上の子かわいくない症候群
気持ちの変化
二人目が生まれる前、こんなに上の子がかわいいのに生まれてくる赤ちゃんを同じようにかわいいと思えるのか…という心配をしていました。
ところがいざ二人目を出産すれば、とても小さいその姿にそんな心配は皆無でした。
上の子はもちろんかわいいのですが、下の子は何をしても小さいだけでかわいいのです。そうすると目につくのは3歳半違いの大きな上の子。
小さいはずなのに大きく見えて、出来ないことが当たり前なのに、できないことにイライラしてしまう。そしてそれは長い間続きました。
寝顔に反省の日々
我が家の上の子はとてもマイペースです。
そして学校の担任からは幼いと言われ続けていました。暴れることもなく、声をあらげることもない、優しい子です。
一方、宿題をやらなかったり、プリントを持ち帰らないなど、度々学校からお電話をいただいていました。
そのころ、下の子は幼稚園児。
勉強のことで怒ることもなく、下の子の要領のよさもあり、甘え上手。当時の私は上の子のできない部分がいちいち目について、起きている間中怒っていました。
そして、寝ている我が子にごめんね、と謝る毎日でした。
そんな中見つけた「上の子かわいくない症候群」
なんでこんなに怒ってしまうのか。なんで下の子と同じように接してあげられないのか。
母親失格と感じていたときインターネットで見つけたのが「上の子かわいくない症候群」でした。
要は、下の子は上の子より小さいのだからかわいくて当たり前ということ。上の子を決して愛していないわけではないということが書かれていました。
その通りで、愛しているのに素直に接してあげられないのです。
上の子かわいくない症候群は必ず終わるものだと書いてあり、その場だけでもかわいいね、愛しているよと口にすることで上の子も安心すると書いてありました。
心からかわいいと思えた
現在、上の子は小学6年生。
結論としてはあの頃が嘘のように、かわいいと思えるようになりました。
きっかけは、できないことを怒ってばかりいるなかで、上の子の良いところを認められるようになったことだと思います。
人より幼いけれど、人より優しい上の子。
洗濯物を干すお手伝いをしてくれたり、下の子の習い事が心配だからと送り迎えに行ったり。他のママからも驚かれるほど。
これから反抗期がきて、どんどん親から離れていくことを思うと、甘えてくれる今がとても幸せなんだと今更ながら思えたことに心からほっとしています。
ママ大好きと言ってくれる今を大切に、子どもとの時間を過ごしていきたいと思います。