聴き方の種類~穏やかな夫婦関係を保つコツ!その3 気持ちを聴く~

こんにちは!

親子の時間研究所の研究員『傾聴(けいちょう)』をお伝えしている村尾リエです。

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

私が別居解消後、穏やかな夫婦関係を保つために実践していることをお伝えしていますが、今回は3つめのコツ「気持ちを聴く」ということについてお話します。

 

相手の気持ちを聴く会話法

あなたは人のお話を聴く時に、どこに焦点を当てて聴いていますか?

『傾聴』では相手の「気持ち」に焦点を当ててお話を聴きます。

相手の「気持ち」を聴き、相手を【支える・寄り添う・そのまま理解する】という聴き方になります。

普段話しているお話は「事柄」と「気持ち」とが混ざって話題になっています。

 

例えば夫が

「同期の〇〇くんが異動なんだよね。これからなかなか呑めなくなるから寂しいわぁ~」
と言った時です。

「事柄」に焦点を当てる一般会話なら

「え!どこに異動なの?」と、私も知っている〇〇くんの異動先が気になるので質問します。
「△△に異動なんだよねー」
「そうなのね。今の部署に何年居たっけ?」
というように会話は進んでいくと思います。

一般会話は、私が質問したいこと、私が言いたいことをどんどん話して、【お互い自分が言いたいことを言い合っている】という状態です。

 

『傾聴』で夫の話を聴きたいと思ったなら

「そうなんだ~それは寂しいよね~」
と夫の「気持ち」に寄り添います。

ずっと一緒に仕事をして来た同期がすぐそばに居たのに、異動になりなかなか会えなくなる。

その寂しいという「気持ち」に焦点を当てて『傾聴』します。

『傾聴』は、あなたはどう思ったの、あなたはどう感じたのと、ある話題に対して相手が思ったこと感じたことを聴いていく聴き方です。

どちらがいい、悪いではなく、焦点を当てる所が「事柄」か「気持ち」か、それが違うということですね。

 

聴き方の種類を知ろう

『傾聴』を学んだ今は、夫の「気持ち」をわかろうとしながらお話を聴きます。

事柄にとらわれず、夫の「気持ち」を受け止めたいと思って聴いています。

だけど、事柄は頭の中でイメージが出来るので、聴いている方はどうしても事柄について質問したくなったり聴きたくなるんですよね。

気持ちは頭の中でイメージが出来ないので、わかりにくいのです。

 

聴き方には種類があると考えてみてください。

『一般会話』と『傾聴』という2つの聴き方ですね。

あなたが今、目の前で話をしている人とどのように関わりたいかで、聴き方を変えるのです。
これが聴き方の種類です。

例えば「昨日休みだったから、子どもと一緒に公園に行って来たんだよね。お天気もいいし、子どもと一緒に散策したり、お弁当食べたり。なんだか久しぶりにすっごく楽しかったんだ。」
とお友達が話して来たとします。

その時にあなたはどんな返事をしますか?

一般会話だと、こんな返事が出て来そうですね。

「昨日お天気よかったからねー。うちは動物園に行って来たよ!」
「どこの公園に行ったの?」
「へぇ~お弁当作って行ったの。早起きだったでしょ?」
など、色々考えられますね。

 

では『傾聴』で聴いた場合はどうなると思いますか?

返事は
「そうなんだ~。久しぶりにすっごく楽しかったんだね」
という感じです。

動物園に行ったかとか、どこの公園に行ったかとか、早起きだったかとかの事柄には反応せずに、話している方の気持ちに応答する聴き方をします。

この「気持ちを聴く」ということを意識して聴いていると、相手の話を聴いている時の耳の向け方が変わってくるのです。

この人の気持ちはどうだったんだろう、この人はこんなことが起こってどう感じたんだろう…と話している人の気持ちが表れているところを探そう探そうとしながら、話を聴くようになってきます。

私の中には傾聴スイッチがあります。
自分の中で傾聴スイッチをONにするか、OFFにするかで聴き方を変えているのです。

『傾聴』の講師だからっていつも『傾聴』で聴いているのではないのです(笑)

 

傾聴スイッチをONする

通常の夫婦の会話は一般会話です。
だけど、夫や子どもが悩んでいるなと感じた時、話を聴いてほしいんだなと感じた時には「傾聴スイッチをONにして聴く」ということを選択します。

 

あなたにもありませんか?
悩んでいる時、話をただただ聴いて欲しい時。

そんな時に、「こうやってみたら?」「こう考えてみたら?」と言われても、

「そんなことはわかってる!それが出来ないから悩んでるんだよ!」と言いたくなることってありますよね。

以前の私は、悩んでいる夫に対してついアドバイスしている、つい否定しているということがありました。

「そんな風に考えないで、こう考えた方が楽だよ!」と励ますつもりで言っていました。
だけど、そんな風に考えないでという言葉自体、悩んでいる夫を否定していますよね。

そう考えられないあなたはおかしいんじゃない?…ということにも、取り方によっては聴こえます。

夫には「お前は前向きやなぁ。俺はそんな風には考えられへん!」とよく言われたものです。

普段では全く問題がないことであっても、いっぱいいっぱいになって悩んでいる時には、こんな風に言われると確かにキツかっただろうなと、『傾聴』を学んだ今なら理解できるようになりました。

あなたも傾聴スイッチを自分の中に持ってみませんか?

その時その時に合わせて使い分けが出来れば、コミュニケーションの質が変わってくると思います。

そして、これにもひとつ大切なポイントがあります。

前回のコラムにも書きましたように、《自分の心の声を聴いて》みてください。

「あなたが傾聴したいと思うのであれば」

あなたの望みを叶える手段として傾聴を使ってみてくださいね。

 

あなたがあなたでいられますように。

 

 

プロフィール

傾聴講師・カラーセラピスト

彩-irodori-  村尾リエ

傾聴(聴き方)をお伝えする講師、カラーセラピスト養成講座の開講などで活動。

傾聴(聴き方)の講演・研修や、夫婦間の聴き方に焦点をあてた講演も開催。

傾聴やカラーセラピーを主体とした個人カウンセリングも「ちゃんと聴いてもらえて楽になる!」と人気。

オフィシャルHP 彩-irodori-

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