妊娠中のつらい便秘。予防となってしまったときのおすすめ改善方法
妊娠中期から後期にかけて、便秘に悩む妊婦さんも多いことでしょう。
お腹が張ったり痛みを感じることもあって、大きなストレスになってしまうこともあります。
どうして便秘になってしまうのか。予防方法のあるのでしょうか?
お腹の中にいる赤ちゃんに負担を掛けずにできる、便秘の対処方法を紹介します。
簡単なので、意識して取り組んでみてください。
妊娠中期になってから便秘がちになるわけは
お腹の赤ちゃんが大きくなって、お腹が目立ち始める妊娠中期。6か月ごろから赤ちゃんが動くのが感じられる人も多く、マタニティウェアが必要になってくるでしょう。
このころ、子宮壁はどんどん大きくなり、それに伴って腹筋も縦に大きく伸び始めます。腹筋が邪魔をしていると子宮が大きくなれません。
そこで、女性の体は命令を出して腹筋を柔軟にしていきます。硬い筋肉を緩めて、お腹の赤ちゃんを圧迫しないようにするのです。
腹筋が弱ることでお腹に力が入らなくなる
ですが、腹筋が伸びてしまうとお腹に力を入れるのが難しくなります。
子宮を収縮させないためにも、お腹に無理な力を入れないことは大切です。
しかし、腹筋にかかる力が弱くなってしまうことで便を排出するための圧力も弱くなっていきます。
このため、妊娠が進むにつれて便秘が起こりやすくなってしまうのです。
辛い便秘を防ぐ方法は
なってしまうと強いストレスを感じる上に、便に残った毒素が体内に戻ってしまう不安もあるのが便秘の怖さですね。
なんとか排便しようとして、お腹に無理な力を入れるのもなんだか心配。
そこで、赤ちゃんの負担にならないように便秘を防ぐ方法を紹介しましょう。
ウォーキングなどの適度な運動
便秘の改善には何よりも運動です。と言っても激しい運動は無理なので、近所を軽く散歩する習慣を作りましょう。
仕事の休業が取れている人は、食事のあとで5分でも10分でも歩く癖をつけるといいでしょう。
仕事中の人は、職場の階段を利用して何回か上り降りをするのもおすすめです。ただ、転ばないように気を付けてください。
雨の日は自宅の廊下を行ったり来たりするだけでも構いません。
毎日一定の歩数を確保することは、安全に出産することにもつながります。
オリーブオイルヨーグルト
イタリアでは、便秘の時にスプーン一杯のオリーブオイルを飲むといわれています。
オリーブオイルに含まれているオレイン酸が腸の蠕動運動を活発にし、便の滑りをよくして排出されやすくしてくれるからです。
オレイン酸は小腸では吸収されず大腸まで届くので、より効果的と言えるでしょう。
オリーブオイル大さじ1をヨーグルト200グラムに加えたものは、さらにおすすめです。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸の細菌のバランスを改善して、同じく蠕動運動が起こりやすくしてくれるからです。
腿上げ運動で腹筋を鍛える
腹筋が緩んだままだと、陣痛が来た時にうまくいきめず赤ちゃんを無事に生むのが大変になります。
そこで、妊娠中でもお腹に負担を掛けずに腹筋のケアをしましょう。簡単にできる腿上げ運動がおすすめです。
1まっすぐ立って足を肩幅に開く
2片方の膝を直角に持ち上げる
3一方を下ろし、もう片方も同様に直角に持ち上げる
これを合計30から50回ほど繰り返してください。お腹が苦しいと思ったらすぐに休むことを心掛けて。
普段から食事に食物繊維を取り入れることも忘れずに
運動に加えて重要なのが、便を出やすくする食物繊維を多めにとることです。
妊娠中はつわりが酷く、なかなか食事がとれない人も多いと思います。
そこで、食べやすいお粥に雑穀を混ぜて冷やしてから食べるなど工夫をしましょう。雑穀粥は水分も多いので便を柔らかくしてくれます。
もっと簡単な方法はやはりバナナ。シリアルやグラノーラに切ったバナナとヨーグルトを足して食べると、栄養面でも腸ケアの面でも満点です。
食事と運動は、お腹の赤ちゃんのためにも気を付けてあげたいことです。
無理なくできることから始めてみてください。