工作小学1年生、手作り楽器を作ろう
小学1年生の図工授業
幼稚園、保育園などでも保育時間中に工作を行う園も多いと思いますが、今回は小学校の図工についてお伝えしたいと思います。
公立小学校では1年生から図工の授業がスタートします。教科書の配布もあり、各学校ごとに教科書に沿った授業が行われるところが多いです。クラスの担任の先生が授業を行う場合もありますが、学校によっては担任ではなく図工担当の先生が配置されている場合もあります。
子どもが実際に1年生になり、わたしが子どもだったころとは違うなぁと感じたのは、図工の時間で使用する材料の多くを家庭から持参するということでした。
わたしが子どもだったころは、材料は学校でみんなと同じものが配布されて、それを使って授業を行っていました。
みんな同じ材料で作るので、工作が得意でセンスのいい子の作品はひと目でわかりましたし、逆にそうでない子の作品もひと目でわかる状況でした。
いまはそうではない場合が多いと感じます。
いい材料を持ってくる子は並べて貼りつけるだけでも作品はよく見えます。
図工の授業の前に事前に連絡帳や月1配布のクラスだよりなどに
「図工で〇〇を使用するのでご用意をお願いします」などと連絡が書かれていることが多いので、保護者は見逃さないように気をつけ覚えておかなくてはなりません。
普段はそのまま捨ててしまうものでも、工作に使えそうな物、綺麗な箱やリボンなどは一定期間保管をしておくと慌てなくて済むと思います。
我が家は出来るだけおうちにあるものを持たせるようにしていますが、100均などを利用して購入して持たせる家庭も多いようです。
リボンや飾りなど、クラス内で材料を交換してもいい、という場合なら100均で1~2種類購入して子どもに持たせてあげるとお子さんもお友達と交換をする楽しみができていいかもしれません。
ただ、交換にはトラブルの可能性も潜んでいます。
「子どもはあげたくないのに断れず、みんなにあげてしまい、自分が使う分がなくなってしまった」「かわいいやつだけお友達に取られた」とか「わざわざ購入していい物を持たせたのに、子どもが変な物と交換してきていた!ガッカリ!」など、よくある話だと思います。
持たせるときにお子さんとよく話し合いをするのが大切です。
交換してほしくない素材は、お子さんに「これは交換しないで、○○ちゃんが使ってね」など事前に話しておくようにしましょう。
手作り楽器を作ろう
図工の授業で手作り楽器を作るので、材料の準備をお願いします。と学校から連絡がありました。
持ち物例には、紙コップ、どんぐり、テープ、リボンなど。と書かれていました。
まずは公園に遊びに行き、そのついでにどんぐりをたくさん集めました。
忘れてきたとか、拾いに行けなかった、というお友達がいたら分けてあげたらいいよね!と子どもと話しながらたくさん集めました。
どんぐりには中に虫がいることが多いです。ほとんどに虫がいると思っておいた方がいいです。どんぐりの中に卵を産み付け、成長した虫が中から穴を開けて出てくるということが多いようです。
どんぐりに穴が開いているものはもちろん、穴がないものも注意が必要です。
対処方法として確実なのは、拾って来たどんぐりをお鍋で煮てしまうことです。アクが出てお鍋に沈着してしまう可能性もあるので使用するお鍋に注意が必要です。それから、煮てしまうと虫はいなくなりますが、どんぐり自体の色が鮮やかではなくなります。
もう1つの対処方法として、冷凍庫に入れて凍らせる。という方法があるようです。
中まで確実に凍らせる必要があるのと、冷凍庫へ入れる期間が短いと、やはり虫が出てきてしまう場合もあるので注意が必要です。
(必ず大人が付き添い、各自自己責任で行ってください)
マラカスが出来ました
紙コップが自宅になかったので、ちょうど食べ終わって捨てるところだったアイスクリーム(ソフトクリーム型)のプラケースを2つ使うことにしました。
紙コップだと、中にドングリなどを入れテープで封をする作業が1年生には難しい子もいると思いますが、このアイスクリームの型を使えば蓋をはめ込むだけで固定できるので、ラクにお子さんでも出来ると思います。
念のため蓋が外れて中身が出てしまわないように、封をしたうえにテープを張ると安心だと思います。
うちの子はテープは貼っていませんが、今のところ中身は飛び出さずに済んでいます。アイスでもプラケースの種類にもよると思うので、テープ貼ったほうがよいと思います。
そしてこのアイスクリーム(ソフトクリーム)のプラケースですが、手に持ちやすいのもよかったポイントです。
子どもも気に入ったようで、2つ作り、両手に持ってノリノリでマラカスを振ってくれました。
プラケースの表面に絵を描いたり、シールを貼ったり、飾り付けをして世界に1つのマラカスの完成です。
ぜひお子さんと作ってみてください。
まとめ
画像:ずがこうさく1・2上たのしいなおもしろいな(日本文教出版株式会社)
子どもの図画工作なのですが、材料選び、準備は保護者が行う必要があるのでなかなか負担に感じる方もいるかもしれません。
子どもの学校の授業なので、子ども自身が評価されるべきことと思いますが、図画工作の場合は素材選び、どの材料を持たせるかが作品にも直接つながると感じました。
大切なのは、よい作品を作ることもそうですが、子ども自身が図工好きになること、ものつくりを好きになることではないかなとも思います。親が関心を持つことで、子どもも興味を持ち、そこから世界感が広がる場合もあると感じます。
少し時間があるときに、一緒に材料を探したり工作をしてみてほしいなと思います。