2歳児さんにおススメ!親子で楽しむ冬の絵本
親子揃って本好き、寝る前の絵本タイムは欠かせない我が家(2歳児育児中)でここ最近読みました絵本を紹介いたします。
「ぼくって…ちっちゃい」
「ぼくって…」エマ・トッド 作/いしふゆき 訳 バベルプレス 刊
小さな子ペンギンが大陸真ん中、大きな集団の中でお父さんとはぐれてしまいます。
ひとりで見渡す、世界はあまりに大きくて、広くて、深くて、強くて…子ペンギンは自分が「ちっちゃい」ことを知ります。
絵にキラキラの銀箔押しで、ペンギンの絵がひたすらに可愛くて、ペンギン大好きな私が飛びついてしまった本なのですが、2歳児からすると
「大きい、ちっちゃい、深い、高い」など形容詞がペンギンの冒険とともに繰り返されるので、その表現や言葉に興味津々でした。
単純な内容ながら読み手の大人にも「広い世界の小さな存在」という深い余韻を与えてくれる実質的には年齢を問わない内容です。とにかくペンギン好きにはとってもおススメ!
「あのはたけにうまってる、ごちそうな~んだ」
「あきとふゆ はたけのごちそうなーんだ?」 すずきもも 作 アリス館 刊
動物の親子がお散歩でいろんなやさいばたけを見つけます。
あの葉っぱはなあに?あの花はなあに?秋、冬に美味しい野菜の、畑での姿や育つ様子がやさしい言葉で丁寧につづられています。物の名前を覚えるのが大好きな2歳児には毎ページクイズ感覚なのが楽しいようです。
巻末には、もう少し詳しい解説やお野菜を美味しく味わう簡単レシピも紹介されているので、子どもには食べる興味を、大人には食卓の参考に…学びがいっぱいで幼児から小学生まで読み応えある内容です。
「にょ!」「ぼちゃん!」それはこたえのないはなし…
「にょ!」(ぴっかぴかえほん) ザ・キャビンカンパニー作 小学館 刊
海から突然現れる不思議な影!例えば表紙なんて単純に「クジラ…?」なんて思いそうですが、
色んな「なににみえる?」の次のページからは多様でちょっとヘンテコな見え方を示してくれます。
そして、「それでは正解は!出てきてー!」とかもありそうですが、それがないのがこの本の最大の魅力。
その影は表すことなく消えます。だからこそ、親子で「これは何だと思う?」、「何に見えた?お母さんはねー」と一緒に考える価値があるんじゃないと、私は思いました。
絵もカラフルで見ていて美しくもあり、答えのないという仕組みにドキドキもありという、魅惑の読書体験です。
寒い季節でもお布団でヌクヌク、楽しい絵本タイムのヒントになれば幸いです。