ママにしてくれて、ありがとう。〜分娩時間20時間出産体験談〜
24歳で妊娠し、現在6ヶ月の男の子をもつ新米ママです。
私の出産体験談が少しでもプレママさん達の為になればと思い、今回こうして書かせて頂きます。
臨月にアタフタ
出産とは前段階に
・前駆陣痛→本陣痛
・破水
母親含め、周りがみんなこのどちらかが起こってからの出産だったのもあり、大まかに分けるとこの2つから成るものだと、そう思ってました。
なので臨月に入り本陣痛の前の前駆陣痛というやつはまだかまだかと、トイレ行ったら、家事をしてたら、はたまた買い物中に破水するかもしれないとそれなりに構えていました。
38週、39週、39週1日…39週2日。
起こらない、何も起こらないぞと少しずつ不安に。
同級生の友達は皆んな予定日より1週ほど早い出産だった為に、余計にそのことが私の不安を募らせました。
医師から言われた言葉とは…
39週4日。
朝早くから検診へ行きました。
「子宮口…全然開いてないね。もし予定日に生まれなかったら次の日の検診でもう一度確認して計画立てて誘発しよう!」
誘発…。
陣痛か破水か。での出産が圧倒的に多いものだと思っていたのでビックリ。
誘発は陣痛促進剤を用いて人工的に陣痛を起こさせるもの。
母いわく、「それがとにかく痛いのなんのって…」。
そう聞いたことがあったので不安で仕方がなかったです。
予定日超過後の検診にて
結局、予定日超えても何の気配もなく…あるのは元気な胎動と、うに〜〜んっと脇腹あたりに出てくるピンポン玉ほどの丸っこい形(おそらく足)。
焦る気持ちと不安な気持ち。
その気持ちとは裏腹にお腹の中の赤ちゃんはマイペースなご様子で。
しかし、朝一番の検診にて「あ。子宮口はまだ閉じてるけど多分、誘発しなくても明日か明後日生まれそうよ!無理しない程度にたくさん歩いてね!」と。
ほほう、急だな。何を根拠に明日明後日の出産になるのか言葉の意味がよく分からないまま、肌寒いけど日が照ればなんとなく暖かい、そんな検診後の昼下がりにゆっくり歩きながらお腹にたくさん話しかけました。
臨月に入ると赤ちゃんが少しでも下に降りてきてくれる為に“歩く”とゆうことはとても大事だそうです。
深夜病院へ
「今日検診行ったら、明日明後日の出産になるかもって!」
その言葉を聞いた旦那は、いつでも私を病院に連れていけるように里帰り中の私のそばにいてくれました。
23時。
定期的に張るお腹の異変に気づきました。
この時は、笑いながら会話や冗談が言えるくらいのわずかな違和感程度のもの。
ネットや本に書いてある話では、陣痛の間隔が縮まらないと内診して子宮口の開きが具合が甘いと一旦帰らされる産院もあるとゆうことだったので、もしかしたら私もそうなるかもしれないと思ってはいましたが
「入院になりますから準備して来てくださいね〜」と。
どうやら産院によって違うみたいです。
どんどん狭まる陣痛間隔と痛み。…なのに。
旦那さんの運転で病院に到着した頃はまだまだ全然余裕で話ができる程度だったので、旦那さんには帰ってもらいました。
しかし、深夜2時…深夜5時。
だんだんと強くなる痛み。
一瞬だけ「はぁ〜。今痛かった〜、ふぅ〜っ」と楽になれる瞬間はあるものの、次の瞬間、声を出さないとどうにもならないくらいの痛みになったり。
入院部屋には小さなテレビと2つのモニター。
どうやら一つは私に関するモニターでもう一つは赤ちゃんの心拍モニターらしい。
そうこうしてるうちに測れば1分間隔の痛みに。
なのに助産師さんいわく「子宮口は1cm。まだ、子宮口1cmかぁ…また来るね!頑張ってね!」
という言葉を残し部屋を出ていく。
まだ1cm?
1分間隔なのにまだ1cm!?どうゆうこと?
結局私は、この1分間隔の痛みと何十時間もたたかうことになります。
陣痛中にいきむこと
私は子宮口の開きが本当に遅く、助産師さんが確認しに来てくれても変わりなし か プラス1cm開いてる程度。
急に子宮口の開きが早くなって2,3cmから7,8cmになってた!なんてことも耳にすることがありましたが、私の場合は開くペースは遅く、それなのに陣痛間隔は1分とゆう短さだったので、いきみたい感(うんちをしたい感じ)がすごく
「息をふぅ〜とはいて!全開になるまで、分娩台へあがるまでいきんじゃだめ!今いきむから赤ちゃんの心拍下がってるよ!」
とモニターの数字を指差されました。
見ると本当に私がいきむ度、赤ちゃんの心拍の数値は低くなっていていました。
これがどれほどまずいことなのか分かり少しずつでも息を吐き、必死に耐えるのみでした。
立てる気力もない中、車椅子を用意され最後のチカラを振り絞り分娩室へ行き分娩台へ。
この時にやっとやっとやっと、“子宮口全開”でした。
分娩台へあがってからはわずか10分ほど
分娩台へあがり助産師さんが準備をしているのをまだかまだかと待ち、やっと準備が整ったよう。
「肩下ろしておへそ見るように顎ひいて思いっきりいきんで!!」
という言葉を聞きその通りに。
出産前はどのタイミングでいきむ?どんなふうに?いつ息を吐く?と、そこも不安に思っていましたが助産師さんが隣で教えてくれたので自然とでき、なんと2回のいきみで赤ちゃんが出てきてくれました。
今振り返ると私の場合、分娩台へあがってからいざ赤ちゃんを産む!とゆう時より、陣痛に何十時間も耐えている時のほうが何十倍もしんどかったように思います。
赤ちゃんが生まれてからは、感動、喜び、幸せ、達成感、脱力感、そしてなにより生まれてきてくれてありがとう。
いろんな気持ちでいっぱいでした。
さいごに…
出産は、振り返れば本当にいろんな人達に支えられて終えることができたと感じました。
出産は不安、心配が、つきものですが、ただでさえ神経質で不安症な私は、その不安を旦那さん、母親、妊娠中・産後の友人達に打ち明けることで少しずつ、不安が解消されたように思います。
そして、少しでも あれ?と異変を感じれば、特に臨月は少し様子を見ようではなく、かかりつけの産院へ電話、受診をお勧めします。
もし、それで何もなければ 安心。
もし、何かあれば 受診しておいて良かった。となるから。
これは妊娠中、これくらいの異変で病院へ行くべきなのかどうなのか…と、いつも少し何かあるたびに悩む私に母が言ってくれた言葉です。
出産は本当に最後まで何があるか分かりません。
そばにいる方たちにたくさん頼って素晴らしいお産にしてくださいね。