どうやって作れば良いのか、人によっては「1人のほうが気楽だし、集団でいる必要性を感じない……」なんて人もいる。でも、やっぱママ友がいると安心は、安心。めんどくさいこともあるけど、保育園の行事や子どもに関する悩みを共有できるしなーメリットもあるよね。そう言えば、私の時は児童館や公園で知り合った人と仲良くなったなぁ~。
あと、習い事や幼稚園プレ保育で仲良くなった友だちもいたっけ。あの友だちは、今頃どこにいるのかな、疎遠になっちゃたけど(笑)あと地域の子育てサークルって手もあるよね……。あ、でもネットの「ママ友募集」でセールスに騙されそうになった、って人もいたなぁ。
イメージとしては、こんな感じでテーマに関することを、もっと自由に書き連ねてみてください。
また、今回はわかりやすさを重視して不要な文章を極力減らしていますが、コラム初心者の場合はもっと不要な文章がいっぱい出てきます。
その不要な文章をこの段階で気にする必要はありません。
とりあえず、後のことは考えず、思うがままテーマにそって書いてください。
2.書いた文章を読み返して、良さそうな部分をピックアップ
「1.まずテーマにそって思うまま文章を書いてみる」で書いた文章の中には「テーマにそぐわない文章」もいくつかあります。
これからママになって、子どもが保育園に行く。そんな時、ふと気になるのがママ友のこと。
というか、ママ友って、どうやって作れば良いのか、人によっては「1人のほうが気楽だし、集団でいる必要性を感じない……」なんて人もいる。
でも、やっぱママ友がいると安心は、安心。めんどくさいこともあるけど、保育園の行事や子どもに関する悩みを共有できるしなーメリットもあるよね。そう言えば、私の時は児童館や公園で知り合った人と仲良くなったなぁ~。
あと、習い事や幼稚園プレ保育で仲良くなった友だちもいたっけ。あの友だちは、今頃どこにいるのかな、疎遠になっちゃたけど(笑)あと地域の子育てサークルって手もあるよね……。あ、でもネットの「ママ友募集」でセールスに騙されそうになった、って人もいたなぁ。
参考:『ママ友が欲しい人必見。ママ友の作り方とは。』
赤字になっている部分は、テーマと関係性の薄い文章なので、ざっくり削除します。
このようにアナタがテーマにそって書いた文章の中で「この部分はいらないな」という部分はざっくり消しちゃってください。
逆に残った部分に関してはテーマにそった内容であり、少し整理すればコラムの文章として使えるので、そのまま次のステップに進みます。
3.ピックアップした文章を整理し、足りない部分を書き足す
「2.書いた文章を読み返して、良さそうな部分をピックアップ」で”文章の仕分け”を行いました。
アナタがコラムを書く際にはいらない部分を、もっとバッサバッサと切りまくっていることでしょう。
この状態は、残った文章は「コラムの素材」です。
その素材を上手に料理することで、面白いコラムが出来上がります。
実際に残った文章は以下の通りです。
[テーマ]ママ友 作り方
というか、ママ友って、どうやって作れば良いのか、人によっては「1人のほうが気楽だし、集団でいる必要性を感じない……」なんて人もいる。でも、やっぱママ友がいると安心は、安心。そう言えば、私の時は児童館や公園で知り合った人と仲良くなったなぁ~。
あと、習い事や幼稚園プレ保育で仲良くなった友だちもいたっけ。あと地域の子育てサークルって手もあるよね……。あ、でもネットの「ママ友募集」でセールスに騙されそうになった、って人もいたなぁ。
そして、この文章を整え、足りない部分を私なりに書き足すと次のようになります。
ママ友って、どうやって作れば良いのでしょうか?
人によっては「1人のほうが気楽だし、集団でいる必要性を感じない……」という話も良く聞きます。無理にママ友を作る必要はないと思いますが、ママ友がいた方が安心という方のために、ママ友の作り方をご紹介させて頂きます。未就園児向け、ママ友の作り方は大きくわけて「児童館、公園」「習い事、幼稚園プレ保育」「ネット」「子育てサークル」の4つがあります。ただネット上の「ママ友募集」でセールスに騙されそうになった方もいらっしゃったので注意が必要です。
参考:『ママ友が欲しい人必見。ママ友の作り方とは。』
後は、この文章をもっと膨らませ、整えるとmitomoさんの『ママ友が欲しい人必見。ママ友の作り方とは。』のように素晴らしいママコラムが出来上がりますよ!
4.全体の文章を整理し、起承転結にまとめる
さぁ、最後のステップです。
「2.書いた文章を読み返して、良さそうな部分をピックアップ」「3.ピックアップした文章を整理し、足りない部分を書き足す」で紹介した文章と『ママ友が欲しい人必見。ママ友の作り方とは。』を見比べると進化の過程を見るように《穴埋め方式》でどうやってコラムが出来上がるかがおわかり頂けるかと思います。
それでは具体的にどうやって文章を整理するのか、そのコツを実例を元に整理し、起承転結にまとめる方法を詳しく次の章でご紹介します。
《穴埋め方式》で文章を整理し、起承転結にまとめる方法
- 1.書いた文章の中から「主題」を見つける
- 2.面白い、役に立つポイントを見つけ「見出し」にする
- 3.「見出し」を起承転結順にならべる
- 4.書いた文章をそれぞれの見出しの中に盛り込み、足りない部分は書き足す
- 5.最後に書いた文章を見直し、整える
作文が得意だったり、コラムを書いたことがある人は、1~3のステップを元に書き下ろした文章をちょっと整理するだけで、ママコラムが完成します。
ただし、コラム初心者がいきなり文章を整理したり、起承転結をまとめるのは大変です。
今回は実例を元に《穴埋め方式》でどうやって文章を整理し、起承転結にまとめるのか具体的にレクチャーしますね!
1.書いた文章の中から「主題」を見つける
指定されたテーマをもとに書いた文章であっても、その中でも特にアナタが読者に伝えたい「主題」があるはずです。
ママコラムの”骨子”とも言える主題が何か。
主題を自分の中で見つけることで、そのコラムの方向性がハッキリし、コラムが書きやすくなります。
例えば下記の場合は……
無理にママ友を作る必要はないと思いますが、ママ友がいた方が安心という方のために、ママ友の作り方をご紹介させて頂きます。
「ママ友がいた方が安心という方のために、ママ友の作り方」というのが、このコラムの主題です。
ただ単に「ママ友が入れば安心」という文章ではなく「どうすれば、どこに行けばママ友を作れるのか?」「ママ友を作る際の注意点は何か?」と具体的にママ友を作る方法を紹介するというのが、これから書き足し、整理していくコラムの方向性となります。
2.面白い、役に立つポイントを見つけ「見出し」にする
思うがまま書いた文章の中から「主題」を見つけ、ママコラムの方向性が決まったら、次はそのコラムを魅力的にするための「見出し」をすでに書いた文章の中から見つけましょう。
未就園児向け、ママ友の作り方は大きくわけて「児童館、公園」「習い事、幼稚園プレ保育」「ネット」「子育てサークル」の4つがあります。
この文章の場合、見出として使えそうなのが、この赤字の部分。
見出の内容としては以下のようになります。
- ・未就園児向けのママ友の作り方
- ・児童館、公園でママ友を作る
- ・習い事、幼稚園プレ保育の場合は?
- ・ネットでママ友を作る方法と注意点
- ・子育てサークルでもママ友が出来る!
見出が決まったことで漠然とした状態に比べると、ずいぶんとコラムが書きやすくなったのではないでしょうか?
後は、この見出を起承転結順に並べるだけ!
3.「見出し」を起承転結順にならべる
「1」「2」で、コラムの骨子となる”主題”が決まり、骨組みとなる”見出し”も見つけることが出来ました。
- ・未就園児向けのママ友の作り方
- ・児童館、公園でママ友を作る
- ・習い事、幼稚園プレ保育の場合は?
- ・ネットでママ友を作る方法と注意点
- ・子育てサークルでもママ友が出来る!
ただ、この状態では起承転結順に並べられていないので、足りない部分を足したり、いらない部分を引いたりしながら、起承転結順に見出しを並べて行きます。
実際のコラムをもとに、私なりに起承転結順に見出しを並べて行くと……
- ・[起]そもそもママ友は必要なのか?
- ・[承1]未就園児向けのママ友の作り方
- ・[承2]児童館、公園でママ友を作る
- ・[承3]習い事、幼稚園プレ保育の場合は?
- ・[承4]子育てサークルでもママ友が出来る!
- ・[転]ネットでママ友を作る方法と注意点
- ・[結]ママ友作りにがんばり過ぎないで
このように”まとめ”にあたる「結」の部分を足し、先に書き出した見出の順番を変え、起承転結を意識することにより、ママコラムのガイドラインが完成しました。
次は、この起承転結順に並んだ見出しに先に書いた文章を入れたり、足りない部分のボリュームを増やしたりします。
4.書いた文章をそれぞれの見出しの中に盛り込み、足りない部分は書き足す
このステップでは起承転結順に並んだ見出しから想像力を膨らませ、文章を書き足していきましょう。
また、すでに書いた文章の中で「これは使えそうだな」と言う部分を見出しの中に入れてください。
「どうやって文章を書き足せば良いかわからない~!」という方は下記を参考に、見出しを元に文章を膨らませてみてください。
【ヒント】未就園児を持つママがママ友を作るには? 未就園児を持つママ友ならではの問題とは?
未就園児を持つママはコミュニティが狭く、ママ友を作れるためには新しいコミュニティに参加しなきゃいけない。
小さな子どもとそのママが気軽に参加できるコミュニティと言えば……
このように見出しを起点に想像力を働かせ、具体的に「○○の場合は、△△だよね……」「□□だから、○○にした方が良い!」と話を膨らませることでコラムが少しずつ出来上がって行きますよ!
5.最後に書いた文章を見直し、整える
ここまで来たら、ほぼママコラムは完成したも同然。
後は、最後に書いた文章を見直し、誤字脱字があったら修正。
改めて文章を読み直して、意味が通らない部分があったら書き直す……。
と、出来上がった文章を見直し、整えることでアナタだけの素晴らしいママコラムが完成しますよ!
とりあえず書く。足りないところは後で書き足せば良いのさ~
毎日のようにブログやTwitterで文章を書いていても、コラムを書くとなると話は別。
人に見せる(見せられる)コラムをイチから作るって、やっぱりちょっと難しいんです。
でも、今回ご紹介した方法なら「とりあえず書く」ことによって、人に見せられる、もしかしたらパパやお子さんに自慢することができるぐらい、すごいママコラムが書けるかもしれません!
「えー、私にそんなコラムを書けるのかなぁ……」と心配になるかもしれませんが、実は文豪が世に生み出してきた小説や雑誌に掲載されているコラムも、最初は「なんか書いてみよう」と作家やライターが適当に書いたものが少なくないんです。
だから「とりあえず書く」って、意外に侮れない!
コラム初心者の方も、そうでない方も「なんだか良いコラムが書けないなぁ……」という時は「とりあえず書く」から実践してくださいね。
ママサポーターになってコラムを書いてみよう!