わが子にとっての「安心毛布」を見つけて、楽にイヤイヤ期を乗り切ろう!
スヌーピーでお馴染み、漫画『ピーナッツ』に登場するライナスが、いつも肌身離さず持ち続けている毛布をご存知でしょうか?
ライナスのように毛布やタオル、ぬいぐるみなど、物に執着することで子どもは安心感を得ることがあります。
これを「ライナスの毛布」もしくは『安心毛布』と呼ぶそうです。
安心毛布を探そう!
物に執着してしまうと保育園や幼稚園など、安心毛布を持ち込めない状況になった時に大変になってしまうのではないか?との思いから、息子がなるべく物に執着しないよう気をつけていました。
1歳半を過ぎた頃、いつものように保育園に預ける為に自転車に乗せようとしたところ、「絶対に乗りたくない!!」と身体を反らせて大泣き。
その泣き声に、リビングにいた主人や近所のおばさんまで家から出てきて、大人3人がかりで息子をなだめ15分ほど格闘し、やっとの思いで自転車に乗せることが出来ました。
この日から初期のイヤイヤ期が始まり、とにかく自転車に乗ることを拒絶し続けた息子。
どうやったら自転車に乗ってくれるのかネットで検索してみると、『お菓子を与える』、『おもちゃやシールを持たせる』など気をそらしている間に座らせたり、中には携帯を渡して夢中になっている隙に座らせてベルトを締めるという対処法を発見しました。
早速実践してみようと、毎日違うお菓子やおもちゃを持って自転車に乗る直前に渡すことで、何とか自転車に乗ってもらうことに成功!
これで私の悩みも解決されたと喜んでいたのも束の間、その作戦を実行して二週間くらいで、また自転車に乗ることを拒絶されてしまいました。
もうなす術がないと、うなだれていた私…。
すると、息子が「ボール!ボール!」と言い出しました。
家にあったプラスチックのボールを渡すと、ニコニコしてご機嫌のまま、すんなり自転車に乗ってくれたのです。
それ以来、自転車に乗る時、外出する時、寝室に行く時には「ボール!」と言うようになり、ボールを渡すと安心してイヤイヤすることがなくなりました。
息子にとっての安心毛布は、「ボール」だったのです。
保育園に着くと、自分からボールをハイっと渡し、またお迎えで自転車に乗る際にボールを求めるようになった息子。
以前抱いていた、【物に執着すると持ち込めない時に大変になってしまうのでは?】という、私の不安は全く問題なく、息子自身が保育園には私物を持ち込めないことをしっかり理解していてびっくりしました。
息子にとっての安心毛布を見つけることが出来て、お出かけも、寝かしつけも、かなり楽になりました。
ちなみに、安心毛布は自然に卒業していく子どもが多いそうで、親が無理に取り上げる必要はないそうです。
思い出すと、私の弟の安心毛布(タオルケット)の卒業時期は中学生頃だった気がします。
弟は小学校の移動教室に、こっそりタオルケットを持って行っていました。
そのころには、ボロボロに破けて原形を留めていなかった記憶があります。
私の弟も、時間はかなりかかりましたが、気が付くと安心毛布を卒業していたので、息子もきっといつかは、自然に卒業できると信じています。
今は、親子共々、安心毛布に頼ろうと思っています。