お餅の歴史と子どもに与える注意点。
年末年始を迎え寒さも厳しくなって来ると、そうしても食べたくなるのがお餅です。
お餅は焼いたり、お汁の中に入れたりと色んな使い方もできるので楽ですよね。
今回は、お餅の歴史と子どもに与える時の注意点をお伝えします。
お餅はなぜお正月にたべるの?
お餅は日本の伝統的な食べ物ですよね。
お正月になればお雑煮などでお餅は食べますが、普段からお餅を食べる事は少ないですよね。
お正月にお餅を食べる特別な理由がありました。
※ママやパパが知識を持ち、子どもに伝える事で、何気なく食べている食事に子どもは興味を持ち食べ物の大切さとママやパパへの尊敬となり良いコミュニケーションタイムになるはずです。
①古くからのお正月行事に由来
平安時代からお正月行事に歯固めの儀(はがためのぎ)というものが始まりました。
歯固めの儀(はがためのぎ)ってなに?
お正月の三が日に硬い食べ物を食べて、長寿を願う儀式の事です。
年齢の『齢』という漢字には『歯』という漢字が入っていますよね。
昔の人は歯を丈夫にすれば、長生きできると考えていたようです。
そのため、硬い物を食べる事で、歯を丈夫にしようとしたんですね。
実際に歯固めの儀(はがためのぎ)には硬い食べ物が出てきます。
・鏡餅・大根・瓜・大豆・ごまめ・イノシシの肉・干し柿などです。
この風習でお餅を食べていた事が現代のお正月にお餅を食べる事が残っているという事です。
!「歯を丈夫にし、長生きできるように!」という願いが込められて、お餅を食べる事を子どもに伝えてみてはいかがでしょうか!
②古くからの風習に由来
民族学的には『ハレの日』と『ケの日』という考え方がありました。
『ハレの日』と『ケの日』てなに?
『ハレ=張れ』と『ケ=褻』は節目を指す考え方です。
『ハレ』は非日常、『ケ』は日常という意味です。
☆物知りコーナー☆『ハレ』の言葉が、晴れ着・晴れ舞台などの言葉の語源となったのです。
昔の人は『ハレの日=非日常』にはいつもと違う食べ物や食器、服装などで気持ちを新たにしていたようですね。
お正月はまさに『ハレの日』なので、普段食べないお餅、お赤飯、白米、尾頭付き魚など贅沢品を食べるのですね。
今も、めでたい席のはこのような料理が振舞われるのは、この名残なのです。
!普段食べないお餅には、食べる事で気持ちを新たに切り替える意味があったのですね!
③お雑煮にお餅を入れて食べる意味は?
お雑煮を食べることは、お正月に神様にお供えした野菜やお餅を一つの鍋で煮て食べるという大切な儀式です。
神様と同じものを食べる事により、パワーをおすそ分けしてもらおうという考えでした。
煮た餅は長く伸びるので、長寿を願うのに縁起が良いと言われていたようです。
!お正月のお雑煮の餅には『神様からパワーを頂く』という意味があったのですね!
文化や風習に色々な違いがあり、お餅を食べる意味が色々ありました。しかし、どの風習・文化にしても共通していることは、新年を迎えて気持ちを新たに頑張れることを神様にお願いするという事ですね。
さて、子どもに与えるお餅の注意点お伝えします。
お餅の歴史を知り、お餅が食べたくなってきませんか?!
昔の人も今も変わらないお餅で喉を詰まらせてしまう幼児や高齢者に多い事故の一つでもあります。
怖いからって食べさせないのも一つの手ではありますが、幼少期から沢山の食べ物に触れて色んな噛み方や飲み込み方も覚える必要があるので、避けるのではなく、私たち大人が工夫しながら食べさせてあげたいものです。
工夫と注意
①小さめにちぎる。
②きな粉なとをまぶして食べやすくする。(はりつき防止)
③切れ込みを入れて焼く。
④口に入れさせすぎない。
⑤食べている時は絶対に目を離さな。
このような工夫をして楽しくおいしく食べましょう。