妊娠悪阻(にんしんおそ)とは?!辛いつわりの経験談

妊娠悪阻(にんしんおそ)かもしれない

自分のつわりの程度って難しいですよね。

妊婦さんのつわりは十人十色。全くない人もいれば、重度な方まで本当に様々です。
つわりがキツイけど、これってふつうなのかな?と耐えている人もいるかもしれません。
そこで、私の経験した『重度妊娠悪阻』についてお話します。

重度妊娠悪阻とは?

重度妊娠悪阻とはつわりがとても重くなる病気のことです。
妊娠悪阻には第一期から三期まで医療的に分けられます。

第一期では通院でも可能とされており
激しい嘔吐、脱水、体重減少などが代表的です。栄養失調状態で通常より激しいつわりといえます。

第二期になると尿中ケトン体の数値が上がり飢餓状態になります。
著しく痩せ細り血液の電解質異常のため入院が必要となります。

第三期になると脳と神経の症状が現れ、黄疸がでたりします。 ここまで来ると中絶を選択する妊婦さんもいらっしゃるのだとか。

水分はとれてますか?

私の場合、第三期に近い第二期妊娠悪阻と診断されて即入院でした。
妊娠悪阻とはまだまだ先で、もっと具合悪い人、、と思いこんでいたため脱水症状ともしらずに辛い思いをしていました。
水分は薬を飲む際の一口しか取れず、それも15分後には吐いてしまう形で、入院前は一日に7から9回ほど嘔吐していました。

入院したらどうなるの?

入院すると、水も飲めなかった私は24時間点滴で絶食を二週間続けました。
絶食中も、点滴の水を一日15回ほど吐きました。何かが胃に入ればすべて上から出ていくのです。
ケトン体はなかなか消えず、尿は減り、体力も奪われ寝ずに吐き続けて7キロ痩せ歩けなくなりました。
二週間後からは重湯、お粥と少しずつ食べては吐いて、、退院までは2ヶ月かけましたが吐く回数が徐々に1桁に減ってきました。

もう一つ出た症状の一つとして、唾が止まらないというものでした。
唾液が出続けるのでベッドの横にコップを置き、顔の周りにタオルを置いてコップが溜まったらビニールに捨て、、一晩でバケツ一杯分の唾液を吐いていました。これでは水分がなくなってしまいますよね。

それでもベビーは元気なものでした。

その辛さは幸せなもの

入院中何度も同じ症状の人を探したりいつ収まるのかを検索時にとある人の言葉を見つけました。
妊娠悪阻と、悪性腫瘍を経験した女性の言葉で、妊娠悪阻はがん治療よりも辛かったというものでした。
がん治療は対症療法ができるのに対し、妊娠悪阻はひたすら点滴をするのみで症状への軽減処置がないからです。

同じ治療でもその目的は全く異なるもの。
がん治療と戦っている人がいるのなら、ベビーに会うためにあと少し頑張ろうと思いませんか?

もう一つの大切なこと

退院するまでは歩くこともほとんどできず、階段すら登れないほど体力と体重が落ちたことでしょう。

でも退院ができる頃にはいろんなものが食べられるようになりました。

追い打ちをかけるようにきた入院請求額を助けてくれたのは医療保険でした。
女性疾患の保険にも入っていたため黒字でお金が戻ってきました。これには心が救われました。
頑張ってきたご褒美なんだと。

妊娠悪阻は保険でも病気と認定されます。
何かあったときのために医療保険への加入を強くおすすめします!!

妊娠初期から2ヶ月がピークとされる辛い悪阻。
一生のうちでそうそう経験するものではありません。耐えていくのはとても大変ですが、こう言った経験をしてる人は少なからずいて、私も元気な赤ちゃんと出会えています。

明るい未来への治療と考え負けずに戦いましょう!!

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