産後うつを悪化させないために。家族の理解を得るために必要なこと

数時間起きの授乳、泣き止んでくれない赤ちゃん、初めての育児という不安、眠れない生活。

これらに加えて出産による肉体と精神のダメージで、産後うつになってしまうママもいます。

うつ状態で一番辛いには、家族が理解してくれないこと。特におばあちゃん世代は、
「女は生むのが当たり前」「出産は病気じゃない」
という心無い言葉を投げかけてくることもあるのです。

辛い症状を理解してもらうにはどうすればいいのか。大切なのは第三者に助けを求めることなのです。

心が苦しくなった時に相談すべき場所

子育て中、特に出産直後は産後うつの危険が大きい時期です。

初めての子育ての場合には特に警戒しておきたいですね。家族に相談できない場合や、ワンオペ育児をせざるを得ない場合にも心配です。

そんなとき、公の機関やNPOなどの支援を活用しましょう。

自治体によってサービスはさまざまですが、24時間電話対応のところもあります。使える資源の例を紹介します。

子ども家庭支援センター

地域によっては子ども支援センター、家庭支援センター、子育て支援センターなどいろいろな名称が使われていますが、
おおむね「子ども家庭支援センター」と検索すれば近いサービスにたどり着けます。

こうした機関は、保健所や市役所などに拠点が置かれていて、保育士や保健師の方が常駐しています。

虐待防止などを目指して、子育て中のママをサポートするのが目的です。

相談すれば温かく迎えてもらえるはずです。どんな些細なことでも聞いてくれるところなので、まずは電話してみましょう。

病院のソーシャルワーカーさん

出産したのが総合病院の場合、そうでなくてもクリニックによっては相談支援のためのソーシャルワーカーさんが常駐していることがあります。

常駐でなくても来院される曜日が決まっているかもしれません。

ソーシャルワーカーさんは、相談支援の専門です。ママのヒアリングを行い、必要なサービスを提供してくれる場所とのマッチングをします。

状態次第で心療内科への相談が必要かもしれません。婦人科勤務の場合なら女性の方も多いので、安心してお話が出来ます。

子育て電話相談

フリーダイヤルや24時間対応の子育て相談電話は全国に設置されています。

自治体が主導しているものや、全国どこからでも相談を受けてくれる場合もあります。

特に、深夜に対応してくれるものは遠慮せずに利用しましょう。夜泣きが酷い時には精神がすり減ってしまいます。誰かに話しを聞いてもらうだけでも気持ちを切り替えることが出来ます。

家族が理解してくれない場合にも相談を

パパやおばあちゃんが心の悩みを理解してくれない。

そんな場合には、保健所や病院のソーシャルワーカーさんに相談をしたのち、家庭訪問をしてもらうのがいいですね。

専門家の話というのは説得力があります。病院から来た人、と聞くと昔かたぎなおばあちゃんも話を聞いてくれるかもしれません。

保健師さんも家庭訪問の仕事を分担している場合が多いです。中には地域ごとに担当者が決まっていることもあります。

家族で子育ての足並みをそろえる意味でも、ママのストレスを軽くする意味でも、子育ての専門知識を持っている人の力を借りてください。

探せばみつかる子育ての応援隊

政府、自治体、NPOが主導している子育て支援政策はたくさんありますが、肝心の必要としているママに情報が届いていない現実があります。

相談したくてもどこに行ったらいいのか分からない。相談すると自分が母親失格だと思われてしまう。

相談機関に待機している職員の方は、必ずママからのSOSを待っています。

虐待を減らすこと、ストレスから病気になってしまうことを防ぐことが切実な課題だからです。

誰の力も借りずに子育てをする人は居ません。それを強制されるいわれもありません。

安心して、手伝ってくれる人の力に頼りましょう。家族の無理解に対してもきっと味方になってくれます。

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