HSP~繊細さんの子育て~
HSPとは
最近耳にした人もいるかもしれません。HSPとは、人一倍敏感な人のことです。
例えば、
・人の気持ちを敏感に感じ取ってしまう。
・自分が怒られていないのに、怒っている人を見るとびくびくしてしまう。
・感覚が敏感過ぎて、嗅覚、味覚、周りの物音をうるさく感じる。
・肌触りがチクチクしているものが苦手。
などの症状があります。
今、5人に1人がHSPだと言われています。私もその一人です。
私の症状としては、幼稚園の懇談会等、人が集まる場所へ行くことを決めた時点でソワソワ。行く前の日は遅くまで眠れず、やっと寝ても何時間かで目が覚めるとまた寝ることはできません。
いざ懇談会へ行くと、会話が途切れることが苦手で周りに気を遣いすぎて、終わる頃にはぐったりとしてしまいます。家に帰ると包丁が持てないほどの手の震えに見舞われます。
そんな私ですが、現在小学6年生と2年生の男の子のお母さんです。
子どもがいるから頑張れる
母親になることに心配はありました。
学生の頃アルバイトをするのにも、大学に行くのにも安定剤なしでは難しい時もあったので、こんな私でもちゃんと親になれるのか不安だらけでした。
いざお兄ちゃんとの対面を迎えると心から沸き上がる愛しさでいっぱいでした。自分の分身のような、はたまた小さな彼氏のような存在に、不安なんて感じる隙さえありませんでした。
赤ちゃんの時のお兄ちゃんとの生活は私の中で一番穏やかな時間でした。寝ても覚めても泣いていても、愛しくて。イライラを感じることはありませんでした。
日中誰かのイライラを感じることもなく過ごせた幸せな時間でした。
弟が産まれ、お兄ちゃんの幼稚園が始まると少しずつ他のママとの交流が始まります。それも、弟を抱っこしていると何故か心強いのです。
そして迎えた弟の幼稚園生活。抱っこする赤ちゃんもなく参戦する懇談会や親睦会。言い方はおかしいですが、心の底から心細いという言葉が一番当てはまりました。
それでもなんとか頑張れたのは子どもたちに恥ずかしくない母親でありたいと思えたことと、次にお話する母の存在があったからです。
母親に心からの感謝と
次男を妊娠したとき、気持ちにも体にも余裕が持てずお兄ちゃんにも寂しい思いをさせていました。そこで、無理を承知で独り身の地方の母に同居のお誘いをしてみました。
母も私の不安定さを知っていたのでしょう。慣れた地を離れ引っ越しを決めてくれました。
そんな母の愛に甘えながら同居生活をしてきましたが、弟が年中さんに上がる頃、家族だけの生活は大切な時間だからと母1人近くのアパートへ移り住むこととなりました。
その頃の私は母という最強の味方がいて、子どもという心の安定剤がいるお陰で学生の頃のように病院に通うこともなくなりました。
それでも、外で子どもに対して心ない言葉をかけられたり、集まりの場で自分の発言に不安になるとそわそわがおさまらなくなるときもあります。
そんな時は寝ている子どもを抱き締めて、心をどうにか落ち着かせています。
HSPであることは大変なことだけではなく、子どもの小さな変化に直ぐに気がつくこともできるのです。ただいま、の一言で気づけたことで対応ができたことも何度もあります。
きっと沢山のママさんが同じように悩んで苦しんでいるでしょう。少しでも同じように感じる人がいることで、救われる気持ちになってくれたらいいなと思います。