子どもの熱中症の応急処置
新型コロナウイルス感染症のせいで、夏場でもマスクが手放せなくなってしまいました。
ただでさえ、体温調節が難しい子どもたちにとって、口から冷たい外気を吸引することが出来ない状態は、熱中症のリスクをあげてしまう大きな問題です。
そして、仮に自分の子どもが熱中症と思われる症状が出てしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
熱中症の応急処置は「身体を冷やす」と「水分補給」
画像出典:PhotoACより
もしかして、熱中症なのでは!と思ったら、応急処置として「身体を冷やす」こと。
そして、水やスポーツドリンクなどを飲ませて「水分補給」をするようにしてください。
[熱中症応急処置]身体を冷やす
- ・日陰、エアコンが効いた場所に子どもを移す
- ・首、わきの下、脚の付け根などを冷やす
- ・身体を濡れタオルで拭いて、うちわで仰ぐ
野外で子どもが熱中症と思われる症状が現れたら、すぐに日陰かエアコンが効いた場所に子どもを移してください。
その後、氷や凍らせたペットボトルなどを使って首、わきの下、脚の付け根などの太い血管が通る場所を冷やしましょう。
そして、少しでも体温が下がるように、子どもの身体を濡れタオルで軽く拭いてあげて、うちわで仰ぎ、気化熱の力を借りて体温が下がるようにしててください。
冷感グッズと使うときにはご注意を!
冷却シートには、残念ながら熱中症の熱を下げる効果はありません。
氷などを使って、直接的に体温を下げるようにしてあげてください。
また大人が使う冷却スプレー・制汗スプレーは、子どもの体を冷やす目的で作られた商品ではないため、必要以上に体温が下がってしまう可能性があります、ご注意を。
[熱中症応急処置]水分補給をする
身体を冷やしつつ、水分もしっかりと補給させるようにしてあげましょう。
この時に、出来ればスポーツドリンクではなく、経口補水液を飲ませてあげるようにしましょう。
経口補水液は別名「飲む点滴」と呼ばれています。水分も塩分も経口補水液の方が効率的に身体に吸収されるため、熱中症の処置には経口補水液の方が効果を発揮します。
また乳幼児、幼児の場合は、それぞれ次のように処置をしてください。
- 乳児……母乳やミルクを飲ませてあげる
- 幼児……乳幼児用のイオン飲料や、いつも飲んでいる麦茶・ジュースなど
意外に思えるかもしれませんが、乳児には母乳を飲ませてあげてください。
母乳には赤ちゃんに必要な塩分も糖分も水分も含まれています。だから、熱中症が疑わしい場合は、安心して母乳をあげてくださいね。
身体を冷やすも、水分補給も同時に行って!
熱中症の処置には「身体を冷やす」と「水分補給」の療法を同時に行う必要があります。
片方だけの処置では、十分ではありません。
大人以上に熱中症になりやすい子どものために、万が一の備えとしてご紹介した情報を覚えておいてくださいね!