赤ちゃんにはマザリーズで話しかけてあげましょう
この繰り返しが、赤ちゃんの発育や感性に大きく影響するのだそうです。
言葉が話せない赤ちゃんにも、ママが積極的に話しかけてあげることが大切です。
《マザリーズ》(母親語)と言われている話し方で話しかけてあげましょう。
高いトーンで、抑揚をつけて、笑顔で、ゆっくりはっきりと。
赤ちゃんはこの話し方を好み、マザリーズで話しかけられることを繰り返すと、ママの言葉が心地良いと、どんどんインプットされるようです。
高いトーンで話しかけることで、ママの言葉に注意を向けやすくなります。
注意を働かせてママの言葉を聞くことで、赤ちゃんは言葉を吸収しやすくなると考えられています。
そして、ママの言葉をだんだん真似して話そうとしてくれます。
もちろん最初のうちにすぐに真似はできず、あ〜とか、う〜という発音からですが、赤ちゃんはどんどん吸収してくれます。
マザリーズって??
Mothereseマザリーズという言葉が初めてお目見えしたのは、1966年、アメリカの文化人類学者・言語学者であったチャールズ・ファーガンの研究論文であったと言われています。
比較行動学者の正高信男氏が、邦訳してマザリーズという言葉が周知されていくようになりました。といっても、まだ研究領域に限定されており、一般的に市民権を得た言葉とはいえません。
国や種族の違いに関係なく、女性が乳幼児に語りかけるときに自然と出るある特徴的な語り掛け方です。「やや高め・ゆっくり・抑揚たっぷり」というのがマザリーズの大きな特徴といえます。
乳児はマザリーズでの語りかけをより好み、またマザリーズを話すこと、聴くことで脳内言語野が活性化することが研究で明らかにされています。つまり、マザリーズ環境にあると、人はさらに対話したくなる気持ちになるということです。これは乳児に限らず、ゆったりと抑揚をつけて返事をされると、気持ちよく返事したくなるご経験がどなたにもあるのではないかと思います。逆に、抑揚のない早口でしゃべられると、対話意欲は激減します。
マザリーズは乳児だけでなく、人と人が対話で繋がっていく柔らかな環境を創っていく重要な要素であるともいえるのです。人類にとって、誕生して最初に出会う声の文化ともいえます。
マザリーズは、私たちが意識するしないにかかわらず、自然と口を突いて出る乳幼児向けの話し方です。ほぼすべての言語圏や文化圏で耳にすることができ、老若男女を問わずマザリーズを使うことから、ヒト共通のメカニズムがあると考えられています。乳幼児もマザリーズを好んで聞くことから、言葉の獲得や情動の発達への影響に注目した研究が続けられています。
マザリーズを実践してみよう
話す内容はなんでもOKです。
ママが思ったままに、例えばオムツ変えのときは「オムツ変えて欲しくて泣いてたのね〜いま綺麗にするからね〜ほらキレイキレイなったよ〜気持ち良いね〜」と話しかけてあげたり、「今日はあったかくて気持ち良いね〜はやく一緒にたくさんおでかけしたいね〜」など、日常のなにげない感情や行動を言葉にして、マザリーズで話しかけてあげるだけでOKです。
言葉の意味は理解できなくても、ママは自分の感情を分かってくれると感じ取って、ママに特別な感情をいだくようになるのだそうです。
そして、ママに話しかけられるのますます心地よくなります。
「またママが何か話しかけてくれている。」と赤ちゃんは嬉しい気持ちになって、
次第に話しかけるとニコッと笑顔を見せてくれるようになります。
マザリーズで話しかけてあげるときは、しっかり目を見てあげましょう。
20センチ〜30センチがベストと言われています。
今日も赤ちゃんにたくさん話しかけてあげましょう。
あなたの想いが伝わり、言葉をいっぱい覚えてくれたら嬉しいですね。