冬の親子時間に♪ 落ち葉のフロッタージュで動物のベッドを作ろう

こんにちは!工作が大好きなライター・浜田夏実です。

澄んだ空気に、冬の訪れを感じる季節となりましたね。寒くなると、ついおうちにこもってしまうのがわが家の悩みです。

そこで、気分転換に外で遊びながら、自宅で制作も楽しめるアイデアを考えました!落ち葉のフロッタージュで、動物のベッドを作ってみようという工作です。
拾った葉っぱとお絵描きの道具があれば、30分ほどで手軽にできますよ。

フロッタージュとは、凹凸のある素材の上に紙を置き、色鉛筆などでこすって、形を写し取る技法のこと。簡単に楽しむことができ、幼稚園や保育園の造形遊びにも取り入れられているそうです。

さっそく、4歳の娘と公園に出かけ、「工作で使う葉っぱを集めようね」と伝えると、「きれいな色の葉っぱがあったよ!」「こんな形も見つけた」と、発見したことを嬉しそうに教えてくれました。

※落ち葉は、少し湿り気が残っているものがおすすめです。完全に乾燥していると、紙の上からこすった時に、葉がちぎれてしまう可能性があります。

拾った落ち葉の模様を写し取ったら、まるで絵本の1ページのような作品が完成!
葉っぱの凸凹した感触を味わったり、冬の動物たちに興味がわいたりと、自然への関心も深まる工作です。

小さなお子さんと一緒に作る時は、ママ・パパが動物を描いて、その周りにおふとんをかけてあげるといった、シンプルな楽しみ方もできますよ。
さまざまな感触や色の鮮やかさを五感で味わってみましょう!

準備するもの

この工作は、拾った落ち葉とおうちにある道具で、簡単に始められます。

①お絵描き道具
色鉛筆、クーピー、クレヨンなど、ご自宅にあるものでOKです。
※クーピーは力の加減がしやすく、形や葉脈が細かく浮き上がるので、とくにおすすめです。

②薄手の紙
コピー用紙やらくがき帳など、薄めの紙をご用意ください。
※画用紙のように厚みがあると、葉っぱの凸凹が出にくい場合があります。

③大きめの画用紙
フロッタージュを貼り付けて、動物のベッドを作る時に使います。1枚の作品として、お部屋に飾ることもできるので、おすすめです!

④ハサミ・のり
フロッタージュの葉っぱを切り貼りする時に使用します。葉っぱは手でちぎっても良いので、ハサミがなくても大丈夫です。

きれいに模様を写す2つのコツ

制作を始める前に、フロッタージュの簡単なコツを2つご紹介します!

①凸凹を感じる面を使ってみよう

葉っぱの両面を触ってみて、より凸凹が感じられるほうを表にしてください。

テーブルに葉っぱをのせ、その上から薄手の紙を敷きます。紙の上から優しくこすると、細い葉脈まできれいに写し取れますよ!

凸凹が少ない面だと、中央の線は浮かびますが、細かい模様は写りにくいようです。
お子さんと葉っぱの感触を確かめながら、フロッタージュにトライしてみてくださいね。

②力の加減を調節しよう

色鉛筆などの画材を寝かせて、優しくこするのがポイントです。字を書く時のように、鉛筆持ちでぐっと力を入れると、写真の右側のように、葉脈が見えづらくなってしまいます。
「クレヨンを寝かせて、ゆっくりやってみよう」と声をかけたり、まずはママ・パパがお手本を見せたりすると、お子さんが真似しやすいですよ。

葉っぱのフロッタージュでぽかぽかベッド作り

それでは、いよいよ制作してみましょう♪ どんなベッドが完成するか、楽しみですね!

STEP
冬眠している動物を描いてみよう

まずは、メインとなる動物を描きます。「冬眠するのはどんな動物かな?」と親子で話し合うと、生き物への興味が広がり、描きたいものが決まるはずです。
お子さんが自分で描いても良いですし、ママ・パパが描いて色を塗ってもらうのもOKです!

また、あえて紙の端のほうに動物を寝かせてみたり、巣穴をいくつも用意したりすると、「森の中のワンシーン」として、イメージを膨らませることもできますよ。

娘は、私が描いたリスの絵を見て、「左側がリスさんのおうちで、右側を森にしよう」とアイデアを広げ、冬の森全体を表現していました。

STEP
葉っぱのフロッタージュに挑戦しよう

好きな落ち葉を選んだら、さっそくフロッタージュに挑戦しましょう!
同じ葉っぱでも、色鉛筆やクレヨンなど画材を変えると、ひと味違った表現に出会えます。

最初は、どこに葉っぱを置いたか紙をめくって確認していましたが、そのうち、紙の上から触っただけで「ここだ!」と分かるようになっていくのが、面白いところです。

STEP
葉っぱのフロッタージュを切ってみよう

5〜6枚ほどフロッタージュができたら、葉の形に沿って切ります。ハサミを使ってきれいにカットしても良いですし、手でちぎると、偶然できた形から自然の温かみを感じることもできます。

STEP
動物のベッドを作ってみよう

のりは使わずに、切り取った葉っぱを動物の周りに置いてみましょう。
すると、「大きい葉っぱを下に敷くのはどう?」「重ねるとあったかいかな?」など、アイデアが生まれます。

実際に置いてみると、「もう少し小さい葉っぱがほしい」など、自然とリクエストが出てくるかもしれません。その時は、ぜひ追加でフロッタージュをしてみてくださいね!

STEP
葉っぱを貼って絵を完成させよう

どこに葉っぱを付けるか決まったら、のりで1枚ずつ貼っていきます。

「おうちの中も色を塗りたい」など、お子さんがもっとお絵描きをしたい場合は、葉っぱを貼り付ける前に進めておくと、作業しやすいですよ。

想像力が広がる♪ 絵本のような作品が完成!

わが家の娘は、工作を通して、動物の暮らしへの興味が深まったようです。「この子、どんぐりをいっぱい持っているよ!」「お花も飾ってあげたいな」と、リスのおうちを快適にするために、愛情たっぷりに飾り付けをしていました。

また、「他にはどんな動物が冬眠するのかな?」と関心を持ったり、森の景色を細かく描き込んだりと、自らイメージを広げていく様子に驚きました!

さらに、作品が完成すると、「リスさん、ねんね〜」と自分で歌を作って、ぽんぽんと優しく寝かしつけていた娘。すると、「なんだか絵本みたい!」とひらめき、「もりで りすさんが ねているよ」という一文を加えることに。なんと、オリジナルの絵本の1ページができあがりました。

身の回りの自然に触れながら、手軽に制作できるとともに、子どもの想像力を豊かに育む工作になりました。寒い冬に、心がぽかぽか温まるような工作を、ぜひ親子で楽しんでみてくださいね!

この記事を書いた人

TOPICS