シナジス~RSウイルスと乳幼児~
乳幼児がRSウイルスにかかると重篤化しやすいと言われています。
RSウイルスについて、私の体験談とRSウイルスの重篤化を防ぐ目的で開発された『シナジス』についてお話します。
RSウイルス
RSウイルスとは、ウイルスによる呼吸器感染症です。生涯にわたり顕性感染を繰り返し、1歳までに半数が、2歳までにほぼ100%が初感染すると言われています。
生後まもない子から、数ヶ月の時期にもかかる可能性があり、その中でも早産児、心疾患や免疫不全を伴う児は重篤化するリスクが高くなります。
重篤化の予防
重篤化を予防する注射で、シナジスがありますが、保険対象外で、効果が1ヶ月しかないため、流行する9月~3月まで毎月打たなくてはいけません。実費だとかなりの高額になります。
ですが、感染すると重篤化のリスクが高い早産児、心疾患・免疫不全の児は保険が適用されます。
軽い風邪と思っていたら…
私の子は生後1ヶ月でかかり、鼻水と少し咳をするぐらいで軽い症状でしたがしたが、生後1ヶ月とゆう事もあり、即入院。
早産で出産したので、1週間前にシナジスを注射していただけに、先生も驚いており「このまま酷くならないといいね~」と苦笑い。
「小さいと無呼吸になりやすくて、症状も変わりやすいから何かあったらすぐ知らせてね。」と説明をする看護師さんは笑っていましたが、無呼吸を気付かなかったら…、これからどんだけ酷くなるんだろうと不安でたまりませんでした。
日に日に悪くなる症状
入院時は軽い症状でしたが、半日経つとゼーゼー言うようになり、ミルクの量も減り、酸素濃度が低くなっていきました。
毎日の吸入や点滴、酸素の治療をしていましたが、症状は改善されず、点滴が漏れては泣いて、刺し変えての繰り返しで、早く良くなるのを祈る事しか出来ませんでした。
1週間経っても、改善する様子が見られなかった為、胸のレントゲンを撮る事になりました。結果は肺炎と無気肺。だから呼吸状態 が悪かったとのこと。
その後は抗生剤を投与し治療を続けました。すると、日に日に症状も改善し、4日後にはすっかり元気に退院することができました。
後々聞くと…
新生児だからこんなに症状が酷かったのだと思っていましたが、先生曰く、「症状がこれで済んだのもシナジスを打っていたからかもしれないね」との事でした。
小さいと無呼吸や脳症を起こす事もあるそうです。
これ以上酷い症状…と考えると今でも怖くなります。
これまで私は「うちの子は大丈夫だろう。」「かかってもそんなに酷くならないだろう。」と簡単に考えていました。ですが、今回の一件で何がどうなるか分からないし、ましてや小さい子どもに何かあってからでは後悔してもしきれません。
シナジスは金銭面的にも実費は難しいと思いますが、他の予防接種にも定期接種と任意接種があります。それぞれ副作用や、かかった時の合併症などをきちんと把握した上で打つ打たないを判断して頂きたいと思います。
この記事を読んで予防接種についての考えが少しでも変わって頂けたら嬉しく思います。