とげとげ~人のやさしさに触れ、心の壁を乗り越える感動の絵本~

togetoge 表紙

togetoge 表紙

【とげとげ】
内田麟太郎/作
佐藤茉莉子/絵
童心社/出版

心の葛藤を描いた感動の絵本

29511684_10157209716074128_5414366302139080501_n

気分が落ち込んでいるときや、忙しい毎日に追われているときは、
心に余裕がないと感じることがあるでしょう。

でも、人の優しさに触れて癒されたという経験はありませんか?

自分の中に張りつめているものが、人に優しくしてもらえたことで、解き放たれていく
そんな心が優しく移り変わっていく様子が描かれた絵本
「とげとげ」をご紹介します!

「とげとげ」

主人公は表紙の「とげとげ」。体からは生えるトゲが原因でたくさんの壁にぶちあたります。

そんな中、自分を大切に思ってくれる人との出会いで変わっていく姿がこの絵本には描かれています。

「優しさ」は、人からもらって初めてそれが何であるのかを知り、自分も優しい人になれるのだということを教えてくれるストーリーでした。
人の心は全て、人からもらったもので出来ているのかもしれない。
周りの人たちから大切にされて、優しくしてもらえるから、自分の心は穏やかでいられると気が付くと、
改めて大好きな人に優しくしたいと強く思うことができました。

そして、何も持たず、何も知らずに生まれてきた自分にそんな優しさを教えてくれたのは親であるということ。
でも親となった今、何も教えなくても優しい心を持っている我が子からたくさんの愛を教えてもらっていること。
そんなことを想い、心のやりとりの奥深さに胸が熱くなったりしました。

「とげとげ」は少し変わった世界観ですが、ピュアな子どもたちの心にはスッと入っていくストーリーです。
親子でぜひ読んでほしい。そして大好きなお友達とも一緒に呼んでほしい絵本です。

とげとげの優しい心

togetoge

この絵本では、とげとげが優しくされて変わっていく様子が描かれていますが、
とげとげ自身もとても優しい心を持っていることがわかります。

心の闇と葛藤しながらも、誰かを思い遣り、壁を乗り越え、変わっていくとげとげの健気な姿は、
お子さまにもきっと伝わるものがあるでしょう。

かわいそう、でもほっこり。とげとげが愛おしくなる絵本です。ぜひ読んでみてください。

この記事を書いた人

TOPICS