すてきなお母さん「お寺deジャズ~小さなハモンドオルガンフェスティバル~」
こんにちは。
イラストレーター、絵本創作家のはっとりまりです。
連載の更新が遅れてしまい、申し訳ありません。
赤ん坊は早いもので、生後10か月になりました。
ずり這いが素早くなり、どこへでも行こうとしています。つかまり立ちやつかまり歩きもお手のもの。
少しずつですが、まねっこ遊びもできるようになり、コミュニケーションをとるのが楽しいです。手のひらをこちらに向けてハイタッチをしたり、腕を口にあてて、「あわわ」もできるようになりました。
さて、連載が始まり1年が経ちました。
本当に月日が経つのは矢の如し。特に第2子が生まれてからの毎日は、瞬く間に過ぎていくので、追いつくのがやっとという感じがします。
それでも、私は今年も梅仕事をしました。梅酒と、梅干しを仕込みました。
赤ん坊が寝ている間に少しずつ絵を描くなど、仕事もできるようになりました。
趣味でピアノや鍵盤ハーモニカを吹いていますが、また、活動できるようにもなりました。
いろんなことがちょっとずつ軌道に乗るようになり、なんだか元気になってきました。
出産をご経験された方は誰もが、一時的にとはいえ、「自分とは・・・」と悩まれることと思います。
自分の時間を殆ど全て赤ん坊に費やすことになりますものね。
赤ん坊は日々成長し、変化していきます。時間の感じ方は人それぞれ違えど、いつかまた自分のために使える時間がやってきます。そして、振り返れば、赤ん坊のために使った時間は、長い人生において微々たるものだったと気付くのかもしれません。
もちろん。私も、第1子が赤ちゃんだった頃は、こんな流暢な考えは思いもよりませんでした。
日々、忙しくて、心配で、嬉しいこともあるけれど、大抵はいつも悩んでいました。
ところが、第2子の余裕なのか、今は、「なんとかなる」などと思いながら子育てを楽しんでいます。上の子との年の差が6歳ということで、上の子が大抵のことはできるようになっていることや、私自身の年の功もあるかもしれません。
そして何より、周りに子育て仲間が増えたことが大きいです。
日頃のちょっとしたことを話したり、子ども連れで一緒に遊んだり。
そのような中から、様々な繋がりが生まれています。
素敵なお母さんをご紹介
東京の東、駒込の勝林寺というお寺で、「お寺deジャズ~小さなハモンドオルガンフェスティバル~」(以下「寺ジャズ」)というイベントを企画されている山火さんとは、同じく駒込のマルイケハウス(※)の中にあるちょこっとカフェギャラリーmaruchanという場所で、私が「ちいさなおはなしかい」(乳幼児と保護者のためのおはなしかい)を開いたときに出会いました。
(※マルイケハウスは2019年8月17日で惜しまれながら閉店となりました。)
山火さんは、小さなお子さんがいらっしゃるお母さんでありながら、Encounter with Musicというプロジェクトの代表としても活動され、子どもも大人も楽しめるようなジャズライブを企画されています。
今回は、山火さんに「寺ジャズ」の魅力や、このイベントを企画されたきっかけなどを教えてもらい、親子連れで楽しめるジャズライブのことをお伝えさせていただきたいと思います。
お母さんとして、演奏者として、様々な思いを教えてくださいました。
「お寺deジャズ~小さなハモンドオルガンフェスティバル~」への思い
山火さんは、4歳のころからハモンドオルガンを習い、今もジャズのライブ等で演奏されるなど、活動を続けていらっしゃいます。
プロのミュージシャンとの繋がりも多く、「小さい頃から本物の、大人が本気で向き合う音楽を聴かせたい」と、思っていました。
けれども、「自分が行きたい、と思うイベント」がなかったので、「それなら作ってしまおう!」と思い立ち、単純な「子ども向け」ではない、大人も子どもも一緒に楽しめるイベントを企画されるに至ったそうです。
このイベントには、ジャズのミュージシャンだけでなく、たくさんの方々が参加されます。お寺の境内に焼き菓子屋さん、アクセサリーショップ、アートワークショップなど、個性的なお店や催し物コーナーが並び、「フェスティバル」の名にふさわしい楽しげな印象です。
それは、山火さんの「いろんな家族のカタチ、仕事、国籍、地域など関係なく繋がっていくことで、ひとりひとりにとって居心地のよい場所ができたり、よい仕事が生まれたりすると思う。」という考え方に共感するたくさんの人々が集まったからです。
そして、そこに集う人々が、さらに繋がっていく・・・。そんな場所を作るために、自分にできることは、音楽のイベントだった、と山火さんは言います。
そして、「まだまだ認知度の低いハモンド(オルガン)を、自分も奏者のひとりとして、多くの人に魅力を伝えていきたい。」のだそうです。
「お寺deジャズ」の魅力
・本格的なジャズの演奏を聞けること。
→現在活躍中のプロのミュージシャンによる生演奏をお寺のお堂で聞くことができます。
・ただの「ジャズフェス」ではなく、出会った人が繋がりを持てるイベントであること。
→アットホームな雰囲気があります。
・赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで誰でも楽しめること。
→赤ちゃんもライブ会場に入れます。
・可能な限りバリアフリーであること。
→嬉しいですね!
・スタッフや出店者も繋がりをもてること。
→スタッフや出店者も楽しいイベントです。
山火さんは、見た目はほんわか優しい雰囲気ですが、行動力と意志のある『かっこいい』女性だな、と改めて感じます。
お寺deジャズは、今回で2回目の開催です。
第1回目の時は、赤ん坊が生まれたばかりだったので、私は参加できませんでした。今年はいよいよ参加できると思うと、今から楽しみです。もちろん、家族で参加したいと思っています。
実は、私はお寺deジャズのチラシを制作させていただきました。こちらにも掲載させていただきますので、チェックしていただけたら、嬉しいです。
秋の気持ちの良い休日、ぜひ、お子さんと一緒にお出かけくださいね。
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