蚊から身を守りましょう。~予防策と処置方法~
夏になると蚊が大量に発生します。蚊に刺されかゆくなってお困りになることはありませんか?お肌がかゆくなることは非常に不愉快ですよね。また、たがが蚊と思うかもしれませんが、蚊に刺されることで重病になることがあります。
そんな不愉快の気持ちを少しでも和らげるために、蚊を発生させない対策や予防策、蚊に刺された後の処置方法をお話ししたいと思います。また、蚊にかまれることによって発病する病気も今回のコラムで紹介します。
蚊の発生しやすい条件と場所
◇蚊の発生しやすい条件
水がある場所
蚊が卵を産みつける場所は「たまり水」です。なので水がある場所に蚊が発生しやすいのです。
気温が25度以上ある環境
梅雨明け前後は雨が多く、気温が25~30℃とだんだん暑くなる時期です。まさに蚊が好む環境なのです。
雄雌がいる場所
蚊は、雄雌がいると交尾をして卵を産みます。卵を産むと蚊が増えますよね。
天敵があまりいない場所
ゲンゴロウ類、マツモムシ、タイコウチ、ヤゴ類(トンボ類の幼虫)などの肉食水のなかで生活する昆虫は、蚊をよく捕食します。
それらの肉食水の中でせいかつする昆虫がいない場所では蚊にとっては好都合の環境です。
日かげになっている場所
蚊の視かくは白いものを認識できません。だから明るい場所より暗い場所を好む傾向があります。日かげを好むのは、日なたよりも暗い場所だからです。
◇蚊の発生しやすい場所
ベランダ
排水溝など、蚊が好むたまり水の場所があります。
庭
草が生い茂っている場所、子どものおもちゃなどにたまり水がたまりやすい場所は蚊にとって良い環境です。
側溝
薄暗くて、たまり水があるなど蚊にとってベストポジションであるように思えます。
空き缶・ペットボトル
空き缶、ペットボトルの中はジメジメしていて湿度が高く蚊にとって大好きな場所です。
バケツ
外にバケツを置いていて雨が降ると知らず知らずのうちに水がたまり、蚊が発生しやすくなります。
植木鉢
植木鉢の下はジメジメしているので蚊が発生しやすくなります。
比較的水が少量でも、たまりやすい場所に「ボウフラ」は発生します。
蚊に刺されない対策
長袖を着用し肌の露出を避けましょう。
長袖は皮膚を防御しますので蚊にかまれにくくなります。
ハッカ油や蚊取り線香などを利用しましょう。
蚊は、ハッカ油や蚊取り線香の匂いを嫌います。
網戸や台所にハッカ油などのスプレーをする、バケツにハッカ油を数滴たらした水で拭き掃除をすることで、蚊の寄せ付けを回避できます。
庭にハーブを植えましょう。
蚊は、ハーブの匂いを嫌います。ボウフラや蚊が発生しやすい庭などに、ハーブを植えることで蚊を寄せ付けない効果が期待できます。
窓や玄関、網戸などをしっかり閉めましょう。
窓や玄関を出入り自由にしていると、やはり蚊がはいってきやすくなるので、蚊が入りやすい場所は遮断しておきましょう。
虫よけスプレーをかけましょう。
虫よけスプレーには、忌避成分としてディート(ジエチルトルアミド)が含まれています。
長袖を着用し肌の露出を避けましょう。
長袖は皮膚を防御しますので蚊にかまれにくくなります。
ハッカ油や蚊取り線香などを利用しましょう。
蚊は、ハッカ油や蚊取り線香の匂いを嫌います。
網戸や台所にハッカ油などのスプレーをする、バケツにハッカ油を数滴たらした水で拭き掃除をすることで、蚊の寄せ付けを回避できます。
庭にハーブを植えましょう。
蚊は、ハーブの匂いを嫌います。ボウフラや蚊が発生しやすい庭などに、ハーブを植えることで蚊を寄せ付けない効果が期待できます。
窓や玄関、網戸などをしっかり閉めましょう。
窓や玄関を開けっぱなしにしていると、蚊が入りやすいので、そのような場所はしっかりと遮断しておきましょう。
虫よけスプレーをかけましょう。
虫よけスプレーには、忌避成分としてディート(ジエチルトルアミド)が含まれています。
蚊に刺された時の処置
冷水で冷やしましょう。
プックリとはれるのは、蚊にさされたカ所に血液が集まって来るためでした。冷やして、集まった血液を体中に分散しましょう。
塩をもみましょう。
塩による脱水作用で細胞内に塩水が入り、細胞内から水分を、(この場合はかゆみや炎症を皮膚にもたらす蚊の唾液)を吸い取ってくれます。
石けんで洗いましょう。
蚊の唾液は酸性であり、私たちの血液は弱アルカリ性です。したがって、虫に刺されると刺されたカ所のpHが酸性に変化します。そこにアルカリ性の石けんを塗ってあげることで、蚊の唾液を速やかに中和することができ、かゆみが軽減されます。
レモンやライムの果汁を塗りましょう。
レモンやライムの果汁に含まれているクエン酸には抗菌作用がありますから、虫刺にさされた部分にたらすことでかゆみを緩和してくれます。
アロエを塗りましょう。
アロエは“医者いらず”といわれ、日本でも昔から内服に(食べたり、飲んだり)外用に(塗ったり、貼ったり)と使われてきました。虫刺されにも効果的です。
薬を塗りましょう。
虫刺されに有効成分のリドカインとジフェンヒドラミン塩酸塩のダブル作用により、かゆみを早く止めます。
蚊に刺されやすい体質
濃い色の服を着ている人
蚊は黒や紺など濃い色を好みます。そのため、濃い色に蚊は寄ってきます。
アルコールを飲んでいる人(二酸化炭素に蚊が集まります)
アルコールが分解される際に発生する大量の二酸化炭素によって、蚊が集まりやすくなります。
汗をかく人
汗の中に含まれる成分『乳酸』や『ノナナール』などを感じ、人に寄ってきます。
妊娠中の人(呼気中の二酸化炭素が濃くなっています)
妊娠すると女性は体温があがるので、妊娠していない時にくらべ蚊に刺されやすくなります。
乳幼児(体温が高く狙われやすいです)
蚊は体温の低い人より、体温が高い人を好み寄ってきます。
蚊で感染する病気
マラリア
熱が引いたり出たりする症状が現れ、貧血を起こすのが特ちょうの病気です。
マラリア原虫(寄生虫の一種)の感染によって起こる熱病で、蚊(ハマダラカ)がこの原虫を媒介します。
流行している国
熱帯・亜熱帯地域に広く分布する重要な感染症で世界100ケ国余りの国々で流行しています。そのうえ、90%はアフリカ熱帯地方であると報告されています。現在、日本国内でマラリアの流行はありません。
予防法
マラリアにはワクチンがありませんので、予防のためには蚊に刺されないための対策が重要です。
日本脳炎
高熱や頭痛やはき気の症状、やがて意識障がいやまひが出てきて死に至る場合もある病気です。
流行している国
東アジアから東南アジア, 南アジアにかけての温帯地域, 熱帯地域に広く流行しています。
予防法
日本脳炎の予防接種
デング熱
頭痛や鈍い目の痛みと発熱の症状が出ます。また全身に発疹が出てくることもある病気です。
流行している国
アフリカ、北・中南米、地中海東部、東南・南アジアおよび西太平洋地域の北緯30度から南緯30度にかけての熱帯・亜熱帯地域100カ国以上で報告されています。
予防法
日本脳炎の予防接種
日中に媒介蚊が多く防虫スプレー、蚊取り線香などの使用や服装面での注意など充分な防蚊対策をおこなってください。
ジカ熱
症状はデング熱と似た症状ですが、妊婦さんが感染すると、産まれてくる子どもが小頭症になる可能性が高いと言われています。
流行している国
南アメリカ大陸、中央および南アメリカ大陸、カリブ海地域では20の国や地域(バルバドス、ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、マルティニーク、メキシコ、パナマ、パラグアイ、プエルトリコ、セント・マーティン島、スリナム、ベネズエラ)から症例が報告されています。
予防法
ワクチンはありません。日中に蚊(ヤブカ)に刺されない工夫が重要です。具体的には、長袖服・長ズボンの着用、昆虫忌避剤(DEETを含むものが効果が高い)の使用です
我が家の蚊の対策
1.蚊取り線香をたく
家に入ってきた蚊を、線香に除虫菊の有効成分(ピレトリン)や類似のピレスロイド系成分を練り込んだ燻煙式渦巻き型の殺虫剤で退治します。
2.雨の後はバルコニーに置いているものを確認
蚊はみずたまりに発生しやすいので、特に雨の後はバルコニーに置いているものにみずたまりができていないか確認します。
3.窓やドアを開けた時、閉めることを徹底
窓やドアを開けっぱなしにしていると蚊が入ってきやすくなりますので、窓やドアを開けたら閉めるようにすることを徹底しています。
4.網戸の点検
網戸に穴があいていたら蚊が入ってくるので、網戸に穴が開いていないか点検します。
まとめ
ひと昔前までは、蚊にさされたくらいで、感染症を心配することはあまりなかったような気がします。しかし、現在、地球温暖化の進行など本来日本で見られなかった蚊もいます。また、蚊で感染する病気も増えてきており、社会問題になっています。
私も、特に子どもたちが蚊に刺されないように、虫よけスプレーをするなどしっかりと対策しています。また、蚊を発生させないように対処をすることも非常に重要になってきます。
しっかりと対策して、子どもや自分自身の身を守りましょう。