
色で彩る、あなただけの物語。背表紙から始まる絵本のある暮らし
2026年2月8日
休日の午後、光が差し込む本棚を眺める。 並んだ絵本の背表紙が、まるでモザイク画のように目に飛び込んでくる。今日は、どの色に惹かれるだろう?
赤色の絵本:情熱とエネルギーを本棚に
赤い背表紙の絵本を並べると、本棚がパッと明るくなる。まるで、心に火が灯るみたい。
例えば、鮮やかな赤が目を引く『ぐりとぐら』。ふたごの野ねずみが大きなカステラを作る物語は、子どもの頃に読んだ記憶がよみがえるあなたもいるのではないでしょうか。
あるいは、『スイミー』。小さな魚が勇気を出す物語は、読み終わった後に、そっと背中を押してくれるような力強さがある。
『だるまさんが』も忘れてはいけません。その名の通り、赤いだるまさんが登場するこの絵本は、ユーモラスな動きとリズミカルな言葉で、大人も子どもも笑顔にしてくれる。
青色の絵本:穏やかさと知性を添えて

青い絵本は、まるで静かな海を見ているよう。心が落ち着いて、穏やかな気持ちになれる。
サン=テグジュペリの『星の王子さま』。夜空のような深い青色の背表紙は、本棚に知的な印象を与えてくれる。
『フレデリック』も、青色の絵本としておすすめ。詩を紡ぐねずみのフレデリックの姿は、創造することの楽しさを教えてくれる。
鮮やかな青色が印象的な『あおくんときいろちゃん』。色の混ざり合いをテーマにしたこの絵本は、色彩の豊かさを改めて感じさせてくれる。
緑色の絵本:安らぎと自然を感じる空間

緑色の絵本は、まるで森の中にいるみたい。目に優しくて、心が安らぐ。
ジャン・ジオノ作、フレデリック・バック絵の『木を植えた男』。物語の精神性と共鳴し、静かな感動を与えてくれる。 『葉っぱのフレディ』。葉っぱのフレディが死を通して生の意味を学ぶ物語は、私たちに生きることの尊さを教えてくれる。
黄色、白、黒…色を組み合わせて、あなただけの物語を
黄色(希望、明るさ)、白(純粋、清潔感)、黒(洗練、神秘性)。色を意識して絵本を選ぶと、本棚がまるでアート作品のようになる。あなただけの物語を、色で表現してみてはいかがでしょうか。
本棚に希望を灯したいなら、鮮やかな黄色の絵本を選んでみましょう。例えば、『きんぎょがにげた』。五味太郎さんの手によるこの絵本は、子どもたちの好奇心をくすぐる、色彩豊かな作品です。
清潔感のある空間にしたいなら、白い絵本を。谷川俊太郎さんの詩と、堀内誠一さんの絵が織りなす『くだもの』は、シンプルながらも美しい、そんな一冊です。
シックで落ち着いた雰囲気にしたいなら、黒い絵本を選んでみてはいかがでしょう。
背表紙の色で生まれる、新しい絵本との出会い
いつもと違う選び方をすることで、思わぬ名作に出会えるかもしれない。絵本との出会いは、いつも新しい発見に満ちている。
本棚は、あなた自身を映し出す鏡。好きな色で彩られた絵本たちは、きっとあなたの心を豊かにしてくれるでしょう。さあ、今日はどんな色を選びますか?
絵本における「白」は、単なる情報の欠落ではない。読者の視線を誘導し、心理的な呼吸を整え、物語の深層を想像させるための、高度に計算されたデザイン要素なのです。
参考・出典
- ぐりとぐら|みんなの人気者|福音館書店(ぐりとぐらの詳細情報) https://www.fukuinkan.co.jp/ninkimono/detail.php?id=1
- 愛知教育大学学術情報リポジトリ, ストーリー絵本における余白の使用法(ストーリー絵本における余白の使用法) https://aue.repo.nii.ac.jp/record/5329/files/shuron-24-22.pdf