今の季節におすすめの一冊
入園・入学の季節
これから入園・入学や進級をして、新しい環境での生活が始まりますね。
中には引っ越しをして仲良しだったおともだちと離れ、
新しいおともだちができるか不安になっている子もいることでしょう。
そんな今のシーズンにぴったりの絵本、かさいまりさんの著書
「あえたらいいな」を紹介したいと思います。
タイトル/あえたらいいな 作・絵/かさいまり 出版社/ひさかたチャイルド
あらすじ
引っ越してきたばかりのこぐまのクッキー。
おともだちを作りたいけれどなかなかできず・・・
公園でひとり、ゆきだるまを作りました。
翌日公園に行ってみると・・・
卒園を控える娘に読み聞かせしてみたところ
一緒に遊びたいけれど遠巻きに見ることしかできず、ひとりでゆきだるまをつくるクッキー。
似たような経験をしたこと、ありませんか?
娘も、入園当初は自分から話しかけることが全くできない子でした。
そんな娘に読み聞かせをしていると、「だったら仲間に入れてって言えばいいのにね」と言ったのです。
保育園ではもう皆と仲良くなれたから、ちゃんと言えるようになったんだなぁと、成長を感じることもできましたが・・・
でもね、なかなか言えないお友達もいるんだよ。あなたもそうだったように。
そういうと、クッキーの気持ちを理解したようでした。
なかなかお友達を作れなくても
新しい環境では、すぐにおともだちができない時もありますよね。
誰とでもすぐに打ち解けられる性格の子ばかりだと簡単ですが、そうじゃない子も多いことでしょう。
自分から話しかけることができなくても、おともだちになれるきっかけはあるんだよ!と、絵本が気付かせてくれました。どんな行動でも意味があるんだと。
お友達と離れたとしても、大丈夫
娘には、引っ越して違う学校に行くことになった仲良しの子がいます。
その子のお母さんは、おともだちがたくさんできたのに引っ越しをしなければいけないことを悩んでいる様子でした。
この絵本はそんな親子にも、どこに行ってもおともだちはきっとできるから大丈夫だよ。とエールを送れる一冊だと思います。
そして、もし誰かがひとりぼっちでいたらどういう気持ちなのかも考えさせてくれるので、どんなお子さんにもおすすめしたい絵本です。
おもいやりを育める、やさしくてあたたかい一冊だと思います。